千咒が頭を下げる

八戒が大きく腕を振る

みんなが笑う

一同)おうっ！

ガチャ(ドア)

ギュッ(手紙を握る)

武臣が千咒の頭をくしゃくしゃする

千壽... あなたはうちの唯一の女の子 だけど武臣や春千夜に似て ちょっと男の子 っぽいところがあったわね でもそんなとこが千壽 らしくて私は大好き みんなから愛される千壽は きっと大きくなったら可愛く なってるんでしょうね 出来ることなら見てみたいわ あなたの中学生の姿 高校生の姿... 花嫁の姿... 全部全部これからだったのに こんなことになってしまって ごめんなさい...

でも千壽は心強いし どんな時だって明るくふるまえるから 私がいなくても大丈夫よね？... その性格は誰にも きっと真似出来ないから 大切にしてね笑

まだまだ言いたいことばかりだけど 1番大切なことを言わせて...

武臣や春千夜が 辛くなったりして悩んだりして しまうことがあったら あなたのその明るさで 元気にさせてほしい... あなたの笑顔をみると 私は幸せな気持ちに 満たされるの... きっとみんなも同じ... でも、もしあなたが悩む立場 だったら無理して笑顔は作らないでね その時は武臣や春千夜に相談 しなさい、近くの人でもいいから、 1人で悩む必要はないの... それでも相談できないのなら 深呼吸をしてごらんなさい きっと何かに気づけるから、

千壽...どうか強く生きて "ありのままの貴方で"

千咒から涙が流れる

武臣が頭を撫でる

武臣が手紙に視線を移す

あなたたちが私の子供で あることを光栄に思います あなたちと他愛のない会話や そんな日々を送れたことが 幸せ以上に嬉しかったです 私はこれから死という現実が 待ち構えています... 正直鳥肌が立つくらい怖いです 後悔だってもちろん あるし未練だってあります

でも、あなたたちと過ごせた日々を 後悔とか未練という言葉では 片付けたくはありません 決してそんな日々では なかったから...

あなたたちは私の最高の 子供です 本当にありがとう...

"また会えるその時まで 末永く...待っているからね"

遅くなってごめんね...

母さんの思い

届いたよ

続く