私は暗い暗い部屋にいた
誰もいない 何もない ただただ暗い部屋
寂しくて、怖くてたまらなかった
食事はいつ来るかわからなかった。
けど、毎日ではないことだけはわかった。
いつも叫んでた。
でも誰も来なかった。
食事係の人に話しかけても返事は返ってこなかった。
助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて
何回も、何回も
助、けて
誰も来ない。 それでも、昔読んだ本の中みたいに、暖かい生活が待ってるかもしれないって。
突然、その日はやってきた。
『大丈夫、安心して。 僕は君の味方だよ。』
嬉しかった。 やっとみつけてくれたって。 わたしにも明るい生活が来るんだって
暗いところから明るいところに行けると、思ってた。
男
今日からここが君の家だよ
ゆい
ここ...?
そこは暗くて、人はいたけど わたしが望んでいた暖かい生活とは、程遠かった。
孤児院での生活 三週間が経った頃 ある男の子にあった
しゅんや
君、だれ?
ゆい
わたし...私は、ゆい
しゅんや
ゆい
いい名前だね。
いい名前だね。
ゆい
いい、名前?
ゆい...が?
ゆい...が?
しゅんや
うん
初めて言われた。 「いい名前だね」 なんて。
しゅんや
僕たちと一緒に来ない?
こんな端っこにいないで
こんな端っこにいないで
ゆい
..........いき、たい
ゆい
一緒に、いたい
あすか
しゅんや、ここで何やってんだ?
しゅんや
あすか。
この子気に入った。
この子気に入った。
あすか
はぁ?
それは別にいいけど...
お前が気にいるなんて珍しいな
それは別にいいけど...
お前が気にいるなんて珍しいな
ゆい
しゅんや...さん...
しゅんや
ゆい
さんいらない
さんいらない
ゆい
でも
しゅんや
いいから
ゆい
...ありがとう。
しゅんや
しゅんや
しゅんや
...うん...///
あすか
へぇ....
いつものところにいるからこいよ。
俺は先行ってるから
いつものところにいるからこいよ。
俺は先行ってるから
しゅんや
え...
ゆい
しゅんや...?
しゅんや
あ、ごめん
しゅんや
行こう
ゆい
うん
しゅんや
ゆいはさ
しゅんや
どうしていつも一人でいたんだよ
ゆい
え?
しゅんや
いや、だって
いつも端っこで本読んでんじゃん
いつも端っこで本読んでんじゃん
ゆい
一人は...嫌い。
怖い人も嫌い。
だから、端っこで本読んでた。
いつかは、本の中みたいに暖かい生活を送れるかもしれないから。
でも、しゅんやは嫌いじゃない。
話しかけてくれた優しい人
怖い人も嫌い。
だから、端っこで本読んでた。
いつかは、本の中みたいに暖かい生活を送れるかもしれないから。
でも、しゅんやは嫌いじゃない。
話しかけてくれた優しい人
しゅんや
そう、か
しゅんや
着いた。
ここが俺たちの、
これからのゆいの場所
ここが俺たちの、
これからのゆいの場所
ゆい
ここが___