TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

百鬼夜行 3話

百鬼夜行 3話

「百鬼夜行 3話」のメインビジュアル

1

百鬼夜行 3話

♥

511

2018年09月29日

シェアするシェアする
報告する

PM7時15分

♪♪♪♪

次は法願寺、法願寺ですー···

レン

レン

アスマさん、降りましょう

アスマ

お、おう

アスマ

(あれから割とすぐ着いたな)

アスマ

(これから行く寺の名前も法願寺なのかな?)

レン

もう真っ暗ですね···

アスマ

(そう言えばさっきの電車の中に他の客いたっけ、、?)

レン

ここは田舎の方なので無人駅のようです

アスマ

(何から何まで怖くなってきた汗)

レン

···········

アスマ

···········

レン

あのー···アスマさん?

アスマ

えっ?!

レン

大丈夫ですか?

アスマ

だっ大丈夫だよっ!

レン

···取り合えず急ぎましょう

アスマ

う、うん

レン

私から離れないで下さいね

アスマ

はい···

アスマ

(女の子に守られるってのも何だか複雑だな、、、)

レン

この辺は外灯があまり無いので雰囲気がヤバイですねぇ

レン

チカンが出たら私を守って下さいねっ

レン

なんちゃって(照

アスマ

····お、おぅ

レン

!!!

レン

(空気を変えようと思って言ったのに何か引かれたっ?!)

レン

(恥ずかしすぎるっ)

レン

もっもう少し奥に行けば直ぐですからっ

アスマ

あのさ、

レン

はっはいっ?

アスマ

御守りってのは、
どんな感じなのかなって思って、、

レン

あ、そうですね

レン

簡単に言えば

レン

数珠です

アスマ

数珠、、

レン

はい。
数珠なら常に身に付けておけますので、安心です

アスマ

なるほど···

レン

でも普通の石で出来ている訳ではありません

レン

希少価値の高い物でなければアスマさんの状況は改善されないと思います

アスマ

希少価値は関係あるのか?

レン

ただ石が珍しい物、と言う話ではないのです

アスマ

レン

まぁ、石が何なのかはあまり気にしない方が良いかもしれませんね

アスマ

(どういう事だ?)

レン

あ、

レン

着きましたよ!

アスマ

!!

アスマ

(思ったよりデカイ寺だ!)

レン

コンコン

レン

今晩はー

レン

夜分遅くに申し訳ありません

修行僧

はい。どなた様で御座いましょう?

レン

櫻井蓮と申します

レン

住職様に面会を申し上げたいのですがー···

ギィー···

アスマ

!!

アスマ

(小さい方の扉が開いた)

修行僧

これは櫻井様。ご無沙汰申し上げております

レン

お久しぶりです!

レン

こんな時間にすみません、急なご相談がありまして、、

修行僧

このような遠い場所まで大変だったでしょう

修行僧

さぁ、お入り下さい

レン

有り難うございます!

アスマ

しっ失礼します

修行僧

とうぞこちらへ··

アスマ

(わ····中はもっと広くなってる!寺の内部に入る事ってなかなか無いよな!)

アスマ

(廊下も長いな、、、)

アスマ

(古そうだけど、中もかなり立派だ、、)

スー···

修行僧

こちらが客間になりますので、少々お待ち下さい

レン

はいっ

アスマ

どうも···

3分後

修行僧

お茶と菓子を御持ちしました。住職の方が立て込んでおりますのでもう暫くお待ち下さい

レン

あっ、申し訳ありません!
どうぞお構い無く!

アスマ

こんな時間でも住職さんって働いてんのか?

レン

明日お葬式とかあれば準備もあるでしょうし、忙しい時に当たったのかもしれませんね

アスマ

そっか、、

アスマ

···········

アスマ

グゥー

レン

!!

レン

お腹すきましたか?

アスマ

!!

アスマ

いやっ、、

アスマ

実は昼から何も食べてなくて汗

レン

私のお茶菓子も食べますか?

アスマ

いっ嫌!!大丈夫!!

スー···

修行僧

お待たせいたしました

修行僧

住職がすぐに参りますので

アスマ

!!

レン

あっはいー!

住職

いやいや、御待たせたね

アスマ

!!

アスマ

(優しそうな恰幅の良い住職さんが来た!)

レン

住職様ー!ご無沙汰しておりますー!

住職

はいはい蓮ちゃん、大きくなったねぇ

レン

へへっ

アスマ

(昔からの知り合いなのかな)

住職

よっこいしょっと

住職

それで、急な相談ってのはどうしたのかな?

レン

実は····

住職

ん?あー、蓮ちゃんの彼氏君かな?

レン

ちっ違いますよっ!!

アスマ

違いますからっ!

住職

そんなに否定しなくても、、、

アスマ

(焦った、、住職さんニマニマしてるし汗)

住職

彼の体質の事で相談しに来たのかい?

レン

!!!

アスマ

!!!

レン

そっそうなんです!!

アスマ

(この住職も本物か?!)

住職

うーん、そうだね

住職

結構大変そうな体質かもしれないな、、、

レン

さっさすがは住職様です!

レン

ですので、彼にも身を守る御守りをと思いまして、、

住職

ふむ

住職

だが、あれは、、、

レン

わ、分かっています!!

レン

とても、とても人の触れて良いもので無いことは!

アスマ

(そんな貴重な石なのか?!)

住職

うーん

住職

蓮ちゃんに作ったのは、君のご先祖様だから、それはご先祖様自信が望んだ事だから少しだけ頂いたのだけれど、、、

レン

そっそれは
そうなんですが、、

アスマ

(ご先祖様から少し頂いたって何?!どういう事だ?!)

レン

····あの、アスマさん

アスマ

えっ?

レン

実はさっきのお話の続きなんですが、、、

アスマ

あ、うん、、

レン

実は御守りの数珠は水晶なのですが、その水晶の中に即身仏の骨の一部を少しだけ砕いて入れてあるのです

アスマ

!!!!

アスマ

(人骨···!!)

レン

それが私たちの身を守ってくれる大切な守護神となるんです

住職

ただね、

住職

やはり御先祖が守護神となる事が多いから、血筋のない者に即身仏を持たせてもあまり良くないかもしれない

アスマ

そっそんな··

レン

なっなんとか方法はありませんか?!

レン

このままではアスマさんが、、、

住職

うーん、無いことはないけどねぇ、、、

住職

ちらっ

レン

レン

な、何ですか?

住職

数珠は作ってあげるよ

住職

その数珠に魂を宿すことも出来るから、それだけでもだいぶ良くはなると思うんだけど、、

レン

けど?

住職

その数珠に入れる魂は、、

住職

蓮ちゃん、君のしか入れられないよ?

レン

えっ?!

レン

私の魂は1つしかありません!!

住職

いや、、言い方を変えようか

レン

·········

アスマ

···········

住職

蓮ちゃんの魂をその数珠に繋げるって感じかな

レン

繋げる、、

住職

要は、蓮ちゃんの有り余る術(すべ)と魂をアスマ君の数珠に宿して、彼の回りに結界を張る

レン

わっ私はどうなるんです?!

住職

どうもならんよー

レン

えっ!!

アスマ

(何が何だか全く分からない、、)

住職

アスマ君にとって数珠の結界が有効にならない相手の場合はすぐさま蓮ちゃんに警告信号が送られるから、蓮ちゃんが守ってあげればいいだろぅ?

レン

!!!

レン

(私のプライバシーは護られるんだろうか、、)

住職

それ以外は方法が無いんだけど、、、

アスマ

おっ俺は誰かに迷惑かけるくらいなら、今のままで····

レン

わっ分かりました!!

アスマ

えっ?!

レン

やりましょう!

アスマ

いっいや、でもそれだと、、、

レン

仕方ありません
乗り掛かった船ですから!

住職

ほっほっほ
男らしいねぇ

レン

女ですけど!

アスマ

な、なんでそこまで、、、

レン

気持ちは痛いほど分かりますので·····

レン

ただし、約束して欲しいのですが

アスマ

うん?

レン

絶対に数珠を肌身話さずに生活を送ってくださいね

レン

でないと、いざって時に守りに行けませんから!

アスマ

(何か申し訳ないな、、、)

アスマ

····分かった

住職

じゃあ、決まったら早速始めようか

レン

はい!

アスマ

はい
宜しくお願いします

この作品はいかがでしたか?

511

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚