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高橋

高橋

はぁ……はぁ…

麻野

高橋…っ……

高橋

どうした……麻野…

麻野

いいずれーんだけど

麻野は足を止めて呼吸を整えている

俺も止まって麻野を見る

高橋

少し休むか?

麻野

おう……頼む

俺と麻野は近くの木陰に身を隠して休憩を挟んだ

麻野

なぁ言いずらってやつ言っていいか?

高橋

言いずらいのに聞く感じねw

高橋

いいよ、聞かせてくれ

麻野

あぁありがとな

俺は麻野の顔を真剣に見つめた

麻野

さっきの死体……多分俺が読んだメンバーの1人だ

高橋

……そうなのか

高橋

気の毒に

麻野

いや…すまない
こんなことを高橋に助けてもらったこのタイミング言うのはおかしいってのは分かってるんだ

麻野

でも謝らせてくれ

麻野

本当にすまない…

麻野は本当に申し訳なさそうに頭を下げた

高橋

気にすんなって!

高橋

なんとか2人とも無事だったんだ…その奇跡に感謝しようぜ

麻野

だな……幸とは小学校から仲が良くて取り乱しすぎたな…

高橋

無理もないさ…

高橋

俺だって麻野の立場だったら…

麻野

…どうした?

高橋

いや…なんでもない

俺は何を言おうとしたのか

まさかしずくの名前を出そうとしたのだろうか

まぁ確かに小学校からの付き合い…というかそれより前だからいい例ではあるが

やはり……考えないことにしよう

麻野

あとさ…もう1つ言いにくいことあんだけど…いいか?

高橋

なんだ?

麻野

お前方向音痴か?

高橋

!?

麻野

いやあのな!みんながどこに向かったかは確かに分からんがな!!

麻野

流石に1時間も走ってるからさ……
同じ風景にばっか見えるんだよな!!俺からすると!

高橋

まじで!?
俺ゲームでしか森の中探索したことねーんだわ…

麻野

それは…俺も

高橋

まじかよw

俺らは2人でクスクス笑いあった

久しぶりの麻野と2人で外出ってのでテンションが上がりつつあるが今は合流しなければならない

高橋

なぁ麻…

麻野

しっ……!!静かに…!

麻野は急に俺の口に人差し指を当てた

高橋

っ……!

麻野

誰かいる……

高橋

ほんとか?

俺は小声で応答する

麻野

ちょっと見てみようぜ……

高橋

おう…

木陰からそっと音のなる方を覗いてみる

麻野

っ…!!

はやくはやく殺さないと!!!

高橋

鬼!?ここにもか…

僕が1番殺してないんだ……
はやくはやくしないと…

麻野

鬼にも人間ぽいとこあるんだな

高橋

人間だからな…

大輝

2人とも大丈夫かな…

しずく

きっと……あの二人なら大丈夫…

相馬

ったく…高橋のやろー…

相馬

勝手にどっかいきやがって!!

大輝

早く……合流したいな……

大輝

高橋…

しずく

ねぇ…大輝くん……

大輝

なんですか

しずく

電話ってかけれないかな…

大輝

電話?まず携帯ってあります?

相馬

俺はねぇぞ

大輝

僕もない

なぜか私持ってるんですが…

大輝

ほんと!?かけれる?

どうでしょうか…

麻野

と…りあえず…ここを離れよう…

高橋

そうだな…

俺と麻野は鬼から目を離さないようにゆっくり後ずさりした

高橋

っ…!!

高橋

やばっ…!!

俺はうっかり足を木の枝に引っ掛けてしまった

まずいこのままじゃ音が

たっ

麻野

高橋……!!

高橋

…!!

麻野

大丈夫か?

高橋

あぁすまない助かった…

麻野

お互い様よ

高橋が俺を抱えてくれなかったらあぶないところだった

高橋

ゆっくり…

麻野

かつ慎重に…

その時だった

ピロピロピロピロ

高橋

!!??

麻野

!!??

ピロピロピロピロ

音!?おとおとおとおおおおお

高橋

やばっ…きづかれ……

んー……でませんね…

大輝

やっぱりダメか……

しずく

早く会いたいよ…

大輝

とにかく僕らも安全を保てるように…

相馬

おいお前ら聞こえねーのか?

大輝

え、何が?

相馬

携帯の着信音だよ

相馬

向こうからだ!!

しずく

相馬くんほんと!?

相馬

あぁ俺は地獄耳なんだよ
他の奴とは格がちげぇ

流石ですっ…!!

相馬

ったら行くぞ!!

大輝

うんっ!

待って……待て待て待って待ってええええええ

高橋

ちょこえーよ!!!

麻野

とにかく走れ!!高橋!!

ころすころすころすんだころすころす

あの鬼……必死だ…そんなにこのゲームが大事なのか…?

麻野

高橋…

高橋

はぁはぁ……なんだ…

麻野

俺が囮になる…!!

高橋

何言ってんだ…よ!!

ピロピロピロピロ

高橋

うっせぇな!スマホ!!

待って……待てよおおおおおおお

高橋

加速!!?

麻野

こいつ必死だな…!!

まぁ必死なのは…

高橋

俺らも

麻野

同じなんだよ!!!

俺らは二手に分かれて加速する

麻野

俺が引きつける!!

高橋

すまない!!頼む!!

なんてそんなことするわけないだろ

麻野が囮なんて……俺はまっぴらごめんだね!!

高橋

鬼さんこっちだあああああ

!?!

麻野

高橋っ…!?

高橋

ほらほら俺は結構走ってそっちより体力使ってるぜ!?!?

殺すんだ…!!殺す!!

よし来た!! ここで俺はこいつをまく!!

まずは砂ぼこりを…

麻野

高橋!!!!!

麻野

後ろ!!!

高橋

後ろ…

俺は油断していた

もちろんこのゲームの鬼は

ひとりじゃない

3人目…

俺の獲物だああぁぁぁああぁぁぁ

高橋

くっ……!!!

前と後ろからか……

麻野

高橋!!逃げろ!!

麻野がこっちに来ようとしてるのは見える

だがもう遅い

俺、死ぬなこれ

だったら悪あがきでもなんでもしてやるよ

麻野

高橋ぃぃぃいいい!!!

高橋

簡単に死んで……

高橋

たまるかよ!!

俺は必死の思いで片方の鬼にタックルした

お前…!!殺す!!

もう片方の鬼はタックルして床に倒れた俺を踏もうとしてくる

高橋

っ!!!

避け……

れる!!!

俺は地面を転がった

!?!!

あいつ…殺す……

麻野

高橋!!こっちだ!!

高橋

はぁ…はぁ……

必死の思いのダッシュ

タックルしたからか 体が痛い

高橋

麻野……!
早くこの場を離れよう!!

麻野

高橋危ない!!

高橋

これは…?

経験したことの無い感覚だ

何かが体内に入ってくるような

熱い

麻野

高橋…!?高橋!!!!

高橋

……っ…

3人目…

そうか 背中…

刺されたのか…

高橋

ごほっごはっ…!!

麻野

高橋!!!!まだ生きてるよな!?

声が出せない

痛い

お前も殺す…!!

麻野

っ…!!

高橋

に……げ…

麻野

高橋ちょっと運ぶぞ…?

麻野は俺をおんぶしてこの場から逃げようとした

だがもう鬼はすぐそこまで来ていた

麻野

高…橋……!
あと…少しだからな…

のろま

刺す刺す殺す!!!!

高橋

あさっ……の…

麻野

くっそがあ!!!!

鬼はもう後ろまで来ていた

4人目…

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