TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

カゲロウデイズ

カゲロウデイズ

「カゲロウデイズ」のメインビジュアル

1

カゲロウデイズ

2020年08月14日

シェアするシェアする
報告する

これは、8月15日 午後12時半くらいのこと

アルス

(天気がいい…)

病気になっちまいそうなほど 眩しい日差しを見ていた

アルス

あっつ

??

知らない

することもねぇから お前と駄弁っていた

??

でもまぁ夏は、嫌いかな

使い魔らしき猫を撫でながら ふてぶてしく言った

猫が逃げ出しその後をお前が追う

そして

横断歩道に渡っていった 猫を追いかけて

その途中で

信号が赤に変わった

パッ

そうやって通って行ったトラックが

お前を轢いた

??

っづう

血飛沫の色とお前の香りと混ざった

そして俺は、むせ返った

嘘みたいな陽炎が

陽炎

嘘じゃないぞ

っつって笑ってる

夏の水色を掻き回すよな蝉の音

全てが眩んだ

目を覚ました時計が 鳴り響くベットの上

アルス

今は、何時だ

8月14日の12時過ぎくらいを指す

やけに五月蝿い蝉の声を覚えていた

アルス

(でもなぁ少し不思議だ)

同じ公園で昨日見た夢を思い出した

アルス

あぁ……今日は、もう帰ろうぜ

??

え?あ、うん

道を抜けた時に周りの奴らは

上を見上げて口を開けていた

??

アルス!

押された?

落下してきた鉄柱がお前を貫いた

??

ガハッ

周りの奴らの悲鳴と風鈴の音が 木々の隙間で空回りした

わざとらしい陽炎が

陽炎

夢じゃないぞ

って嗤ってやがる

歪む視界の中お前の横顔が 笑っているような気がした

何度世界が眩もうとも 陽炎が嗤って奪い去る

繰り返して何十年

陽炎

もうとっくに気がついているだろ?

こんなよくある話なら結末は、 一つだけ

繰り返した夏の日の向こう

??

え?

パッと押しのいて飛び込んだ

瞬間にトラックにぶち当たる

自分の血飛沫の色とお前の瞳と 軋む体に乱反射して

文句あり気な陽炎に

アルス

ざまぁみろ

って嗤ったら

夏によくあるそんな 何かがここで終わった

目を覚ました8月14日のベットの上

お前は、ただこう言った

??

また駄目だったな

一人猫を抱きかかえながら

アルス

夜闇?

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚