TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

恐怖体験

恐怖体験

「恐怖体験」のメインビジュアル

1

私の恐怖体験

♥

2

2023年03月23日

シェアするシェアする
報告する

ミチカ

ねぇ、みっちゃん!放課後みんなでケイドロしようよ!

みっちゃん

いいね!やろやろ!男子チームと戦ってやっつけよ!

校庭で走り回ったり、ワイワイとおしゃべりするのが大好きだから、元気なミルちゃんやなつちゃんと一緒にいる。その反対でクラスの佐藤さんはちょっと苦手。

佐藤さんは大人しくて、あまり喋らない。服装もちょっと地味って言うか…。 でも苦手な理由はそんな事じゃなくて、他にあった。

初めて佐藤さんを見た時、うまく説明できないけれど、なんだか、へんな感じだった。 友達とかのこと全く違うって言うか。

佐藤

(この子、なんでだろ?げんにがないめをしてる……)

その目にじっと見つめられるのが怖くて、誰にも言ってないけれど密かに佐藤さんを避けるようにしていた。

そんなある日。 いつもと同じように登校 した朝のことだった。 すぐ後ろを歩いていた佐藤さんに挨拶され、私は固まった。

佐藤

ミチカちゃん………………おはよう

ミチカ

え………あ…………佐藤さん……………おは…よう。

ミチカ

(さ…佐藤さんの顔……〇んだ人……みたい)

だって佐藤さんの顔は目の下が口の辺りまで真っ黒だから。 私は、まるで何日も寝てないような、ご飯を食べていないようなやつれた様子に見えたけどきっとそんなことは無いはずで…。

ミチカ

ねぇねぇ…佐藤さんの目の下、なんかおかしくない?

みっちゃん

え?どこが?どういうこと?普通だけど

ミチカ

えぇと、黒いっていうか、ゾンビみたい?

みっちゃん

何それ(笑)
佐藤さんは静かだけどそれは可哀想だよ?

ルミ

そうそう。そんな悪口言ってると先生に怒られるよ。

(どうして?みんなには、あの不気味な顔が見えてないの?)

佐藤さんの目の下は日に日にどんどん黒くなっていた。まるでドラマに出てくるゾンビみたいで、私は見るだけでゾッとしていたが、周りの友達はいたってふつうでした。 恐らく佐藤さんの目の下の黒さは私にしか見えてない。 前よりもさらに佐藤さんを避けるようになった私。できるだけ気にしながら月日は流れ、夏休みに入った。

そして二学期初日。佐藤さんの席に彼女はいなかった。

先生

皆さんに悲しいお知らせがあります。佐藤ユキさんは夏休み中に海外で、飛行機事故に会い、亡くなりました。

先生から佐藤さんが亡くなったことを聞き、みんなで黙とうをした。

loading

この作品はいかがでしたか?

2

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚