神座○○
それじゃあ!
謎の男の子
はい。またいつか。
神座○○
(……あれ)
神座○○
(なんで私普通に喋ってんの?)
神座○○
(体が半透明で見たことない…
謎の男の子と?)
神座○○
(まって私やらかしたかも)
神座○○
(相手気付いてない間に逃げよ!!持ってる早い足で!!)
私が焦って そそくさと
音楽室を出ようとすると、
さっきの謎の男の子の声が
背中越しに聞こえた。
謎の男の子
…ぇ?あ、ちょっと!
話したい事があるので止まってください!!
神座○○
(やばいやばい捕まる)
神座○○
(でも大丈夫、私、足速いし!)
謎の男の子
っっ捕まえた!
神座○○
はッッ!?
神座○○
(いやいやいや いつの間に!?私、足、速いのに!!?え自信あったのに取り柄なんもなくなった!!)
謎の男の子
あのっっ、なんで……ぼ、くの事、見えるんですか…?
謎の男の子は息を切らして、そう言った。
そして私は思った。
神座○○
え普通見えないんですか
謎の男の子
だって、僕どう見ても幽霊じゃないですか
神座○○
あ、あってたんだ
謎の男の子
幽霊以外何があるんですか!
神座○○
(浮いてないし…き、気のせいかな~って…)
神座○○
(そう思いたかったんだけどな!!)
神座○○
た、確かに……
謎の男の子
はぁ…えっと、では自己紹介させていただきます。
るぅと
僕の名前は、るぅとです。
宜しくお願いします
神座○○
えっと、私は神座○○。
神座○○
よろしくお願いしたくないけど よろしくです
るぅと
○○さんですね、
るぅと
多分○○さんは状況も僕も分かっていないと思うので、説明しますね
神座○○
よろしくお願いします
るぅと
えーと、○○さんは六不思議って知ってますか?
神座○○
六不思議なら知ってるけど…学園で有名な話だよね
るぅと
そうです!有名な六不思議…
なら、いくつ知っていますか?
神座○○
3つ…かな?
二宮金次郎と、あとマジックピエロと~、黄昏時!
るぅと
成る程…僕の事は知らないようなので、またまた自己紹介いたします!
るぅと
六不思議、一番目 放課後 音楽室で。
……のるぅとです
神座○○
ほぅ……るぅとくんはさ、どんな噂なの?
るぅと
放課後、音楽室からピアノの音が聞こえても、音楽室に入ってはいけません。
るぅと
って感じの噂です
神座○○
えっっ私だめじゃん!!六不思議ってなんかする事あるの~?
るぅと
……それは六番に聞いてください
そう答えた るぅとくんは、
どこか暗い表情をしていた。
神座○○
そ、うなんだ……
神座○○
(聞いちゃいけない話だったかな……)
るぅと
……それより、時間は大丈夫ですか?
神座○○
えッッッ
るぅと
門、あと2分で閉まっちゃいますよ?
神座○○
嘘、だぁ~笑
そんなわけ……
ふと時計を見ると、るぅとくんの言う通り
門が閉まる2分前だった
神座○○
あった
神座○○
\(^o^)/
神座○○
さようなら るぅとくん!!
るぅと
またねですよ~明日教室行きますからね~~
神座○○
(最後なんか言ってたけど…まあ空耳空耳大丈夫!(?))
そうるぅとくんに別れを告げて、
私は取り柄……
な、はずの足の速さで門へ向かった