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最初に言っておこう。
私は超能力者だ。
もう一度言う。
超能力者
だ。
柊(ひいらぎ)
もー朝か…
とりあえず、こう指をひょいっと
柊(ひいらぎ)
あれ？
ひょいひょいっと
柊(ひいらぎ)
あらららら？
柊(ひいらぎ)
もしかしてあたし
柊(ひいらぎ)
超能力なくなった？
柊(ひいらぎ)
えーっと、
柊(ひいらぎ)
とりま着替えたから下に降りよう。
こう、目をぎゅっと
柊(ひいらぎ)
あらららららら？
ぎゅーーーっと
ぎゅーーーーーーーーっと
柊(ひいらぎ)
…
柊(ひいらぎ)
足で降りよ
瞬間移動が出来ない。
柊(ひいらぎ)
いってきまーーすっ！
阿井川(あいかわ)
おっはよーーん！
柊(ひいらぎ)
あ！しゅうちゃん！
…しゅうちゃん。
悪く思わないでくれたまえ。
こう、指パッチンすると
柊(ひいらぎ)
……
阿井川(あいかわ)
ん？
指パッチンすると！！
柊(ひいらぎ)
むむっ
阿井川(あいかわ)
…大丈夫？
阿井川(あいかわ)
頭
柊(ひいらぎ)
…多分
柊(ひいらぎ)
辛うじて我慢してる
阿井川(あいかわ)
わっ、ごめん！
…時間が止まらない。
そして、
失言のせいで
すっごい不快である。
むむっ。
柊(ひいらぎ)
ただいまーーー
今日だけで
柊(ひいらぎ)
全部の超能力が使えなくなった
柊(ひいらぎ)
てことは
いこーる？
柊(ひいらぎ)
普通になった？
柊(ひいらぎ)
やったぁぁぁぁ？！
とてつもなく情緒不安定である
柊(ひいらぎ)
え、嬉しい？
柊(ひいらぎ)
わからん
うーん
柊(ひいらぎ)
まぁ、普通が1番だよね？
そう思った途端
左目と右目から入る景色が変わって
というか、視界が歪んで…
柊(ひいらぎ)
…はっ！
柊(ひいらぎ)
え、まさかの夢オチ？
え、すっごいショックなんですけど。
柊(ひいらぎ)
試しに
こう、指パッチンすると
パチン！
柊(ひいらぎ)
…
柊(ひいらぎ)
パジャマで
柊(ひいらぎ)
登校しちゃった。
柊(ひいらぎ)
…かーえろ
私になにもない日とは…
柊(ひいらぎ)
そんなの知らん。
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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