翌日───
午前中に退院を済ませ、
午後から学校に来た──
D組の教室を覗くと、未怜が机に伏せて寝ていた───
俺は周りを静かにさせ
未怜の席に向かう
瀬戸奏多
なに?昨日寝れなかったん?
神志那未怜
え…///なんでいるの?
瀬戸奏多
今日退院じゃん
神志那未怜
迎えいこうと思ってたのに
そういって俺に抱き着いてきた
月城彪斗
奏多!
瀬戸奏多
あ?
月城彪斗
サプライズ成功?
瀬戸奏多
おう!
神志那未怜
彪斗は知ってたんだ!
未怜の笑顔が見れて幸せだった─
この時俺は、未怜が抱えてることを何も知らなかった───
瀬戸奏多
じゃあ教室行くわ
神志那未怜
後でね
俺は彪斗と教室に入った
女1
瀬戸くん
急に話し掛けられ振り返ると
同じクラスの女子が二人立っていた────
女2
私たち見ちゃったの
女1
瀬戸くんが休んでる間
女2
神志那さん他の男子とKissしてたの…
瀬戸奏多
は?
月城彪斗
じーながそんなことするわけ
女2
この学校の子じゃなかった
瀬戸奏多
嘘ついたらどうなるかわかってんだろーな?
女1
嘘じゃないよ
瀬戸奏多
嘘だろ
俺は何も言わなかった
信じてもない───
俺は未怜の口から聞いたことしか信じない──
こいつらは俺と未怜が別れるように仕向けてるだけ───
放課後───
俺は未怜を迎えに行く
瀬戸奏多
未怜
神志那未怜
奏多…
俺の姿を見て笑顔で走ってくる未怜───
この笑顔に隠し事は見えない──
チュッ))
俺の前まで来た未怜にKissをした
俺が未怜を信じてる証拠
神志那未怜
ここ学校///
瀬戸奏多
だから?
神志那未怜
ばか///
瀬戸奏多
行くぞ
神志那未怜
奏多──買い物付き合って?
瀬戸奏多
いいよ
未怜の手を引き歩く
学校を出てスーパーに寄り
買い物して未怜を家まで送った
未怜が家に入るのを見届けてから帰ろうとしたが、玄関の前で立ち止まる未怜───
瀬戸奏多
どした?
神志那未怜
・・・
黙ったまま───
心配になり近寄ると、
神志那未怜
奏多…今日泊まって?
瀬戸奏多
どうした?
神志那未怜
今日ママ居なくて…
瀬戸奏多
お父さんは?
神志那未怜
遅いか、帰ってこない─
瀬戸奏多
お兄さんは?
神志那未怜
帰ってくるけど…だめ?
瀬戸奏多
いいよ
この時は寂しいのかな?と思い
そこまで気に停めなかった──
あんなことが起こるまでは───