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恋も悩みも人生も

恋も悩みも人生も

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恋も悩みも人生も

♥

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2022年10月12日

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りうら

最近、僕悩んでることが
有るんだけど……

悠佑

なんや、どうしたん?

学校帰り、いつも通り家一直線に 帰ろうとした時りうらに家に誘われた

悠佑

(りうらが珍しいな…)

基本、悩むなんてことを知らない 子供みたいな面引っ提げているし、 実際、こんなことは初めてだった

悠佑

(俺が役に立てるなら
なんでもやったるで…)

そんなことを胸の内に秘めたことが まあ無駄になったのは後の話である

りうら

えっとね……僕、
最近、好きな人、がね
いるんだ……

衝撃すぎた。いや、本当に。

悠佑

……え、

喜びか、悲しみか、そんなものより 先に驚きがきた。

りうら

……えと…

妙に恥じらう姿が余計現実味を 増して、いっそう、りうらの顔を 真っ直ぐに見れなくなる。

悠佑

……りりりりり、りうら

悠佑

それ…、ほ、ほんまに、
コッここ、恋……なんよな?

手を組み、机に肘を置き、 口元を隠し、顔は俯く……いわゆる ゲンドウポーズで聞く

りうら

う、うん……多分、
というか、絶対……

悠佑

ソッ、そそそそうなんか…

りうらの顔は見えないが、声で 顔が真っ赤に染まっていることは 長い付き合いなため、わかった

悠佑

……

りうら

……

少しの沈黙の間、悠佑はとりあえず 気持ちを沈め、元の目的…そう、相談に乗ることだけに集中した

悠佑

それで、相談って……

相変わらずゲンドウポーズで りうらに尋ねる 心臓に悪いというか 脳に悪いご相談だよ全く。

りうら

アッ、えっと、あのね、
それで…どう、アピール
したらいいか…その、

りうら

聞いて、おこうと
おもって……

悠佑

お、おう…そか…

うう"〜恥ずかしい…みたいな小声が スッゴイ聞こえちゃって 申し訳ない気持ちになる。

悠佑

…その前に、お前の
好きな奴って
どんなやつなん?

これは、絶対に聞いておかなければ ならないと思っていた。 誰だりうらをたぶらかした女は…!

りうら

ヘッ!?うぇっと、…

りうら

…言っても、ひかない?

悠佑

おう、もちろんや

どんな惚気話が来ても受け止められる 自信はしっかりと持っている こちとら覚悟を決めた一端の漢だ。

りうら

…その人はね……

ここからは簡単にまとめた内容を お伝えしようと思う。

りうら

綺麗な黒から黄色に
変わるグラデーションの
髪をしてて、瞳は向日葵
みたいに輝いていて、
声は全世界、いや宇宙を
惚れさせちゃうくらい
透き通った芯のある声で
毎日筋トレしてるから
めっちゃしぼられた身体で
それがね男らしくて
カッコいいんだけど、
身長が僕より小さくて、
それがまた可愛くて………

理由はこの文章から察してほしい

悠佑

…oh…my…god…

要約すると、こう言うことだ 髪、瞳がなんか黄色くて 声とかは身体しぼってるからか、 めっちゃ通る声で、チビで、 性格は男前って感じらしい。

りうら

あ、あとね!それで…

悠佑

ちょちょっ!もう
わかったから!

本当に30分…いや、それ以上 語られ続けた。正直聞いているコッチが恥ずかしい気持ちになった

りうら

そう…?でもまだ
言えてないところ
あるんだけど……

悠佑

いや!大丈夫!!
相談しにきたんやろ!?

りうら

ハッ…そうだ、僕、
告白したくて相談に
呼んだんだった……

悠佑

告白……?

豆鉄砲喰らったかもしれない… なんのことか全くわからない いや、え、アピール方法じゃないの? と頭をぐるぐると回転させる

りうら

アッ、い、いいや!!
なんでも!なんでもないから!
忘れて!!!

よっぽど忘れてほしいのか、 結構大きな声で、めっちゃ顔を 真っ赤にしながら言ってきた

悠佑

お、おう!

勢いに押された俺は大人しく 返事をする以外、選択肢はなかった

りうら

相談!相談の内容に
ついて話してもいい!?

悠佑

も、もちろんや!
俺が力になれるなら
なんだって言え!

謎の勢いに乗せられたのか、 乗ったのか、それは知らないが、 話題は展開されていった

りうら

まあ、要約すると
アピール方法を
聞きたいんだけどさ

悠佑

アピールなあ…

恋愛経験は豊富な方ではないが、 人並み程度にはある。 …好きになったことはないが。

悠佑

その人はりうらの好意に
気がついとるん?

やはり、ここは重要なところだろう 気がついてないとしたら…… 面倒な方向へ行く気しかしない

りうら

気がついてたら
苦労しないよ……

机に項垂れて力なく独り言のように 呟くりうらの様子をみるに、 相手は相当、鈍感なやつらしい

悠佑

ふうん…んじゃあ
とりあえず視界に移る
とこからやなぁ…

りうら

視界に移る?

どういう意味か、全くわかって いなさそうな顔をしている。 恋愛経験0だから仕方ないが。

悠佑

おん、多分やけど、
恋愛対象として
見られてないんやと思う

りうら

……だよねぇ……

もう泣きたい…と思っていそうだ そんなに辛いものなんだなあと どこか他人事のように考える

悠佑

まあまあ、そんな
落ち込むなって

悠佑

お前が意識しとるって
ことをちゃーんと相手に
伝えればええんよ

りうら

どうやって?

りうらの迷子の小動物みたいな目に、 昔から俺は弱かった

悠佑

…なんでもええから
好きやって伝えることや

りうら

エッ、そそそ、それって

悠佑

告白…ってことに
なるんかもな?

悪戯に笑うと、まだ無理まって…! と真っ赤な顔をして言っている。

悠佑

ふふ、あははっ!

りうら

うう〜……笑うなよ〜…

そんなりうらを見るのは初めてで、 なんだか、それがおかしくて、

悠佑

りうらは可愛いなあ

りうら

え、!!

なんて、ガラにもないことを 口走った。

悠佑

そんな顔させるほど
好きな奴がおるんやな

りうら

……うん…

悠佑

なはは、俺でも少し、
妬けるなぁ……

りうら

えっ、それって…

嫉妬なんてしたことはなかったが、 今なら少し、気持ちがわかる。

悠佑

……

…どっちかというと、息子が彼女を 連れてきた虚しさと喜びとが 混じった感情と似ているのだろうが

りうら

……ねえ、アニキ

悠佑

ん?

りうら

あのね、今から言うこと、
全部忘れて。

悠佑

え、どういう…

俺が言い切る前に、りうらは話した

りうら

僕の好きな人は、
僕の目の前にいる、
悠佑さんです。

悠佑

は、、?

訳が分からない なんで俺なん? 他にええ奴はいっぱいおるやろ?

りうら

ずっと、ずっと好きで、
追いかけてきた。

りうら

僕の、初恋で、多分、
最後の恋なんだと思う

悠佑

…?

最後の恋?

りうら

引っ越すんだ、海外に

りうら

だからもう、悠佑とは
会えなくなるんだと思う

悠佑

なんや、それ……
どういうことッ!?

俺が話そうとするとりうらは 俺の口元へ手を持っていき、塞いだ

りうら

今は、静かに聞いてて

悠佑

……、

その真剣な眼差しに…俺が何かを 言える訳がなかった

りうら

それでね、最後に、
悠佑に伝えておこうと
思ってさ、

りうら

少し、勇気が足りなくて
すぐに話題を出せなくて

りうら

それで、こんな"相談"
なんて曖昧な話題に
なっちゃったんだ

いいよ、もう、怒れるわけもない

りうら

ごめんね、騙して。

りうら

ごめんね、恋して。

りうら

ごめんね、愛して。

ごめんね、なんて、言わないで。

りうら

全部、全部謝るから、
だから、お願い。

りうら

離れる時まで、
僕の隣にいて。

悠佑

謝らなくていいから、そばにいて

りうら

たとえ、恋人同士じゃ
なくても、隣にいて、

りうら

生きてくれてるだけで
幸せだったんだ

りうら

でも、やっぱり…
自分に嘘はつけないから

りうら

だから、告白しよう、
って思ったんだ

りうら

…改めて、言うね。

りうらは息をして、悠佑に向かい言う

りうら

僕は、ずっと、
悠佑のことが

りうら

好きでした。

好き"でした" なのか、 終わってしまった恋なのか。

悠佑

りうら

返事なんてしなくても
いいから、

りうら

今まで通り…

りうら

"親友"でいよう

そう言って笑った。 悲しみが溢れる顔で笑った。

りうら

はい!これで僕の話は
ぜーんぶ終わり!

りうら

最初にも言ったけど
全部、忘れて!!

"親友でいよう" "好きでした" 二つが同時にこだまして、重なり合う

悠佑

りうら

りうら

なに?

全部、全部忘れなんてするもんか

悠佑

お前はほんっっま!
馬鹿なやつやな!

りうら

え、?

悠佑

俺の気持ちにも
気づかんと、好き勝手に
話して……

悠佑

引越しの件やって、
もっと早く言えや!

りうら

そ、それは、その…

吃る声で話しているため、 聞き取れはしなかったが 大方予想はつく

悠佑

言いづらかったんは
しょうがないと思うで?

悠佑

やけど、それと俺の気持ち
は別の話なんや

悠佑

いきなり言われて
受け止めるコッチの身
にもなれや!

りうら

は、はい…ごめんなさい…

シュン、といきなりの説教に 気分は下がり俯いている。

悠佑

俺はな、謝ってほしい
わけやないねん

悠佑

これから、気をつけて
くれればなーんにも
気にせぇへんよ

悠佑

やけど、一つ、
許せやんことがある

りうら

え、な

りうらが言い切る前に俺は話し出す

悠佑

全部忘れろなんて
アホなことぬかしたことや!

りうら

悠佑

俺やってお前のこと
好きなんに!!

りうら

悠佑

勝手に決めつけて、
恋人諦めて!!

りうら

エ、えと、

悠佑

初恋は叶わんとかなんとか
言うけどな!俺はそうは
思わんからな!

そこで先ほどまでとは比べ物に ならならいほどに真っ赤な顔した りうらがそこにはいた

りうら

…ま、まって……

悠佑

待たん!俺はお前が好きや!

悠佑

これでわかったやろ!

りうら

は、え、

分かるけど、わからない。 みたいな感じの顔してる。

悠佑

俺は、お前といる内に、
好きになってったんや!

悠佑

親友やと思ってた時も!
好きやって気づいた時も!

悠佑

俺は変わらんかった

変わらなかったんじゃない、 変わる必要がなかったからだ

悠佑

変わらんことで、
お前が隣におるなら、
それで良かった!!

りうら

!!!

悲痛な叫び声のようにも、 愛を叫ぶ声のようにも聞こえた

悠佑

やけど…お前から離れる
って言うんなら、俺は
変わるしかない

悠佑

変わって、お前とは
別の道を歩むしかない

りうら

……

りうらが変わると言うのなら、 俺も変わるしかない。

悠佑

りうらはどうしたいんや?

りうら

え、僕…?

なんで、どういうこと、なんていう 疑問の答えはきっと自分の中にある

悠佑

そうや、お前が決めろ

悠佑

俺の人生も賭けとるんやから
ちゃんと悩んで決めろよ

りうら

えっ、ちょっ、まっ!
アニキ!?

悠佑

じゃ、また明日

手を振り、扉が閉まる音が聞こえた

悠佑

怒っとるやろーなw

苦笑い、というには少々悪戯な風な 気がする。

悠佑

まあ、決めるのは
アイツ自身や。

悠佑

俺はそれに合わせるだけ

悠佑

なんでもない、
今までと同じよーに

それを望んだのはりうらの方や

悠佑

だから、選ばせる。

このまま終わるか

これからを始めるか

悠佑

さーて、明日が楽しみや

少しの笑い声と共に、 消えていくのは果たして 恋だろうか、それともーーー

悠佑

明日に

悠佑

俺の愛したキミに

悠佑

俺の全てを賭けるさ

この作品はいかがでしたか?

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ユーザー

おっと、ニチャァ( ◜ω◝ ) 黒くんの告白の仕方がどストライク ラブずっきゅんでした(は?) 海外行こうぜ黒くん(は??) 赤くんと宇宙行こうぜ(は???) とても美味しかったです( *´꒳`*)︎💕︎

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