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ミッドナイト様へ

♥

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2023年07月12日

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超無浮上かましてました。

その間にあなた様が年に一度の日を迎えたって知りました。

大変申し訳ございません…。

アナログ絵がアップロードできないので急ピッチで仕上げた小説もどきを投稿します(血涙)

※沢山捏造 全部妄言 荒削り 許せる方のみ

カツーン、カツーンとハイヒールの音が高く響く。

 

あぁ、我らの敬愛する天使様!

広い空間で叫ぶように語りかける女が一人。

 

あなた方はまた一人減ってしまわれた!

 

私を救済した天使様方よ!

 

なぜ、こうも手酷い仕打ちをなさるのか!

魔女は叫ぶ。 その手には《名前》が握られていた。

 

…ミッドナイト様、あなた様はもう私の信仰対象の天使ではなくなった。

先程とは一変し、魔女は静かに言う。

 

あなた様を失う、これだけが口惜しくて堪りません。

 

えぇ、本当に。

誰も応えぬ空間で女は《midnight》と綴られた紙を握りしめた。

 

…さようなら、ミッドナイト様。

 

…あなた様が天使様として生き、神として生まれた日に立ち会えて光栄です。

そして、と彼女は続ける。

 

…あなた様を私の手にかけることができるのも。

 

すべてすべて、光栄でこれ以上ない名誉です。

彼女の手のなかで、紙切れが紫の灯火と変化する。

ふぅ、と溜め息を一つ吐き、ぐっと手に力を込めて灯火を握り潰そうとする。

その刹那、暗転。

thgindim

thgindim

不躾な。

彼女の手から炎が奪われ、神々しい光と共に元天使が現れる。

thgindim

何者かと思えば…魔女、ですか。

thgindim

その割には信心深いと見えますね。

thgindim

…に、しても何の真似です?
神の命を奪おうだなんて。

元天使が語る間、魔女は一言も発さずに俯いていた。

thgindim

って、貴女聞いてます?

元天使が魔女の顔を覗きこむ。

その仕草に反応し、魔女がゆるゆると顔をあげる。

魔女は恍惚とした目で《天使》を見つめた。

 

…天使様

 

天使様だ、天使様と私がこうしてお会いしている!

 

あぁ、天使様!
先程の無礼をお詫び致します。

 

私の声でも、命でも!
何でもあなた様捧げましょう!

興奮したように語る彼女はとどまることを知らない。

天使はその態度に瞠目する。

thgindim

…そう、ですか。

沈黙が場を支配する。

天使の返答を待つうちに冷静になってきた魔女が口を開く。

 

…大変、申し訳ございませんでした。

 

私のやり過ぎだとは重々承知しております。

 

そこまで言って、一度魔女は口をつぐむ。

 

あんなことを言った後で申し訳ないのですが…

気まずそうに魔女は顔を伏せ、弱々しく言葉を紡ぐ。

 

…お誕生日、おめでとうございます。

 

…昨年を生ききったあなた様に最大級の尊敬と感謝を。

 

…そして、今年のあなた様に祝福を。

ゆっくりと選ぶように告げられた数々の言葉を聞き、天使はまた瞠目する。

その後、お互いが気まずそうにしていたが、不意に天使が告ぐ。

thgindim

…ありがとうございます。

いい逃げるかのように、純白の羽を一つその場に残し、天使は去った。

雑クオで大変申し訳ない…。

改めて、お誕生日おめでとうございます、ミッドナイト様。 昨年を生ききったあなた様に感謝を。 今年を生きるあなた様に祝福を。 病弱な天使に幸多からんことを願って。

おめでとうございます。

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