月島 side _ .
月 島
行方不明 だなんて 、 洒落 に ならない 。
記憶 を 失って いても 、 もし 濮 の 記憶の 奥に ” 波 菜 ” さん が いるなら 。
月 島
波 菜
何処か から 、 小さな 泣き声 が 聞こえた 。
” 人違いじゃ ... ない ですか ? ”
病院 で 聞いた 、 忘れも しない あの声 。
月 島
波 菜
... やっぱり 、 いた 。
月 島
矢継ぎ早 に 質問 を 突きつける 。 焦っていたんだ 。 濮 も 、 それなりに 。
波 菜
月 島
波 菜
彼女 の 言葉 を 遮って 、 濮 らしくない 大声 で 叫ぶ 。
月 島
月 島
月 島
何故か 、 自分 の 瞳 から 流れ落ちる 涙 は 見ぬふりをして 。
月 島
彼女 の 肩 を 掴んで 、 言い聞かせようとした 。 泣いていたんだ 。 その 涙 を 、 拭いたくて 。
波 菜
月 島
突然 後ろに 下がってしまい 、 伸ばした 手は 空を切った 。 まるで 、 濮 から 逃げようとしている ように 。
月 島
言葉 が 、 見つからなくて 。
波 菜
泣きながら 此方 を 見る 波菜 さん 、
その 頭上 には 、 電灯 。
波 菜
何処か 、 電灯 の 灯り が 、
波菜 さん が 透けている ように 通り抜けて 此方 まで 届くのは 、 気の所為 だ 。
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アイコンまたまた可愛い🫶