⚠️注意書き⚠️ 死ネタ有 血表現有 苦手な方は見るのをおすすめしません

｢ないこから手紙がきたのよ｣

渡されたのは、ピンクの封筒

封筒を開けると

まるで血のように赤い字で

たった一人の兄弟りうらへ りうらいつも頑張って生きてて偉いね 虐められたり、人間関係が上手くいかなかったりしてもりうらは一生懸命生きているね お前が1番偉いよ お前より先に空に旅立ってしまってごめんね 本当はもっとりうらと一生を生きたかったよ もっと生きてりうらと一緒に笑い合いたかった それからね ｢まろのこと許してあげてね＿。｣ まろもりうらと同じくらい辛い過去があってね。 今は教えられないけど。 だからどうか彼を責めないであげて欲しいな これは俺からのお願い。 あとね、、 毎日俺に綺麗な花をお供えしてくれてありがとう りうらは小さい頃から花が好きだよね 自分の気持ちを伝えるのが恥ずかしくていつも花言葉で伝えてたっけw りうらのそんな所が俺は大好き りうらが可愛すぎて毎日充実してたな〜 でもそんな幸せな時間も終わりを告げたね りうら寂しいって言ってたよね 俺も寂しいよ まだ幼いりうらを残して空の上に逝っちゃったからさ そこで思い付いたんだけどね

最後に

｢りうら｣という花を俺にお供えしてほしいな

｢りうら｣という花をお供えしてくれたら俺もう寂しくないよ

｢ずっと一緒だもんね｣

花言葉で俺にそう伝えてくれたよね だからさ

最後に俺に

｢逢いに来て＿。｣

存在しない兄弟 ないこより

この手紙を読み終わった頃には

目から涙が溢れていた

そして何故か

母も涙を流していた

｢ないくんに"約束"の花をお供えしてくるね。｣

何気ない会話をしながら

空に浮かぶ夕日を眺める

今逢いに逝くね＿。

お互い刃物を持ち、

お互いを刺す

そしてお互いが赤く染まるのを見つめ合う

そして

｢あの場所でまた逢いましょう｣

お互いに誓いの言葉を放つ

やがて、意識が朦朧となっていった

｢りうら。｣

兄弟に名前を呼ばれると同時に懐かしい温もりを感じる

目を開くと

目の前には存在しないはずの兄弟

横には優しい微笑みを浮かべている母さん

地面に広がる赤色の花

10年間の我慢が涙に変わる

｢寂しくないよ…ｯ｣

𝓗𝓪𝓹𝓹𝔂 ℯ𝓃𝒹

『幸せの花束＿。』

Thank you for watching !!

ℯ𝓃𝒹