結瑠
兄貴。
優希
勝手に入ってくんなよ、結瑠
結瑠
今日休むわ
優希
今日も、だろ
結瑠
まあそんなもんだな
結瑠
兄貴は?
優希
僕も行かないよ
結瑠
てかさ、兄貴自分のこと俺って
言ったことないやろ
言ったことないやろ
優希
俺だと、なんかイキってる
みたいで嫌なんだよね
みたいで嫌なんだよね
優希
そういうお前こそ、
自分のことどう思ってんだよ
自分のことどう思ってんだよ
結瑠
あたし?
結瑠
あたしは、性別にとらわれない形の
人間でいたい
人間でいたい
優希
確かに、お前中身は男みたいなもんだな
優希
僕と対照的
結瑠
生まれる性別間違えたんじゃね?笑
優希
かもね笑
結瑠
兄貴になにがあったか知らないけどさ
結瑠
たまには、親に顔見せてやれよ
結瑠
けっこう病んでるぞ
優希
まじか笑
優希
あの人たちが病むとは到底思えんわ笑
結瑠
分かるーーー笑笑
結瑠
そろそろ部屋帰るわ
優希
うん
結瑠
じゃ
優希
・・・
僕は、「またね」が嫌いだ。
「またね」は 永遠じゃないのに。
優希
もう夕方か
優希
あの人たち帰って来る前に戻ろ
母親
ただいまー
その時僕は、 3週間ぶりにその人と 目が合った
母親
優希!!!!!!
母親
あんたっ、3週間なにしてたの!!!!
優希
(うるさっ)
母親
母さんと父さんがどんだけ心配したと
思ってんのよ!!!
思ってんのよ!!!
結瑠
おい母親ー
うるさいぞーーーー
うるさいぞーーーー
母親
ゆーちゃんは黙ってなさい!!!
結瑠
(ゆーちゃんって呼ぶなや)
結瑠
あーはいはい
優希
あ、そうっすか
母親
「あ、そうっすか」じゃないわよ!!
優希
(部屋行こ)
母親
だいたいあんた来年受験なのよ!?
母親
勉強はやってたんでしょうね?!
母親
って、ちょっと優希!!
優希
受験なんてどうでもいい
優希
明らかにおかしいだろ、あれ...
僕と結瑠は腹違いの兄弟
年前、母さんが死んで 父さんとあの人が再婚した
10年前あの人に初めて 会った時から、 いい気はしなかった
その上父さんも人が変わったみたいに、結瑠ばかり 可愛がる
たった3個差なのに
優希
幼い頃から勉強ばっかりだな、
優希
僕の意見なんか通らないし
優希
こんな家もこんな家族も
優希
全部クソだ
そんな時、僕の話を 聞いてくれたのが
幼馴染の琴音だった
優希
琴音
優希
会いたいよ
優希
なにしてるの