あなた
(帰宅部だからって)
私は担任から雑用を頼まれてしまい、資料やら物やら詰め込まれた箱を抱えながら準備室へ向かう。
日向
課題忘れたぁーー!!
なかなかの重さと、筒状に丸められたらいくつもの模造紙が視界を狭めていた。
日向
ッッ!あぶっ!
あなた
え?
あなた
うぁっ
声がしたと思ったら、グンと腕を後ろに引かれた。その勢いにバランスを崩そうになった。
日向
ごめん!危なかったから
あなた
え?
バランスを立て直すのを手伝ってもらい、私の腕を引っ張った人を見る。
オレンジの髪の毛 身長は同じ位の男子 その男子が指差す方を見る。
あなた
おぉ…これは危なかった
気付かず進んでたら怪我してたかもしれない。 そこには修理中と書いてあるA看板と修理に使うであろう道具箱などなどあった。
あなた
ありがとうございます
日向
それ、どこ持って行くの?
あなた
え?
あなた
あぁ、準備室です
日向
手伝うよ!てか、同じ一年だよね?おれ日向!日向翔陽!
あなた
あ、うん(元気だなぁ)
あなた
私は○○
日向
○○さんか!ちょっと待ってて!課題取ってくる
あなた
えぇ?
そう言って日向翔陽くんは物凄いスピードで走っていき戻ってきた。 そして、私の腕から箱を取り、行こっか!と笑顔を向けた。
あなた
日向君、悪いよ!
日向
だいじょぶ!
あなた
あぁ、じゃあせめてそれは持つ!視界悪くなるし!
私はいくつかの模造紙を抜き取り抱えた。
日向
じゃあ、行こっか!あと、日向で良いよ!
あなた
あ、うん。私も○○でいいよ
あなた
日向は何組なの?
日向
1組!○○は4組だよね?
あなた
(何で知ってる?)
あなた
そうだよ
日向
やっぱり!月島と話してたの見たんだよね
あなた
あぁ、なるほど。月島くんと友達なんだ
日向
同じ部活!
あなた
じゃあ、バレー部なんだ
あなた
部活の時間大丈夫なの?
日向
大丈夫大丈夫、忘れ物したこと言ってあるから
初めてしゃべるのに、そんな事感じさせない位楽しい会話、というより日向の表情や動きが面白くてあっという間に目的地に到着。
あなた
ありがとう、助かった!
日向
おう!じゃあ、また明日!
あなた
うん!部活がんばってね!
お互い手を振って、日向を見送った。
あなた
お日様みたいな人だな
今日は何か良い日かも。なんて思いながら彼が見えなくなるまでその背中を見つめていた。
end
ここまで読んで頂きありがとうございます。 夢・BL小説が久々過ぎて、リハビリも兼ねてますので、ご了承下さい。 日向はきっとこんなとき手伝ってくれるのかなぁと思って書きました。 続きは気が向いたら書きます。 2022/11/4