- ̗̀⚠︎ ̖́- nmmn 本人様とは関係ありません

『episode 3.』

紫side

ない

残飯がない

ご飯がない

俺の手元にあるのは濁ってる 飲めなさそうな水とゴミ箱から 地面に落ちた生肉

でも、朝から食べてないから お腹すいてる。

食べないと大きくなれないから 食べたい。

でも、食べれそうなのがない。

食べられるんじゃないかと 思ってしまう。

でも、勇気がない。

濁った水も飲む勇気がない。

手元にはあるのに。

喉も渇いてる。

飲むか。

飲むか。

...飲むよ。

そう言い聞かせて、心の中で カウントダウンが始まる。

3から2、2から1

そして、0

その瞬間、俺の喉には汚物が通る

美味しくは無い。

でも、喉は潤った

お水だけで満たされるわけが無い。

お腹がすいてるんだから。

普通の家庭は食べれるんだろうな

きっと、今日も食卓においしそうな サラダとお米が並んでる。

俺には家庭もなければお金もない

何も出来ないの。

きっと、面白くない人は 美味しいご飯を食べて 毎日暖かいお風呂に入って 毎日洋服を替えて

毎日、学校に行って 勉強して 給食を食べてる。

面白くない人生だ

俺の人生の方が数十倍面白い

残飯を拾い集めて 腹を壊しながら夜ご飯を食べる

お風呂も入れず、臭いと言われて クラスの輪には入れず。

家もなくて、警察に声を かけられながら、治安の悪い 路地裏で寝て、起きてと1日を過ごす

俺がこんなに警察に声をかけられても 誰も探してはくれない。 警察も逃げる俺を追いかけない。

こんな人生が最高に面白い

普通に生活しても楽しくないだろ？

俺の人生は笑われながら 1人で走る人生。

ゴールは誰かに手を握られること。

俺、手を握られるの憧れなんだよね

自分語りをしていくうちに 気分は上がり、生肉を口にする。

この後、お腹を壊すのは分かってる。 だけど、これも面白い人生の 1部だから。

口の中の不快感は不快なもので 流し洗う。

あ~、おもしろw

俺は自己肯定感が低くて 謙虚すぎるひょろひょろとした 弱い奴じゃない。

生肉を口に入れて、濁った水を 喉に通して、嫌な視線も痛い視線も 俺を嫌がる人々も俺を避ける人々も 全て無視してきた。

スルースキルがあって、自分を ある程度好きでいて、時には謙虚で 人の意見も尊重し、自分の意見も はっきりと言う。

そんな強い人間。

まぁ、周りには俺の努力も思いも 考えも届かないけど。

絶対に俺は死なない。

お前らが死ね

この世界は俺がいれば成り立つ

あ~、イライラする

ゴミ箱を一蹴りして また、治安の悪い路地裏へと 足を進める。

ここにはいつまでお世話に なるだろうか

ここと路地裏が1番の思い出の場所

路地裏が1番の思い出の場所って 面白いでしょ？w

絶対に俺しかいないw

ほんと楽しい人生だな~w

『episode 3.』

𝙚𝙣𝙙 .