倉木 綾乃
今や、社会問題となっている引きこもりに対し
非人道的とも取れる案を政府は打ち出した。
二年前
上司
先輩A
お局
私は、毎日パワハラを受け 何度も死にたいと思っていました。
母
倉木 綾乃
ある時、私にはもう生きてる価値はないのだと。
睡眠薬を何錠も飲んで、首吊りしようとした所 椅子を強く蹴って、大きな音を出してしまいました。
父
仕事なんか辞めていい!
母
結局、今も人が怖くて外出ができないまま。
朝なのか、夜なのか
そして自分の生きる意味もわからず
辛い毎日でした。
倉木 綾乃
法律が死ぬ事を許したのです。
私は、唯一の趣味である
書きかけの小説を仕上げました。
倉木 綾乃
最後だし、いいよね…?
TV
「冷たい風の中で生きた女」が、○○賞に輝きました!
記者
倉木 綾乃
倉木 綾乃
倉木 綾乃
記者
誰に喜びを伝えたいですか?
倉木 綾乃
倉木 綾乃
倉木 綾乃
逃げる事を恥ずかしいと思わないでください。
それが私の願いです。
人は
風のように、どこからともなくやってきて
どことも云わず消えて行く
それでよいのだ。
生きる事に意味などないから
好きに漂えば
それが幸せと云うものだ