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葛葉
ん…
小鳥の囀りで俺は目を覚ました。 隣の熱の正体、叶はまだすぅすぅ寝息を立てて寝ている。 寝顔も可愛くて仕方ない。 俺は叶を起こそうと声を掛ける。
葛葉
かなえー?起きろー
叶
んぅ…?
なかなか起きないから腕を掴んだ。 その掴んだ腕からは、熱が生じていた。
葛葉
あっつ!
葛葉
熱あんの?お前
叶
…あたま、痛いのと、めまい、する
葛葉
マジか…
葛葉
とりあえず熱測るから待ってて
葛葉
どこあったっけ…
葛葉
お、はっけーん
葛葉
あ、熱さまシートとかあったっけ…
葛葉
んー、ねぇか…
葛葉
とりあえず叶んとこ行くか
叶
おそぃぃ…
葛葉
あー、ごめんごめん
葛葉
ほら、もう泣かないの
拗ねて泣いてしまった叶を抱きしめて、目尻の涙を指で拭う。
叶
も、離れないでぇ…
葛葉
ん、大丈夫大丈夫
葛葉
離れないよ
叶
うん…
まだ心配そうな叶の頭を撫でる。叶は少し微笑んだ。
葛葉
じゃ、熱測るからじっとしてて
ピピピ、と体温計が鳴った。
叶
体温、聞きたくない…
葛葉
ん、わかった
恐らく叶は、熱が高いと認識したら余計しんどくなってしまうのだろう。 体温計の数字は39.8だった。
葛葉
頭痛薬どこだっけな…
叶
そこのタンスの、1番上のとこ
葛葉
お、あった
葛葉
叶、これ飲んで
叶
…えっとぉ…
葛葉
…?
葛葉
飲めないの?
叶
じょうざいは、のめない…
叶が飲めないと来たらもう俺にはこの選択肢しかなかった。 俺は半ば強引に、自分の口に錠剤と水を含んで、叶と唇を合わせる。
叶
んぅ!?ん…んぅ、はぁ…
葛葉
ん…ちゅ…
俺が唇を話すと、叶は顔を赤く染めて、涙を目尻に溜めていた。
叶
もぉ…何すんのいきなり///
葛葉
いや、飲めないって言うから…
叶
ばか///
葛葉
えぇ…?
葛葉
叶、腹減ってない?
叶
うん
葛葉
お粥かなんかつくろうか?
叶
いいの…?
葛葉
うん。
葛葉
…どうする?リビングで待ってる?
叶
そうする
葛葉
叶、できたよ
叶
ありがと
叶
ご馳走様
叶
美味しかった
葛葉
良かった
葛葉
じゃ、部屋戻ろ
叶
…くずは
叶
…めまいがまた…
葛葉
わかった
葛葉
ベッドまで連れてくから、目瞑ってろ
葛葉
叶、体調どう?
叶
辛い…
葛葉
暑い寒い?
叶
寒い…
葛葉
湯たんぽあるけどいる?
叶
くずは、はなれるの、いや…
葛葉
じゃあ俺がずっとこうしてるから、もう寝な
俺は叶の頭を胸に寄せ、抱きしめた。 叶は少し微笑んで、眠りについた。
葛葉
辛かったらいつでも言えよ…
もっと頼りにしてくれてイイノニ
主
初めまして
主
星くずです
主
初めてのTERRORなので下手です
主
プリ小説で活動しているので、文自体を書くことは慣れていますが…
主
プリ小説の方も見ていただけると嬉しいです
主
星 く ず 。って検索したら出ます、多分
主
拙い文章を生みますがどうぞよろしくお願いします
コメント
11件
体調不良+ぐずる は俺の一番の性癖だから助かる…
大体叶が落ちてるから葛葉が落ちてるのは 珍しいと思った、今日この頃 葛葉の闇落ちも良き
好きいぃー