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テラーノベルの小説コンテスト 第3回テノコン 2024年7月1日〜9月30日まで

佐山 翔太

ま、ま、ま、マネキン....の群れ

並木 愛莉

うっわ、キッモ。ってか、めっちゃいんじゃん?こいつらどうすればいいん?

佐山 翔太

どうするもこうするもないですよ!早く逃げましょう!

並木 愛莉

あ、あぁ

俺と並木さんは家電量販店へと向かい走って行った。幸いにも奴らは動くが歩くことしか出来ないらしい。その証拠に奴らは俺らを追ってくるが決して走ってはこなかった

佐山 翔太

あ、あいつら遅いですね。こういう光景ゾンビ映画で見た事があります!

並木 愛莉

何呑気な事言ってたんだ。さっさと屋代って奴を連れて引きあげるぞ

佐山 翔太

ですね!でも何処に!?

並木 愛莉

そんなの決まってんだろ。何処か安全な場所だ

佐山 翔太

安全な...場所....

安全な場所なんて今のこのデパートにあるのだろうか?俺はそう思ったのだった

2人が来たことはすぐに分かった。いてもたってもいられずに隠れていた店の奥から私は出たのだ。そしたら、2人の騒がしい声が聞こえて来た。

屋代 美由

来た......ここです!ここでぇ〜す!佐山さん!!! 並木さん!!!

佐山 翔太

遅くなってごめんなさい!貴女が屋代さんですか!?

屋代 美由

はい!

やって来たのは少し、幸薄そうな見た目の男とギャル風の若い女の子だった

屋代 美由

なんか、いてもたってもいられずに出入り口付近まで来ちゃいました!!!

佐山 翔太

そうですか!本当に遅くなってごめんなさい!でもこれは良かった!こっちからしたら好都合です!!!

屋代 美由

え?何が好都合なの!?

佐山 翔太

いいからいいから、早く着いて来て!話はそれから!後で!!!

そう言うと彼は私の手を引いて、そのまま走った。引かれるままに走る私。そして後ろからついてくるギャル。そんな彼女の後ろには. . .

屋代 美由

何あれ...あれが、マネキン....なの?

佐山 翔太

はぁはぁはぁはぁ

並木 愛莉

はぁはぁはぁはぁ

屋代 美由

はあはぁはぁはぁ

俺らはなんとか奴らを撒いた。そしてお手洗い場へと一先ず、この身を隠した。長い間、全力で逃げた為、俺らは息切れを起こしていた。互いの息が回復して来た所で話に入った

佐山 翔太

こんな所でこんな形でごめん!俺がずっと君と連絡をしていた佐山 翔太だ。普段は劇団とかの脚本を書いている社会人だ。気付けばこんな所にいて、マネキンやら脱出やら訳が分からないよ。んで、こっちが...

俺が彼女(並木 愛莉)について紹介しようとすると、彼女は「いいから自分でするから、つか人をこっちとか言わないで」と言った

並木 愛莉

はいはい、あたしが並木 愛莉ね。話は佐山から聞いてると思うから省く。まぁ、大体はそいつと同じなんだけどね。決定的に違うのは見た目と性別と職種。普段は飲み屋を初めとした色んな所でバイトしてる。分かりやすく言うとフリーターね。よろしく頼むよ美由

屋代 美由

お2人ともよろしくお願いします。そして助けて頂きありがとうございました。本当に本当に独りで怖くて怖くて...隠れてやり過ごすのがやったでした

佐山 翔太

無理もありません、突然の出来事が何もかもが訳が分からなかった事でしょう。むしろよく持ち堪えてくれました。ご無事で良かった

屋代 美由

はい💦

屋代 美由

あ、申し遅れました。私が屋代 美由です。普段は大学生やらせて貰っております。今回の事は初めてで、一体、何が何やら......

彼女は並木 愛莉とは全く違う系統の子だった。容姿、性格、喋り方、声。その全てがあのギャルとは違ったのだ。なんといえば良いのかな?とにかく女の子って感じの女の子だった

並木 愛莉

頭で考えたって仕方ないでしょ?パニクってるのは皆、同じなんだから

屋代 美由

まぁ、そうですけど.......

佐山 翔太

とりあえず、沢山走りましたし疲れていると思いますから、これ、どうぞ

俺はリュックからペットボトルを数本取り出した

佐山 翔太

どれがいいですか?

屋代 美由

あ、じゃあ、お茶で

佐山 翔太

分かりました。どうぞ!はい!

屋代 美由

ありがと

彼女はお茶を受け取るとこの場ですぐに飲んだ。よっぽど喉が渇いてたんだろう

並木 愛莉

え?ここ(トイレ)で飲むの?

屋代 美由

そうですけど何か?

並木 愛莉

いや、だって......

佐山 翔太

それよりも早く、他の仲間を探しましょう。既にもう何人かが奴らに殺られているかもしれません

並木 愛莉

それはあるかもね。特にまだ独りの人とか。誰とも合流出来てない人や合流しようとした途中で襲われた人は多いかも。このゲームは単独より大人数の方が有利かもね

屋代 美由

並木さんの言う通りです。一刻も早く、他の人との合流を

佐山 翔太

あ、あぁ。勿論分かっていますよ。あと、3分程休憩をしたら、ここを出て、仲間探しの旅に出ましょう。少なくとも今はまだ......

このゲームに強制参加させられたメンバーだけの連絡先が入っている専用アプリ、NEXUS(ネクサス)。それを開いてみると、メンバーの数が自分を含めて24人だったのにもかかわらず、僅か数十分で22名に減っていた。

佐山 翔太

(俺が並木さんや屋代さんと合流するまでの間に新たに2人が殺られたのか?でも、一体いつ?何処で!?そんなアナウンスは入らなかった筈だ。いや、それともあまりの出来事にアナウンスを聞き逃したのか?)

メンバーの連絡先一覧を見ると、金本 大志と竹下 誠の名前が白黒(モノクロ)に変わり、長く大きな赤い線で✖️が出来ていた。これは恐らく、ゲームの脱落者。即ち、死亡を意味するものだと思われる。

佐山 翔太

(そんな、2人とも死んじゃったのか......そんな.....)

未だに現実とは思えないこの出来事にメンバーの相次ぐ“死”。それら全てが夢の中の出来事のように思えて、そう簡単には受け入れられなかった

並木 愛莉

どうしたのよ?スマホの画面見てフリーズしちゃって

屋代 美由

何か、あったんですか?

佐山 翔太

い、いや、なんでもないよ。マップの確認と他のメンバーと連絡を取り合っていただけ......です。そ、そろそろ行きましょうか

並木 愛莉

変な奴、まぁそれでいいよ異論なし

屋代 美由

私もです!佐山さんのおかげで助かったし、喉も潤いました!こうして仲間とも会えたし!

佐山 翔太

な、なら良かった!さ、じゃあ行きましょうか!

並木 愛莉

おう

屋代 美由

はい!

俺らはトイレを出た。すると外で俺らを待ち構えていたのは......

奴らだった

0時になると奴らが動き出す

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