生まれた時から平均身長に全然満たなくて ずっと奴隷として生きてきた。
今までは施設にいたけど、つい最近 こんな暗いところに連れてこられた。
赤
ここ…どこ…っ…ポロ
何回叫んでも、泣いても誰もこない。
気がついたらご飯だけが置いてある、 そんな状態。
ひとりぼっちで、辛くて、寂しくて、 怖くて、悲しくて。
そんなある日、
男の人
おい、お前
赤
ビクッ…だれ…っ…?
男の人
お前を今から"オークション"に出品する
赤
おーく、しょん…?
男の人
お前顔だけは良いからな。
買ってくれる人がいるかもしれない。
買ってくれる人がいるかもしれない。
変な男の人が来て、お風呂に入れられて 無理矢理引っ張られて眩しいところに 連れてかれた。
今までの暗いとことは全然違う、 眩しいところ。
色んな人に見られてる…。
赤
…なに…ここ…っ
人
一億!!
人
十億!!!!
みんながよくわからない数字を言っている
俺はこれからどうなっちゃうんだろう、
赤
こわいよ…っ…ポロ
???
五十兆
男の人
五十兆…!!
俺のこと連れ出した男の人が なんか驚いて、また連れてかれたの
またあの真っ暗な部屋。 その部屋に、二人の男の人も来た。
男の人
今日からお世話になる桃様だ。
あいさつしろ。
あいさつしろ。
赤
…ペコ
桃
よろしくなニコッ
すっごく怖かったけど、 でも少しだけ、あったかい。
桃
行こっか
今度はそのあったかい人が 俺を連れ出した。
今度はどこに行くのかな、