コンコンッ
透
透
依鈴
透は驚いた顔をして 嬉しそうに笑った
透
依鈴
リンは俺の耳を 塞いでいた
透
依鈴
透
残念そうな顔をしていて 表情豊かだ
透
依鈴
依鈴
リンは少し 照れ隠しをしていた
透
依鈴
透が首を傾げたのを見るとリンは 少し黙って 恥ずかしそうに口を開いた
依鈴
透
透は嬉しそうな顔をして ゼリーを入れていた
依鈴
透
依鈴
一瞬固まると 透は慌てたように謝った
透
依鈴
透
透
自分を凄い責めていた
透
依鈴
次の日
凪斗(ナギト)
凪斗(ナギト)
透
余り話は聞いた事がない 聞いたことが あるのは名前だけだ
由希
凪斗(ナギト)
人物は細かい
凪斗(ナギト)
由希
華清(カセイ)
凪斗(ナギト)
凪斗(ナギト)
兄さんが そんな事を言うとは思わず 言葉が詰まった
華清(カセイ)
凪斗(ナギト)
凪斗(ナギト)
兄さんが言っていることは そういう事だと 俺は言い聞かせた
華清(カセイ)
凪斗(ナギト)
そんな言葉を 兄さんの口から言って 欲しく無かった
凪斗(ナギト)
凪斗(ナギト)
俺は兄さんの胸ぐらを 強く掴んだ
華清(カセイ)
華清(カセイ)
華清(カセイ)
兄さんから見れば そうなんだろう
華清(カセイ)
凪斗(ナギト)
俺は皆の神様的 存在だから
華清(カセイ)
華清(カセイ)
華清(カセイ)
凪斗(ナギト)
俺がいくら その姿を見て惨めに 思っていたか 兄さんは知らない
凪斗(ナギト)
凪斗(ナギト)
凪斗(ナギト)
凪斗(ナギト)
華清(カセイ)
それを分かっているから 俺は辞めない
凪斗(ナギト)
凪斗(ナギト)
こんな重荷は 俺以外に 背負わせなくていい
凪斗(ナギト)
凪斗(ナギト)
凪斗(ナギト)
十二支の傷付いた顔は 頭に刻んでいる
凪斗(ナギト)
凪斗(ナギト)
華清(カセイ)
紫呉
華清(カセイ)
死ぬこと無いじゃないかッ…
紫呉
紫呉
華清(カセイ)
聞かれてしまった 1番 聞かれたくない十二支に
紫呉
紫呉
華清(カセイ)
紫呉
凪斗(ナギト)
兄さんを止めようと 手を伸ばしても 届かなかった
華清(カセイ)
紫呉
紫呉は何もかも 絶望したように座りこんだ
華清(カセイ)
紫呉
華清(カセイ)
その後を言ってしまえば 俺が全てを 知っている事を知られてしまう
華清(カセイ)
紫呉
凪斗(ナギト)
何も無かったように 俺は微笑んだ
凪斗(ナギト)
紫呉
凪斗(ナギト)
段々と作り笑いが 引きつってくる
紫呉
凪斗(ナギト)
紫呉
紫呉は辛そうに 俺を睨んだ
紫呉
紫呉
凪斗(ナギト)
積上げてきた何かが 崩れる音がした
凪斗(ナギト)
凪斗(ナギト)
紫呉
俺は座り込んで 胸を抑えた
凪斗(ナギト)
凪斗(ナギト)
凪斗(ナギト)
凪斗(ナギト)
話終わると 俺の意識が飛んだ
紫呉
華清(カセイ)
兄さんは辛そうに 俺を持ち上げた
凪斗(ナギト)
紫呉
凪斗(ナギト)
いつもの紫呉より顔が暗い
凪斗(ナギト)
紫呉
凪斗(ナギト)
紫呉
今までで1番 恐ろしい顔を見た
紫呉
紫呉
紫呉
凪斗(ナギト)
紫呉の事を 睨みつけた
紫呉
紫呉
紫呉
俺は言葉を失った
由希
夾
透
凪斗(ナギト)
布団を握りしめた
凪斗(ナギト)
紫呉の胸ぐらを掴んで 言い聞かせるように言った
凪斗(ナギト)
紫呉
凪斗(ナギト)
凪斗(ナギト)
俺は らしくもなく感情的になった
由希
夾
透
紫呉
紫呉は悲しそうな目を向けると 下を向いた
紫呉
紫呉
夾
紫呉
凪斗(ナギト)
紫呉を止めることは 出来そうになかった
紫呉
由希
夾
透
紫呉は意地でも 俺に見せたいらしい
紫呉
夾
由希
俺は布団から出て 外に向かって 小走りをした
透
紫呉
腕を強く掴まれて 振り解けない
紫呉
凪斗(ナギト)
夾
凪斗(ナギト)
夾と由希には 負けたことがないのに 力が入らなかった
由希
凪斗(ナギト)
紫呉
紫呉
凪斗(ナギト)
手首を引っ張ると 強引に壁に 押さえつけた
紫呉
紫呉
綾女
綾女
紫呉に抱えられて腕を 掴まれてるから 動けない
紫呉
綾女
依鈴
依鈴
リンは引いたような目をして こちらを見ていた
紫呉
撥春
紅葉
紫呉
撥春
そこから大体 集まった
燈路
燈路
紫呉
杞紗
紫呉
いくら腕を動かしても 紫呉の 力は緩まない
楽羅
楽羅
紫呉
兄さんから聞いた話を 全て話した
撥春
由希
夾
依鈴
辛そうな声が聞こえて 耳を塞ぎたかった
紅葉
杞紗
楽羅
紫呉
手に力を込めて 紫呉の頬を叩いた
凪斗(ナギト)
凪斗(ナギト)
俺の怒鳴り声に 周りは驚いていた
凪斗(ナギト)
紫呉
紫呉
コンコンッ
凪斗(ナギト)
透
凪斗(ナギト)
凪斗(ナギト)
透に八つ当たりしないように 感情を殺した
透
凪斗(ナギト)
透
透
透の力強い声に 俺は少し怯んだ
透
透
凪斗(ナギト)
透
凪斗(ナギト)
ここまで怒鳴っているのに何故 君は 俺を突き放さないんだ
透
透
その言葉は 俺の胸に響いた
透
透
透
透
透の声は優しくて 泣きそうになった
透
透
俺は決心して 扉を開けた
凪斗(ナギト)
凪斗(ナギト)
凪斗(ナギト)
透
驚いた顔を見て 俺は落ち着いたように 笑顔で話をした
凪斗(ナギト)
凪斗(ナギト)
凪斗(ナギト)
透
その瞬間 ヒビが入る音がした
コメント
1件
最高でした!! 泣いちゃいそうw