TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

翔太

ねぇ

太郎

ん?どした?

翔太

俺、最近良く夢見んだけどさ、

翔太

夢であったことが、

翔太

実際に起こったりして、しかも何回も。

太郎

いわゆる"正夢"ってやつ?

翔太

まぁ、そう。

太郎

何回もって、実際どういうことが、正夢になったの?

翔太

う〜んとね…

翔太

歯、磨いてて歯磨き粉なくなった夢見たあと、本当にその日なくなったりとか、

翔太

次の日は、授業中で朝早々居眠りして田中に怒られたのとか…

翔太

その日の授業、夢と同じように寝ちゃって。

太郎

なんだよそんなことかよ😂

翔太

まぁ、本当に些細なことだよ。

翔太

でも、ある意味怖くね?

翔太

そんなことでも、夢と同じように

翔太

実際に起こったりしたら。

太郎

まぁ、そうだけどよぉ〜

太郎

なんか、思ってたんじゃねぇのか?

太郎

前の日歯磨いてたら、歯磨き粉もうすぐなくなんなぁ〜、とか、

太郎

次の日あいつの授業、ぜってぇー寝ちゃうなぁ〜とか、

翔太

まぁ、最初は俺もそう思った。

翔太

だけどよ、正夢になったのは、それだけじゃなかった。

翔太

些細なことが些細なことすぎて、本当にびっくりした。

翔太

例えば、先週、授業中に蜂入って来ただろ?

太郎

あ、あれ?まさかそれも?

翔太

あぁ、その日見たんだ。蜂が入ってくる、現実とまるっきり同じ夢を。

太郎

それホントか?

翔太

嘘じゃねぇよ。

太郎

まぁ、そこまで行くと、さすがに、な。

翔太

だろ?

翔太

その次の日には、昼休みで、弁当食べようとしたら、

翔太

母さんうっかりしてか、箸が入ってなかったりした。

翔太

しかも、そのお弁当についてたふりかけも、まるっきり同じだった。

太郎

まじでか。

翔太

うん、まじまじ。

翔太

蜂入って来るとか、母さんがどう行動するかなんて、

翔太

分かるわけ無いだろ?

翔太

でも、夢で見たことが、現実に起きた。

翔太

さすがに俺もビビって、お前に今こうして

翔太

相談してるわけ。

太郎

そっか。

太郎

なんか深刻そうな感じだし、

太郎

嘘ではないことは分かった。

翔太

まだ疑ってたのかよ。

太郎

まぁ。

太郎

それで?その後も正夢見続けたわけ?

翔太

まぁ…

翔太

帰りのホームルームで、先生に怒られたこととか、

翔太

部活してたら、うっかり転んだとか、

翔太

帰り道、奇抜な格好した変人が横通ったのとか。

太郎

あれもか!?

太郎

もう、そこまでいくとヤバイな。

翔太

だろ?

翔太

なんか…どしよ。

太郎

まぁ、いいんじゃね?

太郎

未来のことがわかって ( ´∀`)

翔太

おい。・゚・(ノД`)・゚・。

翔太

俺、真面目に悩んでんだぞ!

太郎

まぁ、でも、死ぬってことじゃねぇし、

太郎

いずれ、それもなくなるでしょ?

太郎

なんか聞いてたけど、

太郎

正夢の内容は、

太郎

歯磨き→授業→昼飯→帰りのHR→部活→帰り道の順で見たの?

翔太

まぁ。

太郎

俺、気づいたんだけどさ、

太郎

歯磨きで一日が始まって、だんだん時間が順番に経ってるよね?

翔太

ん?

翔太

あ、そうだな。気づかんかったわ。

翔太

お前天才

太郎

だろ(笑)

太郎

まぁ、一日がだんだんと経とうとしてるから、

太郎

一日分、正夢見れば、その後は消えんじゃね?

翔太

そう思うわ。

翔太

ありがと。

翔太

このまま行けば、

翔太

今日と明日くらいで終わると思う。

太郎

そっか。

太郎

明日、今日見た夢教えてくれよ。

翔太

分かった。

次の日の朝

翔太

なぁ、太郎。

翔太

なんか今日夢見なかったよ。

翔太

なんか知らんけど、正夢終わったのかな

太郎

やばいやばい

翔太

どした?

太郎

今度、俺が、変な夢見た。

翔太

どゆこと?

太郎

なんか…

太郎

夜だったのね。

翔太

うん。

太郎

ソファーに居たみたいだけど、

太郎

急に、玄関の方で音したの。

太郎

そして、なんか…

太郎

誰かなって思ったのか、

太郎

俺が、玄関に通じるドアを開けたの。

太郎

そしたら、目の前に、マスク被った全然知らん人が立ってて、

太郎

手にナイフ持ってた。

翔太

まじかよ…

太郎

まじまじ。

太郎

どしよ。

太郎

これ正夢になったら、俺死んでるかも。

翔太

いや…

翔太

あ、今言ってた内容の続きは?

太郎

いや、姿見た瞬間に目覚めた。

翔太

そっか。

翔太

親は?

翔太

親は、その夢で居たの?

太郎

いや、居なかった。

太郎

だからこそ怖いんだ。

太郎

今日親二人とも夜遅いんだよ。

翔太

そっか…

翔太

あ、じゃあさ、俺夜お前ん家行っていいか?

翔太

俺も、両親夜遅くまで仕事だから、

翔太

俺、今日ずっと一人だし。

太郎

まじ!?

太郎

じゃ、来てほしいな。

太郎

時間何時くらいになりそ?

翔太

う〜ん…

翔太

俺、今日部活夜7時までだから、

翔太

7時半くらいになりそうかな。

太郎

そっか。

太郎

俺も、部活あるし、

太郎

夜はお前と過ごすことにするわ。

翔太

じゃ、そういうことで。

太郎

7時半!絶対来いよ!

翔太

何?ビビってんの?

太郎

別にビビってねぇーよ!

太郎

お前だって、前ビビってたじゃねえーか!

翔太

ジョーダンだよ。

翔太

じゃ、7時半、お前ん家な。

太郎

あぁ、よろしく。

7時19分

翔太

あ、太郎?

太郎

何?来てくれんじゃなかったのか?

翔太

あぁ、行くけど…ちょっと遅れるかも…

翔太

お前ん家って、どこだっけ?

太郎

忘れたのかよ?

翔太

念の為だよ。

太郎

お前ん家から10分くらいのとこだよ。

太郎

◉✘❐スーパーの駐車場に隣接していて、

太郎

俺ん家赤い屋根だから、すぐわかるんじゃね?

翔太

そっか。

翔太

すぐ行くわ。

太郎

あぁ。

太郎

え?

太郎

♡☓△市って、ここじゃん。

太郎

…ガチャガチャッ

…ガタン

みし…みし…

太郎

…翔太?

太郎

太郎

意味怖「正夢」(解説付き)

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

566

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚