ライブ当日

響達は観客達の警護のため 観客よりも早く会場に入り ライブのリハーサルを行った

歌い終わると 感動し拍手をする響達

そして入場時間になり 次々と観客が入っていく

初めて来る人もいるので 案内しながら響達も入場する

あのぉ…

迷ってしまって…

はい…

座席番号を見ると 000000-FF0000-00FF7Fと 書かれていた

ありがとうございます！ 私初めてライブに 来たから楽しみなんです！

優しいスタッフさんに 出会えて良かったです！

そう言い観客は響の案内した道に進んだ

響も自分の席に向かって歩く

観客席に座り中を見ると 観客達が定員10万人がいた

響に見せられた通り 切歌もペンライトを折ると ペンライトが光る

未来の言う通り会場の明かりが 一斉に消え、翼とマリアの影が見える

絶対に折れないこと此処に誓う

大空高く

翼とマリアは透明で 円形の滑り台を滑りながら歌う

翼とマリアが高く飛び 着地するとAメロに入る

たえ間なく吹く向かい風 幾度も晒されながら

それでも熱く咲いた夢が 一歩二歩を踏み出す勇気をくれる

翼とマリアは歌の曲調を 体で再現しながら歌い Bメロに入る

受け継ぐ愛の音（ね）は

天使の名残羽根（ばね）

そして今この背には宿るだろう

逆巻く世界を飛ぶツバサが

次の瞬間 翼とマリアのスカートと髪留めが 下から吹いた風によって上へ飛ばされ 早着替えが完成する

別々にある翼とマリアの 足場が円を描くように動く

翔け上がれ！帰る場所がある限り

夢への旅立ちは怖くない

100億の星達も同じものはない

自分だけの色のメロディで

足場がステージと同化し 翼とマリアが合流する

未来へ奏でることだから

輝け…イノチを歌にして

涙は何度も落ちて 運命一さだめーにどうして？を問う

それでも一人を選ばずに過去を越えて 拭い合い生きてきた

似過ぎた傷の痕

泣ききった番羽一つがいばねー

でも明日（あす）へ昇る胸の残響

想いを一つに重ね合わせ

再び翼とマリアの足場が 円を描くように動く

打ち破れ！過ぎし日々を飛び立って

伸ばす手にこそ光は宿る

本当の成すべき夢叶えるために

誰かの笑顔こそが力を

再び足場がステージと同化し 翼とマリアは合流する

生み出すと信じてるからだと

進もう・・・イノチを共にして

間奏が流れている間に 翼とマリアは観客達に問いかける

私達を…許してくれますか？

________________

許すさ 許しますよ 当たり前（だろ） （じゃないですか）？

！！！

幻聴だったなのか分からなかったが 今の声はかつてツヴァイウィングの 片翼天羽奏とマリアの妹 セレナ･カデンツァヴナ･イヴの声が 聞こえた瞬間___

________________！！！！

観客席から大歓声が聞こえる

この歓声の意味は翼とマリアを許す歓声

それを理解した瞬間 翼とマリアは涙が止まらなかった

この瞬間___翼とマリアがあの日から 背負っていたライブ(呪い)から 開放された瞬間だった

だから…

聞いてください！！ 私達の歌を！！！！

あるがままの歌で

太陽になりたい

前だけを見続けるための決意

真なる奇跡をこのステージで

次の瞬間翼とマリアの腰から 大きな羽が出てくる

その姿はまるで飛び立つ力を失った天使に 光が差し込み羽が蘇り 再び空へ飛ぼうとする姿であった

翔け上がれ！可能性はいつだって

0になることはないと足掻け！

絶対に折れないこと心に誓う

自分だけの色のメロディで

未来へ奏でることだから

輝け…イノチを歌にして

________________！！！！

観客席から再び大歓声が聞こえる

観客達に応え手を振る翼とマリア

あぁ…そうだった… 私達はこの景色を…！ この瞬間を…！

ずっと…見たかったんだ…！

翼とマリアはあの日消えてしまった 想いを…願いをようやく___

見つけ出し取り戻したのだ

その後最後まで不振な行動をしている人が いないか監視しながら 観客達を出口に誘導し終えた

翌日翼とマリアの全世界ライブツアーの 大成功をニュースが報じ 響達の予想通り取材協力の為の 着信音の嵐が緒川を襲ったのは 言わずもがなである

ライブが終わった数時間後 S.O.N.G.発令所にて

適合率が 上昇し続けるのでしょうか？