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病気の僕はどうしたらいいですか

病気の僕はどうしたらいいですか

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病気の僕はどうしたらいいですか

♥

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2018年12月28日

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瑠奈 ─ルナ─

刹那…

刹那 ─セツナ─

るー姉?

刹那 ─セツナ─

なんで生きてるの…?

るー姉。

僕が3歳の頃に亡くなってしまった。

るー姉は12歳だった。

それにしては大きくなってる。

刹那 ─セツナ─

るー姉、何歳?

瑠奈 ─ルナ─

21歳。

刹那 ─セツナ─

21歳!?

瑠奈 ─ルナ─

うん。

瑠奈 ─ルナ─

瑠奈 ─ルナ─

ひどい感じ。

刹那 ─セツナ─

刹那 ─セツナ─

僕?

瑠奈 ─ルナ─

そう。

瑠奈 ─ルナ─

刹那、死んじゃダメだよ?

刹那 ─セツナ─

え…?

瑠奈 ─ルナ─

私の分まで生きてよ。

瑠奈 ─ルナ─

私だって生きたかったんだから。

刹那 ─セツナ─

……………

瑠奈 ─ルナ─

私は、いつだって刹那の味方だよ。

瑠奈 ─ルナ─

お父さんがなにかしたら許さない。

瑠奈 ─ルナ─

次何かあったら、ちゃんと看護師さんに言いなよ?

瑠奈 ─ルナ─

分かった?

刹那 ─セツナ─

うん…

瑠奈 ─ルナ─

刹那のこと大好きなんだから…

刹那 ─セツナ─

ありがとう…

瑠奈 ─ルナ─

言い残してる。

刹那 ─セツナ─

え?

瑠奈 ─ルナ─

私に言うことはそれだけ?

瑠奈 ─ルナ─

今までのこと全て言っていいよ。

瑠奈 ─ルナ─

苦しんでる姿なんて見たくないもの。

刹那 ─セツナ─

うっ……

刹那 ─セツナ─

僕は…( ;´꒳`;)

瑠奈 ─ルナ─

いいよ。ゆっくり話して。

僕は全てを話した。

本当は悲しかったこと。

父さんに殴られて怖かったこと。

るー姉のことを毎日考えていたこと…

自分の病気以外にも

息切れがひどい時から、

ほかの病気を持っていたこと。

瑠奈 ─ルナ─

……知っていたの。

刹那 ─セツナ─

うん…

刹那 ─セツナ─

それも、一ヶ月後には僕は死んじゃうって…

瑠奈 ─ルナ─

刹那 ─セツナ─

怖かった…

刹那 ─セツナ─

死にたかったけどしにたくないんだ…!

刹那 ─セツナ─

僕はっ…

僕は

刹那 ─セツナ─

病気の僕はっ…

病気の僕は

刹那 ─セツナ─

どうしたらいいですかっ!

どうしたらいいですか。

瑠奈 ─ルナ─

…………

瑠奈 ─ルナ─

生きる。

刹那 ─セツナ─

え?

瑠奈 ─ルナ─

どうしたらいいですか?ってさ、生きるしかないじゃん。

刹那 ─セツナ─

でも、僕はしぬ…

瑠奈 ─ルナ─

死ぬって考える方が悪い。

瑠奈 ─ルナ─

運命は行動で変わるもんなの。

瑠奈 ─ルナ─

死ぬって考えるんじゃなくて、

瑠奈 ─ルナ─

生きるって考えるの!

刹那 ─セツナ─

るー姉…

瑠奈 ─ルナ─

刹那なら変えられる。

刹那 ─セツナ─

でも無理なん…

瑠奈 ─ルナ─

僕は生きるって言って。

刹那 ─セツナ─

え?

瑠奈 ─ルナ─

言って?

刹那 ─セツナ─

……僕は生きる…

瑠奈 ─ルナ─

もっと大きな声で。

刹那 ─セツナ─

僕は生きる!

瑠奈 ─ルナ─

ありがとう。

すーっ…

るー姉は消えた。

そうだ、僕は

生きることを怖がってたんだ。

僕は生きる。

心の中で強く決めた。

それから1年がたち、

友達と中学に行けるようになった。

あの後、2ヶ月後に

僕は退院した。

病気は、手術が成功した。

成功率は10パーセントと、

とても低かったが、

『生きる』という思いで

成功した。

手術が成功した後、

るー姉の声が聞こえたんだ。

『ほら、運命は変えられるでしょ?』

僕は『うん』と頷いた。

友達

刹那〜!

友達

行くぞー!

刹那 ─セツナ─

うん!

るー姉。

ありがとう。

この青空が見えるのは

僕が笑って友達を追いかけられるのは

るー姉のおかげなんだ。

あと僕どうしたらいいか分かったよ。

僕はね、

生きることにしたんだ。

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