TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

背景夕方だけど、夜としてみてください

鬼舞辻無惨

それでは、さようなら

如月響花

あ!待ってください

鬼舞辻無惨

如月響花

最近ここら辺、鬼が出るみたいなので、暗いですし、良ければこれを

そう言い、響花は藤の花のお守りを渡した

鬼舞辻無惨

……お気遣いありがとうございます。それでは

如月響花

はーい、お気をつけて〜

暫く歩き、森の中に着いた

鬼舞辻無惨

……

藤の花のお守りを地面にたたきつけて踏んだ

鬼舞辻無惨

チッ。

鬼舞辻無惨

来い。

はっ。

鬼舞辻無惨

如月神社を壊してこい。

鬼舞辻無惨

住んでいるものから建物まで全て。

かしこまりました

その日の丑三つ時…… 私はとっくに床についていた

ふと、目が覚めた。 そう、なにか物音がするからだ

ピチャ、ピチャ、ピチャ、

何かが滴るような音が聞こえた

如月響花

ん〜……?何て?

寝ぼけていたら、何かを食い荒らすようなもの音が聞こえた 私は野生動物が襲ってきたかと思い、急いで武器になるようなものを持ち、部屋を出た

如月響花

ッ、大丈夫?!

グチャッ クチャッ

そこには生きたまま食われている父と、 もう既に息絶えた母が床に転がっていた

如月響花

は……?

食っていたのはクマでもイノシシでもない、 鬼だった。

如月響花

如月響花

ッ?!

あ〜?

お前はここの家のもんか。

大人しく座って見とけ。この男を食べて、次に女。そしてメインディッシュに小娘、お前だ

に……逃げ……ろ……

死にかけてる父が枯れるような声で私にそう言った

如月響花

嫌だ……嫌だ……嫌だよっ…………

私は恐怖と絶望で腰が抜け、その場に座り込んだ

た、の……む、!そこの……引き出しにある妖術の書を持って……逃げ……ろ、!

お前と……その書だけは……守り切らなければ……な……らな……い……

如月響花

父……上…………

ゴクンッ

そう言い残し、父は完全に食べられてしまった

グシャッグシャッ ゴキッッ ボリッ バキッ

私はその書を取りに動くだけで精一杯で、その場から逃げることなんてできなかった

ただただ食べられていく母から目を背けて俯くだけだった

如月響花

((なぜ……?なぜこうなったの……?))

如月響花

((奪わないで……私から家族を……奪わないで……))

そう思っても、なにかおきるわけでもなく、ただただ 母が食べられる音が部屋に響き渡った

……不思議と、もう怖くない。 母と父と一緒に逝けるなら、寂しくないし、怖くない。 短い人生だったけど、楽しかった。

如月響花

あの世でまた、家族仲良く暮らしたいな……

ゴクンッ

さ、最後は小娘だ。

美味そうだなぁ

いい感じに脂も乗ってて、若くて健康な女だ

さぞかしうめえだろうな……!

ガブッッ

腕を食べられた。足を食べられた。 でも、痛くなかった。 何も感じなかった。 楽に死ねるなら、これもありかもしれない。 思い残すこと…… 妖狐様のことが少し気がかりだ。 いや、逆にあの世に逝けば実際会えるのかもしれない。 その時は、責務を果たせなかったことを謝ろう。

「いえ、まだ貴女に死なれては困ります___」

如月響花

……誰?

「私は神妖狐。」

如月響花

……妖狐様、!

これはおめでたい、妖狐様直々に迎えに来てくれた。

「いえ、貴女をむかえにきた訳ではありません。貴女の体に憑依しに来たのです」

如月響花

……え?

「いつか、憑依することにはなっていました。しかし、貴女が生死をさまよっていたので、私が来たのです」

「時間がありません。私はあなたの身体につくことに致します。」

何をさっきからごちゃごちゃと……

如月響花

さてと、妾の響花を傷つけたこと、この妖狐が許しはせぬ

!?

なんだコイツ?!怪我が治るどころか食ったはずの手足が一瞬で再生した!? しかもなんだ?狐の耳?それに目の色も変わっている。 何よりも、気配がヤバイ___!

如月響花

冥世で、響花の父と母に詫びるが良い

翌朝早朝

煉獄杏寿郎

ここらで鬼の目撃情報がつい先程入った!無事だろうか!?

煉獄が見た部屋は、1面血で染っており、部屋の真ん中には 狐の耳と尻尾が生えた白髪の少女が泣きうずくまっており、横には鬼の死骸があった

煉獄杏寿郎

……

煉獄杏寿郎

((手遅れだったというわけか、))

煉獄杏寿郎

少女、大丈夫か?!

如月響花

お父さッ……お母さんッ……!

如月響花

やだ……やだよッ……

煉獄杏寿郎

((この目……相当ショックを受けている))

煉獄杏寿郎

少女、名前は?

如月響花

……、

如月響花

……如月……響花…………。

煉獄杏寿郎

この鬼は、君がやったのか?

如月響花

………………いえ、妖狐様が助けて下さりました。

煉獄杏寿郎

妖狐様?今はどこに?

如月響花

…………この神社で祀っている神様です。妖狐様は……私の体の中にいます。

煉獄杏寿郎

よもや!神様が響花少女を救ってくださったのか!それはなんとも奇跡……

如月響花

いっその事、死にたかった

如月響花

もう生きる理由なんてないのに。

如月響花

お母さんとお父さんがいったところに行きたかった……

如月響花

行かせてよ……

煉獄杏寿郎

それは出来ない!

煉獄杏寿郎

命を無駄にしてはいけないからな!

煉獄杏寿郎

しかも、神様が助けてくださったのだろう?なら、その命は大切に持っておくべきだ!

如月響花

…………貴方に何がわかるの。

如月響花

親も場所も全て全て失った私に……

如月響花

文字通り行き場がなくなった私に……

如月響花

楽な道は死ぬ事なの。

如月響花

ねぇ、貴方が持っているその刀で私の首を跳ねて。

煉獄杏寿郎

……

如月響花

お願いよ。今まで頑張ってきたんだ。最後の死に方ぐらいは選ばせてよ

煉獄杏寿郎

俺の刀は、人の首を斬るためのものでは無い。

煉獄杏寿郎

鬼を滅するためにある刀だ。

煉獄杏寿郎

君の願いは叶えてあげられない。

如月響花

……

煉獄杏寿郎

だが、行き場のない少女を見捨てるほど俺の心は狭くない!

煉獄杏寿郎

鬼殺隊に来るがいい!

煉獄杏寿郎

そこで強くなれ!響花少女!

如月響花

あ、ちょ……

そう言い、煉獄は響花を半ば強引に鬼殺隊に連れていった

loading

この作品はいかがでしたか?

135

コメント

2

ユーザー

あ、煉獄さん好き

ユーザー

さすが煉獄さんだわw

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚