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干河

こんにちわー…

緋羽

はーい、いらっしゃい

干河

あ、はい…お邪魔します

緋羽

はいはい

緋羽

てかいい加減慣れてもいいと思うんだけど

緋羽

君助手として務めてもう一週間でしょ?

干河

そうっすね…

あれから数日。 僕は緋羽先生の助手として 彼の事務所に通う毎日を送っている。

というのもあの後─…

干河

ありがとうございます!

干河

なんとお礼を言ったらいいか…

緋羽

……

干河

…えっと?

緋羽

とりあえず、身なりを整えていただけると…

緋羽

話はそれからですかね

干河

あっ…、そうですよね、すみません

干河

(こんな明らかに暴漢に襲われましたー、なんて格好じゃそりゃ困るよな…)

干河

お見苦しいものをお見せしました…

緋羽

いえいえ

干河

えっと、それでは改めまして…

干河

本当にありがとうございました

緋羽

どういたしまして

緋羽

お気になさらず、これが私の仕事ですので。

干河

…仕事、ですか?

緋羽

失礼、名乗り遅れました

緋羽

私心霊探偵の緋羽と申します

干河

(め、名刺だ…!本物っぽい…ってか本物だよねこれ。同い年か少し若いくらいかと思ったのに……)

干河

……すごい

緋羽

貴方のお名前をお伺いしても?

干河

あ、干河 詩人っていいます!

緋羽

ふむ…

緋羽

見たところ貴方は随分と面倒な縁を抱えている。

緋羽

ああいうこと、実は頻繁にあるんでしょう?

干河

え、そんなことまで分かるんですか…?

緋羽

まぁ、少し一般の方より視えるモノが多いのでね

干河

なるほど…

緋羽

そして、大変困っている

緋羽

私なら貴方のその体質、改善できますよ

緋羽

私の助手として雇わせて頂けませんか?

干河

助手…ですか

緋羽

実は少しばかり身体が弱くて…能力を使うと疲れてしまうんです

緋羽

こちらが勝手にしておいてなんですが……ボランティア…という訳にもいかなくて

干河

あ、そっか…探偵さんだから、依頼料とかありますもんね

干河

(それに、ずっとこの体質に悩んできたんだ。傍にいればこれが改善するかもって言われたら乗らない訳にはいかないし)

干河

……ちなみに、おいくらなんですか?依頼代

緋羽

今回の場合は、10万くらいですかね

干河

じゅっ…?!

緋羽

ここらのゴロツキの纏めのような、言わばヌシ的なヤツだったので

干河

(が、学生の僕にそんなの無理だ…)

緋羽

…干河さんは、長年その体質に悩まされてきたんでしょうね

緋羽

今回は特別に、雇わせて頂けたら依頼料はチャラにいたします

干河

いいんですか?!

干河

(僕にとって好都合しかない…!)

干河

是非、お願いします!

ということがあったのだ。

干河

(……放課後、事務所に来て助手として雑用をやるだけの、簡単な仕事だ)

干河

(何より良い声のイケショタの傍で働けるという幸せよ……)

書き忘れていたが僕はオタクだし ショタコンだ。

緋羽

干河君、コーヒーをいれてくれ

緋羽

もちろん君の分もね

緋羽

少し休憩にしよう

干河

はーい、分かりましたー

干河

(先生が飲み物を欲しがるタイミングで珈琲をいれれば一緒にお茶だって出来る)

干河

(優しい職場だ…)

しかし この時僕はまだ知らなかった。 緋羽先生のお祓いで あんなことをすることになるなんて

知る由もなかったのだ。

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