コメント
3件
り、りり、莉緒ちゃん!!! 続きが気になりすぎます!
稜太の部屋のインターホンを押した。
出てきたのは、莉緒だった。
この時間には、彼女の他に誰もいないことを、私は知っていた。
稜太とそのお母さんは、どちらも仕事に行っている。
私は莉緒と話をつけるために、ここへ来たのだ。
訪問者の顔を見た莉緒は、嫌そうだった。
菜穂
彼女の反応に構うことなく、私は強引に部屋へ入った。
座卓を挟んで、向かい合わせに座る。
私の迫力に圧されたのか、莉緒は不安そうにぬいぐるみを抱いていた。
菜穂
菜穂
莉緒
菜穂
莉緒
菜穂
菜穂
莉緒
莉緒
莉緒
菜穂
菜穂
莉緒
莉緒
菜穂
私は溜息をついた。
菜穂
莉緒
莉緒
莉緒
菜穂
菜穂
菜穂
菜穂
菜穂
私は思わずそう怒鳴った。
莉緒
莉緒
莉緒は小さな声で呟いた。
菜穂
菜穂
私はとっさに嘘をついた。
莉緒
菜穂
莉緒は抱えているぬいぐるみを握りしめた。
莉緒
菜穂
莉緒
莉緒
莉緒は泣き出した。
菜穂
菜穂
莉緒は泣き止まない。
菜穂
莉緒は何も答えない。
菜穂
すると、莉緒はおもむろに、ぬいぐるみを離して立ち上がった。
菜穂
莉緒はフラフラと歩きだした。
菜穂
莉緒はトイレのドアを開けて、中に入った。
菜穂
私はホッと息をついた。
それから、30分が経った。
莉緒はトイレから出てこない。
菜穂
菜穂
私はトイレの方を見た。
菜穂
部屋は静かだった。
時計の針の音だけが聞こえる。
菜穂
急激に不安に襲われた私は、トイレの前へ行った。
菜穂
私はドアを叩いた。
菜穂
菜穂
返事はおろか、何の物音もしない。
私はドアノブを回した。
カギはかかっていなかった。
ゆっくりとドアが開いた。
菜穂
莉緒は、目を閉じて床に座っていた。
そのそばに、手首に巻いていたサポーターが脱ぎ捨てられている。
菜穂
私はゾッとした。
莉緒は右手に血の付いたカミソリを握っていたからだ。
そして、左腕を便器の水に浸けていた。
その水は、赤く染まっていた。
よく見ると、莉緒の顔は青白かった。
私は驚きすぎて、声も出なかった。
ただ呆然と、その光景を眺めていた。