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あの後
ゆっくりと、回復していった。
「恋人」さんは、やっぱり現れない
高橋 青木
……
ドアを開ける手も重くなる。
いつもより、少し少なめのご飯を運んできたら……
高橋 青木
ユリーカ様？
使用人
きゃああああああ！
悲鳴が、聞こえる。
声の所は……
高橋 青木
ユリーカ様！！お待ちください！
ユリーカ
……
高橋 青木
安静になさらないと、死んでしまいます……
ユリーカ
……なぁ
ユリーカ
私は、何も出来ない。
ユリーカ
彼も、守れない。
ユリーカ
魔女になったのに……
ユリーカ
何故、私は何も出来ない！？
ユリーカ
守れない癖に何故、この力がある！？
……1歩ずつ、後ろに後退る。
そのまま……
高橋 青木
！！！
高橋 青木
ユリーカ様！
そのまま……
トプン
あの時と同じ空だ。
この後、彼は……
髪が、切れる。
皮膚が、切れる。
彼の姿が、前に見えた。
前と変わらない、その姿。
水の中でも、そのまま、囁いた。
ユリーカ
ネオン……
ユリーカ
こんな「俺」でも、許してくれ……
水から誰かが上がってきた。
それはユリーカ様じゃなくて……
髪が短いユリーカ様を運んだ……
高橋 青木
……貴方は誰ですか？
ネオン
……
ネオン
ネオン＝サルバドル
ネオン
ユリーカの、「恋人」だな。
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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