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テラーノベルの小説コンテスト 第3回テノコン 2024年7月1日〜9月30日まで

syp

………。

チッ…チッ…チッ…

カチッ…

時計の音に気づき、ふと顔を上げる。

何時間ここにいたのだろうか。 今、時計の針は夜中の2時を指していた。

syp

…こんなに願ってても…っ

syp

意味は無いんすかね…っ。ポロッ

ポタッ

思わず流してしまった涙が、綺麗な薄水色の額に落ちた。

sn

…。

syp

…まぁ、幸せそうに寝てるし…っ。

syp

疲れてたんですもんね。

syp

…気が済むまで、

おやすみなさい。

syp

…この世は旅立たないでくださいっすよ。

ガラガラ…パタンッ

sn

んぅ…?

sn

…ここ…どこ?

syp

…疲れてたんですもんね。

sn

ショッピ…くん?

声は聞こえるが、スピーカーの様なものから聞こえるため、声の主の姿は見えなかった。

syp

…気が済むまで、おやすみなさい。

sn

sn

ショッピ…くん…っ。

sn

ショッピくん…!!

俺が必死に叫んでも、彼に声は届かなくて。

扉を閉める、パタンッという音が冷たく響いた。

sn

っ…。俺…倒れたんだ。

…あれ?頬が…濡れてる…?

sn

これ…なみ…だ?

sn

でも、俺は泣いてないし…誰の?

「気が済むまで、おやすみなさい。」

sn

彼の声を思い出し、はっとする。

sn

ショッピくんの…?

微かに、彼から鼻を啜る音が聞こえたのだ。おそらく、彼は泣いていたのだろう。

sn

…どうやったら出れるんだ…?

俺は…苦しんでた。

俺は、消えたかったはずなのに…

彼の声を…彼の姿を思い出す度、紫色の彼だけでなく、みんなに逢いたくなってきた。

だから今の目標は、「出口を見つける」ただそれだけだ。

sn

…走ってみよう。

ダッダッダッダッダッ…

syp

…ペ神さん。

syp

もう、1ヶ月が過ぎましたよ…っ。

syp

いつになったら起きるんですか…?

俺はいつものように、寝ている薄水色に語りかけた。

みんなを支えてきた薄水色の存在はでかく、みんなには穴がぽっかり空いたように暗くなってしまった。

syp

あなたが起きないと…軍は暗いまんまですよ…。

syp

…訓練の時間なので、また来ますね…

sn

はぁっ…はぁっ…っ。

あれからどれくらい時間を経たのだろうか。

sn

ずっと…っ。同じ所を走っている気がする…。

syp

…訓練の時間なので、また来ますね…

sn

ショッピくん!!

あれから分かったことが少しある。

ショッピくんは、俺に必ず声をかけてくれていること。

そして、俺は、

あの世とこの世の狭間にいる。

sn

っ!

sn

もう!しつこいな!!

ダッダッダッダッダッ…

俺は今、この世界にいる謎の幽霊?みたいな物体に追いかけられている。

この世界は広く、病院みたいなのがずっと続いている。

建物がでかい分、幽霊みたいなのもいっぱいいるんだけど…

でも、不幸中の幸いで、あいつらには知能が無いらしい。

だから挟み撃ちにされる事は無いし、角を沢山曲がれば撒ける。

sn

はぁっ…はぁっ…。息が乱れるだけで、疲れないのも幸いだな…

sn

早く出口を見つけないと…

sn

!?

sn

ここ…初めて見る…?

俺の目の前には、歪んだ扉がある。

初めて見る所だ。

sn

…紫色。

俺は、綺麗な紫色をした扉に惹かれ、勢いよく開けた。

ガチャッ

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コメント

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どこに繋がってるんだろ〜

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