私の名前は春垣 優雨

少女漫画の主人公に憧れている女子高生

登校中、食パンを咥えながら走っていたら

角でイケメンと遭遇！

という展開を願いながら今日も

また食パンを咥え走る

ドンッ

私は本当に角で人とぶつかった

チラッ

と目の前を見てみると

廊下の階段───

ズッテーン

隆二くんは避けて受け止めてくれなくて

私はそのまま落ちて怪我をした

放課後...

そう

私は隆二君と2人きりになるために

生徒会に入ったのだ

優雨がやりたいこと 隆二くんと2人きりになる ↓ 2人で仕事する ↓ 床にペンケースを落としておく ↓ 途中で｢隆二くん。ここって...どうするの？｣ って聞いてこっちに呼び寄せる ↓ 隆二を転ばす(←いや最低) ↓ 優雨とぶつかる ↓ ハグ！？(少女漫画によくある展開)

2人で黙々と作業を続け...

ﾄﾞｷﾄﾞｷ

ﾄﾞｷﾄﾞｷ

隆二が近寄ってきた

（マジかよぉぉぉぉっっ）

そんなことを考えているうちに

私は目を閉じてしまった

私はそんなことを呟きながらも

食パンをを咥え走っていた

ドンッ

｢きたああああああああああああああああああああああああああああ｣

｢これこそ運命の出会いだ...！｣

チリリリリリリン！！！

少女漫画の主人公にはなれない

そう気付いた優雨は

人生の主人公として

生きることにしました

❦end❧