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玖城詩

おい、もうそろそろ起きろ。

夜月死華

あ…………

夜月死華

おはよう。

玖城詩

起こしてごめんな

玖城詩

出発するなら早めがいいと思って。

夜月死華

ん……大丈夫。

玖城詩

死華が準備できたら出発するぞ。

夜月死華

うん……。

夜月死華

なに準備したらいい……?

玖城詩

なんか持ってく物とか?

夜月死華

……僕何ももってないよ。

玖城詩

玖城詩

たしかに倒れてたんだもんな。

玖城詩

んじゃ、出発するか。

夜月死華

……うん。

そうして僕たちは小屋から旅立った。

外に出た僕たちを変わらぬ空が出迎えてくれる。

夜月死華

相変わらず空は見えないんだね。

玖城詩

……どうしてなんだろうな。

夜月死華

とりあえず……どうする?

玖城詩

んー……聞き込み?

夜月死華

聞き込む人いないよ?

玖城詩

探すんだよ

玖城詩

きっとどっかに人はいるだろ。

夜月死華

……わかった。

夜月死華

じゃあ、早く行こう。

そうして僕たちは歩き出した。

夜月死華

……

夜月死華

こんなに人いないことある?

玖城詩

……ないな

玖城詩

あれからもうだいぶ経ったぞ……

あれから体感6日。僕が目覚めてから1週間が経過している。

あれから毎日探し続けている。

だが、何も収穫がない。

玖城詩

どうしようか……

夜月死華

……人いるのかな

夜月死華

僕たち以外存在してない的な……

そんな冗談(であってほしい)を言いながら僕は詩が作ってくれたスープに口をつける。

玖城詩

いや……そんなことはない……はず。

夜月死華

でも……ほんとにひといないよ?

玖城詩

……まあたしかに。

夜月死華

これでほんとに2人しかいなかったら……これからどうやって生きてこう……

玖城詩

食糧はあるんだし……生きれるとは思うけど。

夜月死華

そうだね……。こんなにひたすら歩いてるだけでいいのかな……

そう僕が言った時、ある声が聞こえた。

???

いい匂い……!!きっと誰かいる!

???

走らない方がいいわ。ただでさえボロボロなのだから。

???

ごめんごめん!

玖城詩

……!!

夜月死華

人の声……!!

そう言って後ろを振り返ると、2人の女の人が立っていた。

???

あっ……!!こんにちは!

???

良かったら食べ物を分けてくれないかな……?

???

もうずっと食事にありつけてなくて……

夜月死華

え……あっ……

玖城詩

どうぞ。こんなので良ければ。

???

ありがとう!

???

感謝いたします。

そうして2人が食べ終わった時、

???

あ!まだ自己紹介してなかったね!

イリス

私の名前はイリス・フォルエ!気軽にイリスって呼んで!

碧葉椿

碧葉椿(あおばつばき)です。よろしくお願いしますね。

夜月死華

夜月死華……です。

玖城詩

玖城詩。

碧葉椿

玖城……

イリス

詩と死華ね!よろしく!

夜月死華

どうしてイリスさんと椿さんはここにいるの?

夜月死華

ここ、ずっと人探してもいなかったから人あんまり来ない場所なんじゃないの?

イリス

私たちはね!空を覆ってる霧みたいなのを何とかするためにここにいるの!

玖城詩

あれ無くせるのか?

碧葉椿

ええ、可能性はあります。

イリス

あの霧を消す方法を探しにここにいるの!

イリス

たしかにここにはあんまり一般人の人は居ないかもね〜。危ないもん!

夜月死華

そうなの……?

イリス

君たちが生きてるのほぼ奇跡じゃない?

碧葉椿

運が良かったのですね。

玖城詩

マジか……。ここ危ないならさっさと離れないとな……。

イリス

大丈夫!安心して!

イリス

私たちがあなた達を保護してあげるわ!

夜月死華

どうやって……

イリス

この近くに私たちの家があるの!

碧葉椿

そこに行けば安全ですよ。

夜月死華

……どうする?

玖城詩

安全のためならついてった方がいいかもしれないな。

夜月死華

じゃあ……お願いします。

イリス

おーけー!ついてきて!

そうして僕たちはイリスさんと椿さんの家に向かって歩き出した。

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