ホームルーム終了後
幸枝はいじめのことを転入生のアホ美に告げ
無視して欲しいとアホ美に要求
だがアホ美は安藤の予想に反して
権田沼奈穂美
その要求には従わなかった
それでも幸枝が攻撃をやめることはなく
翌日には友美の悪口を黒板に書き込み
安藤はそれも気づかないふりをしてやり過ごそうとした
昼休み
権田沼奈穂美
アホ美が職員室に現れた
きっと今朝の落書きのことを言いに来たのだろう
安藤優希(担任)
安藤優希(担任)
安藤はため息を漏らしつつアホ美に応える
安藤優希(担任)
安藤優希(担任)
案の定
アホ美は鬱陶しい正義感を振りかざし
落書きのことを訴えてきた
安藤優希(担任)
安藤優希(担任)
現実がどうかなんて関係ない
あの幸枝が"ない"と言ったのだから"なし"でいい
幸いアホ美は遅刻ギリギリで教室に入ってきたため
実際に落書きを見たわけではなかった
だから証拠なんてどこにもありはしない
権田沼奈穂美
もちろん全部わかっていた
友美が必死に素手で落書きを消したこと
そのせいで友美の手がチョークの粉まみれになったことも
他の生徒だって犯人が誰かなんてわかっている
でも誰もその事を言いに来ないし幸枝を止めようともしない
アホ美一人が何かを訴えたところで何も変わらない
安藤優希(担任)
幸枝を守れば自分も守れる
アホ美一人を黙らせることで平穏が続くのなら
何度でも幸枝の味方をしてやり過ごそうと心に決めた
安藤優希(担任)
安藤優希(担任)
この一言でキレたのか
アホ美が物凄い剣幕で迫ってきた
権田沼奈穂美
安藤優希(担任)
権田沼奈穂美
安藤優希(担任)
権田沼奈穂美
権田沼奈穂美
アホ美が捨て台詞を吐いて職員室を出ていく
安藤優希(担任)
安藤優希(担任)
安藤にとって正義を貫こうとするアホ美は
平穏な世界を壊そうとする厄介な存在になろうとしていた
その後もアホ美は幸枝と対峙し続け
幸枝の攻撃を様々な手を使ってかわし
権田沼奈穂美
権田沼奈穂美
幸枝のことを挑発し始めた
いじめが原因で孤独だった友美に寄り添い
蓮斗もまた友美を庇うような行動を取り始め
日々、増していく幸枝の怒りに
安藤は焦りを感じていた
やはりアホ美は厄介な存在でしかない
そんなことを考えていた転入六日目の土曜日
遂に幸枝が行動を起こした
それまでは落書きや靴を隠すなどの行為に留まっていたが
黒板にとある新聞記事を張り付け
それがアホ美の関係者であると書き込んだのだ
どこで仕入れた情報なのかはわからなかったが
幸枝の行為に安藤は息を呑んだ
安藤が教室に入ると落書きも新聞記事もそのままになっていて
安藤優希(担任)
安藤優希(担任)
原田幸枝
幸枝の言い分を信じたふりをして
安藤優希(担任)
アホ美を職員室に呼びつけた
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