ころちゃんなんて大っ嫌い!
ころん
ころん
ころん
病院を飛び出してからどこへ行くでもなく
走り続けた
ころん
ころん
ころん
ころん
1人後悔を口にしながら歩いていた
気づけば知らない場所へ来ていた
ころん
ころん
ころん
ころん
ころん
雨の中走り続けたせいで目眩もしてきた
ころん
フラッ
ギュッ
え?
倒れかけた僕を支えるように背中から誰かに抱きしめられた
るぅと
るぅと
緊張で強張った背中は聞き慣れた声を聴きほぐれていく
ころん
るぅと
るぅと
僕はるぅとくんの手をゆっくりと外して微笑んでみせた
ころん
ころん
ころん
るぅと
るぅと
ころん
雨なのかも区別がつかないが 泣き続けるるぅとくんの頬を引っ張る
ころん
ころん
るぅと
ころん
るぅと
今日は最近で1番の大雨の日だった
2人ともびっしょり濡れていたが心は温かい優しさに包まれていた
るぅとくんの異変に気づくまでは
ころん
ころん
るぅと
るぅと
るぅと
ころん
ころん
僕は馬鹿だ
ここに来るまで10分以上走ってきた
ただでさえ走ったら 心拍数が上がるのに
雨の中僕を探すために こんなにも身体を張って
心臓病のるぅとくんが大丈夫なはずが無いのに
こんな事をさせてしまった
るぅと
今までに無いくらい苦しみ倒れ込んでいく
ころん
ころん
ころん
るぅと
るぅと
るぅと
僕の袖を必死に掴むるぅとくんの手を離すことは僕には出来なかった
ころん
るぅと
るぅと
ころん
僕はるぅとくんの足を抱えお姫様抱っこをして近くの交番に駆け込んだ
幸い救急車は5分ほどで到着した
るぅと
るぅと
るぅと
ころん
ころん
ころん
るぅとくんの病気の重さは理解してるつもりだった
だけど、、今まで見た事の無いくらいに苦しみ助けを求めてくるるぅとくんを見るのは辛かった
ころん
るぅと
けれど病院へ着いた頃には呼吸も弱くなり苦しいとも言わなくなったるぅとくんを見るのはもっと辛かった
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るぅちゃん!(´;ω;`)