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長靴をはいた猫
坊ちゃん、なにかやって欲しいことはありますか？
病にかかった少年の手を黒猫が握る
王子
…何もないよ。ありがとうクロ
王子
それよりも、手を離さないで欲しいんだ
長靴をはいた猫
…分かりました
白くやせ細った手
少年の命は残り僅かである事を示していた
王子
…覚えているかい？僕たちが最初に出会った時を
長靴をはいた猫
毎日喧嘩ばかりでしたね
王子
そうそう、僕が怒って家出した時もあったっけ
王子
それでも君は僕を見つけてくれた
王子
気づけば必ず君は僕の隣にいたんだ
王子
…僕にとっては…それだけで十分だったんだ
長靴をはいた猫
…吾輩もです
長靴をはいた猫
吾輩の使命は坊ちゃんを幸せにすること
長靴をはいた猫
…それだけ…それさえ終われば吾輩は自由になれる
長靴をはいた猫
元々そういう契約でした
長靴をはいた猫
でも坊ちゃんと過ごしているうちに
長靴をはいた猫
…坊ちゃんといると吾輩は自分をさらけ出すことができたんです
長靴をはいた猫
…吾輩は昔から【黒猫】であるが故に
長靴をはいた猫
目が合えば石を投げられ暴言を吐かれる毎日でした
長靴をはいた猫
吾輩の存在は人を不幸にする…ずっとそう思ってました
長靴をはいた猫
…初めてなんです
長靴をはいた猫
吾輩を避けなかった人は
王子
…避けるもんか
王子
君は不幸を呼ぶ猫なんかじゃない
王子
…君はクロだよ…ただの長靴をはいた猫だよ
長靴をはいた猫
坊ちゃん…
王子
大好きだよクロ
それが坊ちゃんの最期の言葉となった
長靴をはいた猫の願い
それは友を生き返らすこと
もう一度、坊ちゃんの笑顔が見たかった
長靴をはいた猫
…吾輩は予言者を引いた
山姥
ちょっと待て
山姥
予言者は私じゃ
グレーテル
…2人？
よくばりな犬
人狼と本物か
金太郎
……とりあえず予言者は残した方がいいよな
歌う骸骨
そうですね
歌う骸骨
今回はこの2人を除いた我々5人の中から選ぶのが妥当でしょう
カエルの王様
…投票は指さしでいいのか？
メルヘン
構いませんよ
長靴をはいた猫
…では最初の投票を始めようか
長靴をはいた猫
文句なしじゃ！！せーのっ！！
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