TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

誰も知らないおばあちゃん

誰も知らないおばあちゃん

「誰も知らないおばあちゃん」のメインビジュアル

1

誰も知らないおばあちゃん

2019年02月23日

シェアするシェアする
報告する

なぁお前知ってる?

トオル

何を?

誰も知らないおばあちゃんってやつ

トオル

なんだそれ

トオル

初めて聞いたんだけど

噂にあるみたいなんだよ

どっか遠い田舎の山ん中に1人で暮らしてるみたいなんだけど

トオル

それで?

白髪で髪の毛がめっちゃ長くて1つに縛ってる人みたいなんだ

トオル

そんなの探せば他にいるだろ笑

かもしれないけどさ!田舎の山ん中に1人でぜ?中々いないだろ

しかも名前を何も知らないらしい

トオル

へぇ

トオル

きっと夫が先に死んで身内もいなくて1人で寂しく暮らしてんじゃねーの?

まぁそうかもしんねーけどさ

本題はここから

トオル

それで?

近くの周辺に住んでる人にとってそのおばあちゃんは、悪魔って呼ばれてるらしい

トオル

悪魔?

あぁ

後は人間じゃないとか、まぁ色々言われてるらしい

トオル

そのおばあちゃんもなんか気の毒だなww

トオル

でもまた何でそう呼ばれてるんだ?

噂なんだけどさ

そのおばあちゃん、妊婦を狙ってんだって

トオル

は?

トオル

どういう意味?

ある時その田舎町に引っ越してきた夫婦がいたらしいんだ。その奥さんは妊娠していて、まだこの町のこともよく分からなかったらしい

その妊婦さんが気晴らしに散歩してたら、髪を1つに縛った白髪のおばあちゃんに会ったんだって

トオル

それで?

おばあちゃんが優しそうな笑顔で妊婦に話しかけたんだ

今何ヶ月なんだい?って。

その妊婦は10ヶ月ですってお腹をさすりながら答えたんだよ

そしたら、そのおばあちゃんが、じゃーもう少ししたら産まれるんだねぇ。わしにもお腹を触らせてくれんかね?って

妊婦さんは笑顔でそのおばあちゃんに自分のお腹を触らせてあげたんだ

トオル

優しそうなおばあちゃんじゃんか

そしてらその日の夜、その妊婦さんが急にお腹が痛み出して、急いで病院まで行ったんだ

トオル

その妊婦さんと赤ちゃん大丈夫だったのかよ?

医者は青ざめた表情でこう言ったんだ

赤ちゃんは、残念ですが助かりませんでした

トオル

まじか.......

トオル

でもそのおばあちゃんとなんの関係があるんだ?

トオル

偶然だろ

医者が言ったらしい

原因も分からない

初めて見たって

トオル

何がだよ?

その妊婦さんの赤ちゃん、真っ黒だったんだって

まるで何かの力によって押しつぶされたみたいに顔がぐちゃぐちゃになっていたらしい

トオル

なんだよそれ、

トオル

そのおばあちゃんがやったってことか?

ほんとかは知らねーけど、そんな噂があんだよ

そういったケースが何回かあったらしい

トオル

でもその田舎町ってどこなんだ?

それは俺にも知らないよ

だからあくまでも噂だからな

トオル

まぁ、そうだな

トオル

でもその話すげー怖いな

だよな

俺もビビったよ

それから数年後

トオルが結婚した

奥さんはとても綺麗な人で妊娠10ヶ月になるところだった。

トオルは奥さんの希望でとある田舎町に引越しをした

トオル

いいとこだなぁー!

トオル

空気も綺麗だし

そうね。ここなら子供も伸び伸びと育つね

トオルはいつかの日に健から聞いたあの噂話のことなど一切忘れていた

ねぇトオル。気晴らしにちょっと散歩行ってくるね

トオル

おう!きをつけてな!

じゃーいってくるね

しばらく歩いていると、前の方から白髪の髪の長い老婆が歩いきた

老婆

妊婦さんかい?

えぇそうなんです

老婆

何ヶ月なんだい?

今10ヶ月になるところで

老婆

もうすぐ産まれてくるんだねぇ。きっとあなたに似たかわいい赤ちゃんだね

老婆

よかったらお腹触らせてもらえないかい?

えぇもちろん

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚