TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

テラーノベルの小説コンテスト 第3回テノコン 2024年7月1日〜9月30日まで

春千夜

ー16ー

春千夜

脅威の515タップ

翌日 AM5:30

春千夜

………なんです爆豪

じーっと俺を見る爆豪に痺れを切らし話しかける

勝己

………今日の夜中なんかしてたか

春千夜

夜中ァ?………なにかありましたっけ

なんかあったかぁ…?

勝己

……そうかよォ…

春千夜

八百万

眠そうな八百万に駆け寄る

春千夜

はよ。ミント飴いります?

ありがとうございます……ん、美味しいですわ…

春千夜

お茶子達もいりますk…

「「「「いる‼︎!」」」」

春千夜

………どうぞ

相澤

おはよう諸君

相澤

今日は_____

相澤

__________

勝己

_____!

相澤

_____、_____

春千夜

俺は

他の生徒たちが鍛錬に向かう中俺だけ残された

相澤

お前は………

ラグドール

この子だけわかんないや

ラグドール

靄が掛かったようなー…

春千夜

そうですか…では1人でやりますよ

相澤

…そうか

春千夜

えぇ………少し考えたいこともあるので

まだ何か言いたそうな先生に笑顔を一つ残し崖に向かう

眼下には眩しいクラスメイトたちの必死な鍛練の様子

春千夜

……異常だろ

この脆く薄いガラスの上に存在する世界

この世界なんて少しでも傷付けば一瞬で壊れちまうのに、

春千夜

なんで守ろうとすんだかなァ

綺麗事しか吐かねえ上っ面だけのヒーローも

そんなヒーローを崇めるように信頼する市民らも

春千夜

……あ゙ー気持ち悪ィ……

ヒーローがヒーローでいられてんのは人々がヒーローだと思っているから

人々がヴィランをヒーローだと思っちまえば全部ひっくり返る

善、は多数決で決められる

春千夜

…全部、壊してェ

少しずつ内側から仮面が壊される

水面に映る俺は髪が毛先から鮮やかな桃色へと変わっていた

春千夜

………全部、消してェ

思考があの時のように染まるその瞬間_______

「三途さん、?」

デク

あ、えっと…様子を見てきてってワイプシの人達が

段々と思考が元に戻っていく

いや、作られていく

デク

…その、髪…、どうしたの、?

デク

…それに、なんか泣きそうな顔してる

春千夜

は、

デク

なんか、変だよ…?

その声が、表情が、動きが、全てが花垣武道に重なってくる

デク

……裏切ったり、しないよね…?

喉がひゅって音を立てる

デク

あ、裏切るっていうかヴィランにならないよねって、あ…

春千夜

…………緑谷

デク

春千夜

一人にさせてもらっても。

デク

、?なんで

春千夜

少し,考えたいんです

デク

………それはできない

春千夜

ア゙?

デク

そんな助けを求める顔をしている君を一人になんてできない!!

ドクンッ

デク

僕は、ヒーローになるんだ!!

春千夜

……やめろよ、

胸中で真っ黒なものがぐるぐると渦巻いてるような感覚

春千夜

………俺が惨めになるだけだから

デク

え、?

春千夜

………いいからどっか消えてくださいよ…

今にも個性が、思考が暴走しそうなんだ

”前”みたいに誰かを傷つけるのはもう嫌なんだよ…っ

春千夜

どかない、んですね

デク

………うん

春千夜

じゃあ俺がいなくなってやるよ

デク

っ、ダメっ…⁉︎

これ以上こいつといたら本性が暴れ出しちまう

そしたら、善人が傷つくことになるから

春千夜

だから、悪いな

血液を爆発させ煙幕をつくる

デク

待っ…!

春千夜

………………八百万たちに謝っといて

やっぱり俺はヒーローにはなれねえみてえだわ

春千夜

っ、___⁉︎

紫と黒の二色の髪の毛を視界に入れ……

俺の意識はそこで途絶えた

翌日 PM9:30

デク

っ、三途さーん…!どこ…

あの後僕の、僕らの前から姿を消した三途さんはどこに行ってしまったのだろう

夕飯を作って食べても僕は何も話せなくてかっちゃんに怒られちゃった

先生も三途さんの捜索はこちら側がするからって暗い雰囲気の僕らを無理矢理肝試しに押し込んでくれた

デク

……でも、お節介はヒーローの本質だから…

言い訳だとはわかっているけど、でもどうしてもあの泣きそうな三途さんの顔が忘れられない

それに……

洸汰くんを先生に預けて勢いのまま戻ってきちゃった

デク

…どこ行っちゃったの三途さん

そう呟いた瞬間

「知らねーの?」

デク

っ、!?誰だ!!

2色の髪をお洒落にウルフカットにした美青年

こんな人ヒーローでも生徒でもない、勿論先生でもない筈だ

まさか____!

理解した瞬間血の気が引くのがわかる

「…お前さ、爆豪勝己って奴知ってる?」

デク

……ぇ、

「ふーん、知ってんだ。情報ありがとな」

デク

ち、違っ!

「はいはい…あ、もしもし?うん、爆豪勝己がいるの確認できたよ」

「…わかってるよ、だから兄ちゃん達には手、出さないでね」

その時の青年は後悔や憎悪などをかき混ぜていたような顔をしていた

デク

なんで、なんでここにヴィランが居るんだ…っ

「悪いな、折角の楽しい合宿をこんなにしちまって」

「俺の名前は……ラン、だよ」

名前を言うまでに数秒の間があった

恐らく本名ではない

ラン、?

……少しだけ、寝てろ

ランが僕の腕を掴み引き寄せる

デク

だ、けど…僕の個性は…っ、近接も得意なんだよ!

5%の力を青年に向ける

ラン、?

んなことわかってるよ

だが力を出す前に関節を抑え込まれた

ラン、?

頼むよ、俺さ、もう傷つけたくねえし兄ちゃん達を危険にさらしたくねえんだよ

顔は見えないが声だけで分かる

この人はヴィランなんかじゃないって

デク

っ、がっ、…

ラン、?

………傷残っちまったらごめん

後頭部を強打されたらしい

その言葉を聞き終え僕の意識は閉ざされた

春千夜

……現在地情報ぷりーず…

現在俺はヴィランのアジトの一部屋に拘束されている

柱に腕を手錠と縄で縛られ足には重い鉄球つきの鎖、腿から脛までの各部位も特別性の縄で縛られている

春千夜

血も足りねえし…

春千夜

あ゙ーくっそ、マジ最悪…

舌を打つ

春千夜

本当に、さいあく…

愛した理由も忘れちゃって

過食気味の胸で泣いちゃって

肌の色すら 見えなくなっている

自分だけ傷ついたつもりで 足が抜け落ちたのも気づかない

なんで、マイキーを王にしたんだっけ

時々“前”の俺と“今”の俺が混ざってわからなくなる時がある

『いいから俺に着いてきてくれ』

あぁ…頼まれたからだっけな

夢や希望はなんだった?

やりたいことはこれだった?

過去が僕らを待っている

貪欲な顔で待っている

侘しさも悲しみもなければ 夜が死ぬたび

歌なんて歌わなかった

春千夜

……まいきー…

俺を愛してほしいとか思わねえし思いたくねえけど

でも、独りにしたのは許さない

あんたが独りは苦しいからって俺に枷つけてたんだろ

そのくせにあんたは大嫌いな奴と2人で死んで、俺だけ残されて

春千夜

……………、ばかやろ…

爪が皮膚を裂き血が滲むがそんなことどうでもいい

置いてかないでよ、マイキー

あなたの笑顔がここにあるなら諦めなんてしなかったんだ

あなたの言葉を思い出すから慰めなんていらなかった

生きる意味ばかり思い出すから優しさを常に疑った

あなたの涙を見て笑えたら今更恥など知らなかった

春千夜

…………誰でもいいから俺を独りにしないで

“明司春千夜”と本来居るはずの俺という人格に消された“明司春千夜”が顔を出す

息を整えればすぐに“明司春千夜”は消えて、

自分でもなんでこんなにアイツラを見ると胸がギュッとなるのかはわからない

だけど、気弱で優しいと言われていた“俺”は俺が作られたときに死んだ

だからこれは情なんかに流されてるわけじゃない

ただの寂しがり屋の俺のエゴだ

春千夜

…………ピク

春千夜

……誰かいんの

荼毘

おー気づいたか…

荼毘

初めましてかな?三途春千夜

春千夜

………まずは自己紹介だろ

荼毘

今は荼毘、で通してる

春千夜

本名言えや

思わず突っ込んだ俺は悪くないと思う

荼毘

まあまあ…そういえば…

荼毘

佐野万次郎、とか知って____うぉ

春千夜

んでてめえがマイキーの名前知ってんだよ…

荼毘

流石忠犬にして狂犬、ご立派な忠誠心じゃん

春千夜

おい待てそれ誰から聞いた

荼毘

さぁーなぁ…

春千夜

………チッ、つーかこれ外せ

荼毘

拒否、暴れられたら面倒だし

春千夜

楽しい(笑)合宿だったんだけどなァ…

荼毘

ほとんど参加してねえくせによく言うな…

春千夜

ハハ…じゃねえよ、俺攫った目的はなんだ

春千夜

ベタに人質?気分?玩具にするため?

荼毘

勧誘

春千夜

拒否権は…

荼毘

あるわけねえだろ

春千夜

……あー…悪い、そういうのは酒でも混ぜねえと話せねえわ

春千夜

つーわけで美味しい酒頂戴

手が出せないから舌を出して強請る

荼毘

仮にも敵にものを強請るなよ

春千夜

あ、今は本醸造酒の気分

荼毘

自分で買え

春千夜

俺童顔だから売ってくれねえんだよ、まあ童顔以前に未成年だけど

荼毘

だろうな

春千夜

ヴィランって面白ェな

堅物のヒーローよりずっと気が合うわ

荼毘

そりゃどうも…ってお、リーダーじゃん、

春千夜

えー……し、し…なんだったか……

死柄木弔だ…はぁ

春千夜

……あー…USJでは世話になったな

君は我々と同じ境遇で考えを持っている

それはそこにいる爆豪勝己も同じ

ただのスカウトだ

春千夜

俺今顔動かせねえからわかんねえけど…ゴホン爆豪さんいるんですか?

勝己

いるわボケェ!!!

春千夜

いや成績なら俺の方が優秀なんですけど

勝己

わざとらしい敬語止めろやァ!!

春千夜

うわうるさ…ちょい口にも拘束されといてくださいよ

これは話し合いだ、口を塞いだら喋れないだろ

春千夜

あー…

あぁそうだ…ヒーロー志望の爆豪勝己くん、俺の仲間にならないか?

勝己

寝言は寝て死ね

春千夜

物騒…

荼毘

三途、こいつ今自分の立場わかってんの?

春千夜

んで俺に聞くんだよ……

荼毘

こいつに話が通じるとは思えねーから

春千夜

ハッw ハハ、っwい、言われてますよ…

春千夜

この短時間で理解されてなんか思うとこあります…、?

勝己

てめぇもなんか言い返せや!!!

春千夜

いや…今精鋭たちが集ってるんですよ?下手に刺激するより大人しくしてる方が賢明です

荼毘

大人しいって言葉わかってんのか?

春千夜

は?こんな可憐な可愛い俺が乱暴者だとでも?脳みそ腐ってんのか

勝己

どう考えてもてめぇの方が刺激してるわ!!!!

ヒミコ

ふふ、そんな三途ちゃんもかぁいいです

春千夜

おー…大型ハンマーならずの小型ハンマー…

ヒミコ

ふふ、前に作ってくれた柘榴ジュース美味しかったです

春千夜

そ、よかったわ

勝己

どういう関係だァ……

春千夜

監禁されたんですよ、最近

ヒミコ

逃げられるなんて想定外でした!凄いね!

春千夜

はっw余裕だっつーの

……あぁそうだ、荼毘、拘束を外せ

楽しくお喋り(笑)していたんだけど…え?拘束外すのか…?何が目的だ…

対等にね

それで?どうだい爆豪くん

俺は別にコイツラの会話に口を挟む気はねえ、

黙って聞いてるのが俺の中での得策だ

勝己

先生ぇ…?てめえがボスじゃねえのかよ…!白けんな

黒霧コンプレス、もう一度眠らせてしまっておけ

ここまで話を聞かないとは…逆に感心するぜ

勝己

聞いてほしけりゃ土下座して死ね

えー俺は今繋がれていた柱にもたれ掛かるように座ってるんだが…

目の前の会話があまりにも成り立たなくて笑いそうだわ

春千夜

、!

knock knock

春千夜

……まだ仲間いんのか

「どうもォピザーラ神野店です――――――」

SMASSH!!

春千夜

はァ!?

建物が崩れた

春千夜

爆豪!!

ヒーロー達が入ってきたのを見、咄嗟に爆豪の首根っこを掴み離脱す……

春千夜

…っ!

る前に何者かに腕を掴まれ引っ張られる

爆豪をどうにかしようと辺りに視線を走らせ…

春千夜

緑谷たちを見つけた

春千夜

……!

ヴィランたちか木の根のようなものに捕まり必死に抵抗している

今なら緑谷たちも逃げられるし爆豪の安全も保証できるな…

春千夜

お……らァっっ!!!!

デク

!?

だが爆豪は届かず

勝己

お゛!!?

勝己

っだ…これ…体が…飲まっれ…

バシャ

春千夜

っ、

俺の体も飲まれ…!?

「三途、苦しいだろうが我慢してくれ」

どこかで聞いたことのある声が俺の耳元で囁かれたと思った直後

春千夜

がっ…!?

体に針を刺され何かが注入されていく

春千夜

ゔっ

そうして数秒後

黒い液体が地面に全て零れ俺には一滴も入らなかった

春千夜

感謝、する……

そいつの顔を見る

春千夜

………は、

白銀の長髪を揺らし三白眼の瞳を俺に向ける“仲間”

春千夜

ここの………、なっ

ココ

黙ってろ

ヒョイ、と俺を担ぐ九井に暴れようとすると一言で叱責される

ココ

ん、

春千夜

は、ちょ、おいコラ!!どこに……!

九井は俺を担いだままヒーローらの背後へと抜け出した

春千夜

九井

薄暗い廃墟に連れてこられ降ろされる

ココ

……こっち来い

俺の手を引き前を歩く九井の表情は髪のせいか見えなかった

春千夜

……は?

連れてこられたのは管の入り込んだ実験部屋のような部屋

いや、ここは間違いなく実験場だろう

だって__________

大きなカプセルに入れられた複数の人たちに手術台のようなベッドに寝かせられた奴ら

この中には行方不明とされていた梵天の奴らが入れられていた

春千夜

望月、

春千夜

クソ兄貴

春千夜

灰谷兄、

春千夜

鶴蝶

春千夜

………マイキー

誰も目を開けないで虫のような息をしている

春千夜

…んだよ、ここ

ココ

……こいつらは、オールフォーワンの実験体にされている

春千夜

………ざっけんな

九井の胸ぐらを掴みあげる

ココ

っ、俺だって!

九井が俺の胸ぐらを逆に掴み上げ大声を上げる

ココ

こいつらを逃したいさ!

ココ

だけど、誰か一人が逃げたら他の奴らが殺される!!

ココ

ここにいる奴らだけじゃねえ!どこからか嗅ぎつけたか今は幸せに暮らしているイヌピー達にだって危害が及ぶ!

ココ

そんなの言われて、逃げるなんて…無理に決まってんだろ!!

ココ

マイキーは龍宮寺や佐野エマ達に危害が及ぶのは許せねえって、身を捧げた!

ココ

灰谷兄弟や望月も黒川や鶴蝶を考えて実験の餌食になった!!

ココ

明司だって、初代黒龍や瓦城、そしてお前のことを案じて!!!

ココ

人質だらけなんだよ…!

春千夜

っ……

九井の言葉に唇を噛み締める

春千夜

…灰谷弟は?

ココ

……今は、その…

春千夜

はきはきとしっかり喋れ

ココ

……合宿襲撃部隊の1人

春千夜

……マァジか……

ココ

………あぁ

春千夜

こいつらは、なにをされている?

灰谷兄の入ったカプセルの面をそっと撫ぜる

ココ

……投薬、細胞から肉を少しずつ切り取り再生し…の繰り返し

春千夜

再生……

ココ

……そういう個性だ

春千夜

あぁ…

春千夜

ほんっとうにこの社会は腐ってやがる…

髪を乱雑に掻き乱す

春千夜

……くっそ…

ココ

……なぁ三途

春千夜

んー…、?

マイキーの入ったカプセルを撫ぜながら聞き返す

ココ

イヌピー、元気か…?

春千夜

…………自分で聞けよヘタレ

春千夜

もうすぐヒーロー達がここに来る、だからもうこんなことする必要は……

ココ

無理だ

春千夜

……んでだよ

無理なわけねえだろ……そう続けようとしたが、九井の顔を見て声が出なかった

ココ

仕方なしとはいえヴィランの手足をなったんだ、世間が仕方ないと言っても俺は許せない

ココ

こんな汚れた俺がイヌピー達に会っていいわけがねえだろ

春千夜

あ゛?

春千夜

あいつは、乾は、記憶が戻った時なんて言ったと思う

ココ

いきなりなんだよ…

春千夜

答えろ

ココ

……赤音さんのことじゃねえの

目を逸らしながらポツリと答える九井に関節技を掛ける

ココ

いつつつつつ‼︎!??

春千夜

乾は記憶を戻した時に最初にてめぇのことを心配してたよ

春千夜

今度こそ一緒に楽しいことして、赤音を通して家族になりてえって

春千夜

それは赤音っつー人も言ってたってよ

春千夜

まだ私のことを愛してくれているなら真摯に向き合ってみたいって

春千夜

んで?それを聞いてもまだ帰りたくねえと?

関節技を止め九井の瞳を見つめる

ココ

…だけど、俺は直接ではなくても人を傷つけ……

春千夜

そこんところはヒーロー達が決めるだろ

春千夜

まず人質取られてて逃げれるわけねえからその時点でほぼ無罪

春千夜

確か法定には無罪っていうかお前が犯した罪をなんだっけ…オールフォーワン?が更に償う的な感じだった気がする

ココ

……っ、

春千夜

………しゃーねえ

それでも頷かねえなら最終奥義だ

春千夜

通話終了

通話
00:00

ココ

なにして…⁉︎

春千夜

『龍宮寺か?』

『おう、今大変そうだな』

春千夜

『本当だわ……あ、マイキー達見つけた』

『はっ‼︎!?』

春千夜

『今さーオールフォーワンの実験施設にいるんだけど…』

春千夜

『行方不明者達、全員実験体にされてる』

『マイキーや梵天の奴らが、?』

春千夜

『そうそう、それで今九井と話してんだけどよ、帰れねえってごねてるから乾貸して』

ココ

っ、三途!やめろ…

スマホを奪おうとする九井の腕から逃れながらも話す

春千夜

『…おう、じゃあ変わるわ』

春千夜

ほら九井、乾弟だ

ココ

っ、ぁ……

ココ

もし、もし…

ココ

………あぁ

ココ

………………ごめん

春千夜

……ボー

そういえば今頃爆豪たちどうなってんだろ

春千夜

………⁉︎

ドォォォォォン

春千夜

なにが……!

窓から外を見ればそこには………

春千夜

っ、九井‼︎

個性でいつかのように九井を血の結界で守る

ココ

さん______

バァーーン‼︎!ガラガラガラガラ…

建物が、崩れる

春千夜

ドサッ

焦凍

っ、春千夜!

空から落ちた春千夜を受け止める

デク

!三途さん…⁉︎

春千夜

ゲホッ、っ…みど、りや

!三途さん…どうして

春千夜

八百万、離せ

まさか戻ろうと……⁉︎駄目ですわ!

春千夜

ひと、5人

焦凍

まさか残っているのか、?

春千夜

コクリ

春千夜

だか、ら離せ

必死に立ちあがろうとする春千夜の姿がこの上なく焦っていることに気づく

勝己

あァ?んなの後からでも…

春千夜

おーるまいと達のちかく、おそらく半数はじゅ、しょう

春千夜

いた奴ら、オールフォーワンのじっけんたい

春千夜

建物くずれたから、酸素マスクと、か

春千夜

てんてき、とてた

焦凍

ッッッ‼︎

春千夜

………もう、死なせたくねェ

勝己

!……くそ、俺が行く

鋭児郎

待てよ、なら俺も行くぜ

そうですわ、私も三途さんの友達ですもの

春千夜

……だめだ、おれだけでいい

勝己

るっせぇなぁ……いいから行くぞ!

BOOOOOOOOM‼︎!

爆豪が春千夜を抱えたまま飛び去る

焦凍

緑谷と切島はここにいてくれ、戻ってきたヒーロー達への説明を頼む

デク

っ、……うん、絶対に、助けてね

鋭児郎

……漢としてここは任された!

焦凍

……八百万、掴まってろ

え、えぇ…

俺も炎と氷を使い飛び去る

勝己

ここか⁉︎

春千夜

あ、ぁ……この奥の部屋

爆豪の肩を借りながら来た道を辿る

春千夜

っ、ここのい

ココ

……ぁ゛…さんず、と…

勝己

こいつの仲間だ、

春千夜

……まいきーたちは、

ココ

そこ、だ

ココ

悪い,足が折れた。手助けは無理そうだ

春千夜

……そうか、

瓦礫の山を退けマイキーたちを探す

春千夜

……キョロキョロ

焦凍

!春千夜‼︎

春千夜

…はい、?

焦凍

こいつらか⁉︎⁉︎

ふわふわの金髪に紫と黒の髪、金の混ざった黒

春千夜

お、う……

勝己

!……乗れ

春千夜

……悪ィ、

爆豪におぶられながらマイキーに近づく

春千夜

……まいき、きたぞ

AED作りましたわ!

勝己

貸せ‼︎

焦凍

俺もやる

!拍動が戻ってきました

春千夜

あぁ、…

あとはマイキーだけだ、

勝己

チッ俺がやる!

春千夜

っ、……よろしくお願いします

勝己

………よし、後はプロに任せりゃいい

春千夜

……ドサッ

焦凍

⁉︎

春千夜

……ゲホッ、お゙ェっ

んだこれ

体が燃えるように熱くて痛い

肺が針に刺されてるようだ

ちゃんと手足、繋がってんのか、

視界がぼやける

っ、!

!ローズさん!!

春千夜

…………ぅ

もう、無理だ

loading

この作品はいかがでしたか?

2,007

コメント

7

ユーザー

(*ノД`*)・゚・。((((←語彙力消えるぐらい好きだし最高 続き待ってます!!

ユーザー

春千夜大丈夫かな?

ユーザー

好きすぎる…

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚