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辺り一面が綺麗な橙色に染まりきった頃。
いろんな寮を回って、 やっとこの世界の我が家に足を踏み入れた。
ふぅと一息つこうとすると、目の前からグレーの丸いものが胸元に勢いよく飛び込んできた。
監督生
甘えるなんて珍しいと思いながら頭を撫でると、グリムはゆっくり顔を上げた。
グリム
グリム
今にも泣きそうなほどに潤んだ青い瞳をこちらに向けている。
いつもの調子にしようと、僕は笑いながら口を開いた。
監督生
グリム
ぶわっと涙を溢れさせたグリムはそのまま顔を埋めた。
(はあ、せっかく耐えてたのに、そんなに泣かれたら…。)
監督生
顔を涙でくちゃくちゃにしながら私はグリムを強く抱き締めた。
すると、途端に勢いよくドアが開いた。
???
そこには息を切らしながら立っている知人の男がいた。
監督生
デュース
グリム
デュース
監督生
デュース
監督生
そう言い、僕はグリムを優しく離した。
呼吸を整えたあとにグリムの方へ向く。
まずグリムへ。
監督生
突然何を言い出すのかとぽかんとしているグリム。デュースも目が点だ。
グリム
監督生
グリム
監督生
デュース
監督生
デュース
監督生
監督生
グリム
デュース
監督生
グリム
素直に返事をしながら俯くグリム。
監督生
するとデュースは今まで堪えていたかのように涙をぼろぼろ流し始めた。
デュース
監督生
デュース
デュースは俯きながら精一杯涙を拭いている。
僕は泣いてぐちゃぐちゃになった顔のまま笑っていた。
監督生
デュース
グリム
監督生
現在時刻 午後6時50分。
空は群青色に染まっている。
暗がりの中、僕達はオンボロ寮から鏡の間へと向かっていった。