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南雲パニック

南雲パニック

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なぐかぶ。今度は南雲の兄貴が幼児化した話。

♥

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2023年05月31日

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何やかんやあって、今度は南雲の兄貴が幼児化した。

飯豊朔太郎

また、何やかんやかよ

飯豊朔太郎

流石に、他の理由にしろよ

じゃあ、かくかくしかじか。

飯豊朔太郎

いや、それ言い方変えただけで、余り変わってないだろ!

・・・・ちっ

飯豊朔太郎

え?今舌打ちした?

飯豊朔太郎

なぁ、舌打ちしたよな?

華太の時と違って、南雲には元の姿の頃の記憶があるようだ。

飯豊朔太郎

おい!スルーすんなよ!

南雲梗平

この姿なら、キャバクラの嬢たちにモテモテ確実じゃん。ついに俺もモテ期到来!

飯豊朔太郎

いや、南雲の兄貴、年齢的にキャバクラ入れて貰えないっす

南雲梗平

そうだった。俺の時代が来たかと思ったのによ

小峠華太

飯豊、頼んでた書類は終わったか?

ひょっこり、小峠の兄貴が顔を出す。

飯豊朔太郎

小峠の兄貴、お疲れ様です。はい!書類は仕上がってます!

小峠華太

ん?この子供、なんとなく南雲の兄貴に似てるような

南雲の兄貴に気づき、小峠の兄貴はしゃがみ、南雲の兄貴をまじまじと確認する。

飯豊朔太郎

実は、かくかくしかじからしいです

小峠華太

なるほど、この前、俺が子供になった時と同じ現象が起きたということか

南雲梗平

南雲梗平、5歳。彼女募集中です

南雲梗平

好みのタイプは、黒髪癖毛の眼鏡を掛けた子です

まんま小峠の兄貴の事だ。

小峠華太

俺は小峠華太だ。梗平君、よろしくねな

南雲梗平

華太は可愛いから、特別に俺の彼女にしてやってもいいぜ

姿が変わっても、小峠の兄貴に抜け目なく、アピールするところは、流石は南雲の兄貴。

小峠華太

じゃあ、お言葉に甘えて、梗平君の彼女にしてもらおうかな

端から見れば、とても微笑ましい光景だ。中身が南雲の兄貴のまんまという事実さえなければ。

ちょうど、その時、12時の鐘が鳴る。

小峠華太

もうお昼か

飯豊朔太郎

今日はどこか外にでも食べにいきません?

小峠華太

それもそうだな

小峠華太

梗平君は何が食べたい?

南雲梗平

華太のおっぱい

見た目を利用して、堂々とセクハラに走る南雲の兄貴に、戦慄(せんりつ)を覚える。

小峠華太

・・・・梗平君は、もう乳離れはすんでる歳じゃないかな

南雲梗平

お母さんとお父さんにも置いてかれて、気づいたら、こんな所で一人ぼっち

南雲梗平

華太も俺に意地悪するの?

今にも泣き出しそうな表情を浮かべる南雲の兄貴。

小峠華太

うっ

南雲梗平

華太は俺が嫌いなの?

見た目を最大限に活用して、南雲の兄貴は、小峠の兄貴の情に訴えかける。

小峠華太

・・・・まぁ、吸うだけなら

ついに、嘘泣きをする南雲の兄貴に、可哀想な事したかもって、良心の呵責(かしゃく)に耐え兼ねて、小峠の兄貴が譲歩(じょうほ)する。

南雲梗平

本当?

小峠華太

母乳は出ないけどそれでもいいなら

小峠の兄貴、見た目に騙されてはいけません!中身は南雲の兄貴ままですから!

南雲梗平

やったぁ!

阻止しなければいけないのに、南雲の兄貴から、俺に向けて発させる『お前は黙っとけ』オーラに気圧されて、俺は思わず閉口してしまう。

南雲梗平

華太、早く早く

小峠の兄貴は、南雲の兄貴に急かされ、シャツの裾を捲りあげ、胸部を晒す。

南雲梗平

いただきまーす

小峠華太

えっと、召し上がれ?

小峠の兄貴の胸部に、南雲の兄貴が吸い付こうとした刹那(せつな)

横から茶色弾丸が、南雲の兄貴目掛け、飛んできた。

ただ、視野の広い、南雲の兄貴は寸前の所で、弾丸を回避する。

また、弾丸も見事な着地を決め、すかさず、南雲の兄貴と小峠の兄貴の間に立ちはだかる。

ラッキーちゃん

うー!わんわんわん!

小峠華太

え?ラッキーちゃん?

茶色の弾丸の正体は、なんと親っさんの愛犬のラッキーちゃんだった。

ラッキーちゃんは、小峠の兄貴を守るようにして、南雲の兄貴と相対する。

流石は犬!匂いで南雲の兄貴と見破り、どちらが守る対象なのか、理解しているらしい。

南雲梗平

まさか、こんな伏兵がいるとは、思わなかったわ

飯豊朔太郎

相当、ラッキーちゃん怒ってますね

ラッキーちゃんは、低く唸り、南雲の兄貴を威嚇するのを止めようとしない。

ラッキーちゃん

グルルルル

小峠華太

ラッキーちゃん、そんなに怒って、一体どうしたんだ?

ラッキーちゃん

きゅーん、きゅーん

小峠の兄貴が話かけると、威嚇するのを止め、今度は愛らしく鳴き、何かを一生懸命に訴える。

そういえば、この前、ラッキーちゃんが何を言ってるのか、分かるようにと、ワンリンガルを持たされていた事を思い出し、ポケットからワンリンガルを取り出し、電源をつけた。

ラッキーちゃん

きゅーん、きゅーん
(華太騙されてはいけない。こいつは敵だ)

小峠華太

よしよし、見た目は変わってしまったが、この子は南雲の兄貴だから、不審者じゃないからな

南雲梗平

そうだぞ

ラッキーちゃん

わん、わん、わん、わん、わん!!
(俺の嫁に近づくな、変態野郎!)

衝撃的事実。小峠の兄貴は、ラッキーちゃんにも貞操を狙われていた事が発覚。

南雲梗平

いくら親っさんの犬だとしても、その意見には賛同できないな

いや、なんで南雲の兄貴はワンリンガルもねぇのに、ラッキーちゃんの言葉が通じてんだ?

ラッキーちゃん

グルルルル!!
(それ以上、華太に近づいてみろ、食いちぎるぞ!)

ポメラニアンという可愛いらしい見た目に反して、粗暴な言動。犬は飼い主に似ると言うが、言動まで似るとは。まさしく極道の犬。

小峠華太

ラッキーちゃん、おいで

小峠の兄貴は、ラッキーちゃんを宥めるため、抱き抱え、頭を撫でる。

ラッキーちゃん

きゅーん、きゅーん、きゅーん
(俺の嫁可愛すぎ。もっと撫でて)

南雲梗平

なぁ、飯豊、頼みたいことあんだわ

南雲梗平

華太からラッキーちゃんを奪って、そのまま散歩に行ってきてくれ

南雲梗平

出来るよな?

飯豊朔太郎

わ、分かりました

禍々(まがまが)しいオーラを放つ、南雲の兄貴に、思わず了承してしまった。

飯豊朔太郎

小峠の兄貴、俺、ラッキーちゃんの散歩頼まれてたので、ラッキーちゃん借りてきますね!

小峠華太

そうか

何の疑いもなく、ラッキーちゃんを渡してくる小峠の兄貴。

ラッキーちゃん

うー、うーうー、うー!!
(飯豊、何をする!あいつと二人きりにしたら、華太の身が危ねぇんだぞ!)

ラッキーちゃんは何かに勘づいたらしく、低く唸っている。このままでは、小峠の兄貴に怪しまれると思い、俺は事務所の外に駆け出した。

飯豊朔太郎

じゃあ、散歩行ってきます

南雲梗平

いってらっしゃーい

小峠華太

飯豊、気をつけていけよ

その後は、散々だった。無理矢理、小峠の兄貴から引き離した事で、ラッキーちゃんは不機嫌で、散歩に連れ出したものの一歩も歩かず、ずっと屋敷に向いて吠える始末。

鳴き止んだかと思えば、俺の靴や親っさんの下駄を片っ端から破壊するは、俺の足におしっこかけるはで、大いに暴れ散らかした。

翌朝

飯豊朔太郎

小峠の兄貴、おはようございます

小峠華太

飯豊、おはよう

何時ものように挨拶をかわす。事務所には、小峠の兄貴以外にも、南雲の兄貴の姿があった。

飯豊朔太郎

やっぱり、小峠の兄貴の時と一緒で、一日元に戻るんですね

小峠華太

・・・・っ////

みるみると、小峠の兄貴の顔が茹で蛸になっていく。

飯豊朔太郎

あれ?小峠の兄貴どうしました?顔が赤いような

小峠華太

気のせいだ!そう、一日たったら自動的に戻るシステムだ!

小峠華太

いいな、自動的に戻るからな

すごい剣幕で、小峠の兄貴が『自動的に戻るシステム』だと言い募ってきた。

飯豊朔太郎

はい?

そして、小峠の兄貴は詮索するなとだけ言い残し、去っていた。 結局、この日分かった事といば、幼児化する原因は分からないも、幼児化しても一日経てば戻る事だけだった。

おわり

あとがき 自分で書いといてなんだけど、こんな子供嫌やな。南雲の兄貴は、見た目を最大限活用して、華太にセクハラしてそうだと思う。 そういや、AI規制始まる見たいやな。ここは知らんけど。 アプリとかメーカーとかで、絵描いた人が、パクられたとか、権利主張するのって、おかしいよね。 元々、AIイラストは、人の絵パクって出来た技術なんだけど(;´д`) あれ使って描いた時点で、間接的に人の絵パクってんのと変わらんのに、自分で描いたって、主張する人ってなんなんやろな。著作権主張できるのは、AIの絵の学習に取り込まれた絵師さんのみ。下手かろ上手かろ関係なく、自分で描いたらええのにな。人のもん盗むくらいなら、別に下手でええわ。下手でもさ、貴方の描く絵が好きですって言って貰える方が、何倍も価値あると思うんやけどな。 小説の方は、まだそこまでAIの精度高くないけど、AIに書いてもらうのって、何が楽しいのか、さっぱり理解出来んわ。自分で書くからこそ、楽しいのにな。

おまけ

飯豊と別れた後、幼児化した南雲を一人には出来ず、カシラに頼み、小峠は早めに仕事を上がらせて貰い、その足で、南雲を小峠の自宅に連れ帰っていた。

小峠華太

梗平君、お昼寝の時間だ。ほら、ねんねしょうな

南雲梗平

華太はねんねしねぇの?

小峠華太

俺はまだやる事があるから

南雲梗平

一人で寝るの寂しいから、華太一緒に寝て?

小峠華太

しょうがないな

子供になつかれるのが嬉しいのか、小峠は南雲と一緒にベッドに入る。

南雲梗平

華太、おやすみのちゅーして

相変わらず、南雲は見た目を利用して、小峠に甘えたい放題している。

小峠華太

はいはい

小峠は南雲にせがまれるまま、額に口づけをしようと、顔を近づける。

南雲梗平

すきあり!

小峠の顔の頬を掴み、唇に口づける。

小峠華太

南雲梗平

ぼん!っという爆発音が鳴ったと同時に、南雲が元の姿に戻った。

小峠華太

え?まだ一日も経ってないのになんで?

南雲梗平

それは、あれじゃん?

南雲梗平

王子様のキスで、魔法ってとけるもんじゃん

小峠華太

はぁ、そんなもんなんですかね

南雲梗平

そうそう

小峠華太

ところで、南雲の兄貴、出来たら前を隠していただけたないでしょうか?

小峠華太

流石に、男同士といえど、目のやり場に困ります

元に戻った際に、何故か服が破けたらしく、南雲は全裸だった。

南雲梗平

きゃー、華太のえっち

小峠華太

な、これは不可抗力です!

南雲梗平

もう、お婿にいけなーい

上機嫌で、南雲は小峠をベッドに押し倒した。

南雲梗平

これは責任とって貰わないとな

小峠華太

いやいや、今までだって、裸の付き合いしてたんですから、今さら、兄貴の裸を見たとしてもノーカンです!

南雲梗平

へぇ~、一緒に銭湯入ったとき、いやらしい目で、俺の裸まじまじとみてたんだな。華太のスケベ

小峠華太

誤解です!そんなに見てません!

南雲梗平

これはいよいよ、責任とって貰わないといけないな

南雲梗平

じゃあ、とりあえず、初夜の練習から始めようか

小峠華太

南雲の兄貴、待って下さい!

南雲梗平

待てませーん。ほら、華太覚悟決めろよ?

そう言うと、南雲は小峠とシーツの海へと潜ったのだった。

この後、二人がどうなったのか、後は皆さんのご想像におまかせしようと思う。

おわり

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