水
ねぇっ、初兎ちゃん!
紫
なんや、...
いつも着いてくる水色。
変なやつ...。
水
一緒に帰ろ~っ!
紫
...しゃ~なしな?
水
やった...!!
でも、何故かいつも。
水色の笑顔に負けてしまう。
紫
ほんと...呑気なやつ...。
水
早く早く~っ!!
愛おしい。
_
あの紫の子だよ、...
_
いつもほとけくんと居る子...
_
えぇ...なんか独り占めしてるよね?
_
それな...ほとけくん可哀想...。
丸聞こえの陰口。
そして、立場逆な?
独り占めなんてして無い。 この水色が着いてくるだけ。
俺悪くないのに。 陰口言わないで貰いたい...。
水
...初兎ちゃんは僕のこと好き?
紫
...分かんない。
恋愛的な意味もない。 親友的な意味もない。
紫
...変なやつって思ってる。
水
えぇ?!酷くない...っ?
紫
...っふw
紫
ほんと、変なやつ...
日が経つにつれて陰口が増えた。
正直限界。精神的に辛かった
紫
...
そんな中着いてくる水色のやつ。
水
初兎ちゃん...っ!
水
今日も一緒に帰ろ~ニコッ
紫
...いむくん、。
紫
もう着いてこんといて、...
彼のためにも。俺のためにも。
もう辞めた方がいい。
水
...え?
水
どうして...?
紫
...
水
...嫌だよ。僕初兎ちゃんと居る。
声のトーンが少し変わる水色。
いつものショタボが低音に。
紫
ええ加減着いてくんなや...っ!!
水
...嫌だっ!!
紫
迷惑なんよ...。
紫
友達でも無いのに、...っ
紫
しつこいで...?
水
...
つい、言ってしまった。
静まり返る教室の中怒鳴ってしまった。
水
...ごめんねっ...
紫
...っ...
そう言って水色は教室を出ていってしまった。
紫
...
これで終わったんや。 もう着いてくるのも終わり。
嬉しいはずなのに。 自分で言ったことなのに。
この日はずっと気持ちが晴れなかった。
次の日水色はもう居なかった。
俺1人。
下校中に車に跳ねられて。 病院に着いた頃にはもう_。
後悔した。
よく考えてみれば俺はずっと1人だった。
水色が居なければもう陰キャ同然。
友達なんて居ない。
ずっと仲良くしてくれてたこと。 今更気づくなんてさ。
後悔しても。もう遅い。
もう全てが遅かった。
1000♡お願いしますっ...!