澪彩
ふぁーあ、よくね……
澪彩
た……
澪彩
はぁぁぁぁ?!?!
私は驚いた
それもそうだろう
呟いた声が私の声ではないのだから
澪彩
ちょっ、どっ、どういうこと?!
私は急いで鏡を見る
何故鏡を見たのか
声が低くなっていたから
女性には声変わりはないし、声が低くなるなら声帯が変わったとしか思えなかったからだ
澪彩
な…な…
澪彩
男になってる…?!
そう、私は男になっていたのだ
吹夏
澪彩うるさい
澪彩
こんな状況で黙れだと…?!
吹夏
どんな状況?いつもと変わらないじゃん
澪彩
この体を見ても同じことが言えるのか…?!
吹夏
何?澪彩キモイ
吹夏
異性の体を見ろとか変態
吹夏
変態兄ちゃん
澪彩
おおぅ……すごい罵倒…
澪彩
じゃなくて!!
澪彩
なんで?!私がお兄ちゃん?!
澪彩
男?!え?!?!
吹夏
????
吹夏
もう澪彩わかんないから捨ててくよ
吹夏
じゃあね
澪彩
……うせやろ……
どうやら私は自分が女だという夢を見ていたようだ
澪彩
なーんだ、俺は長い夢を見ていたのかー
澪彩
そんなわけないよなー俺が女なんてー
影響されすぎである
その時事件は起こる
澪彩
うわっ
階段で滑ったのだ。
澪彩
う、うわぁぁぁぁー!!!
ド ┃ ン !!!
澪彩
う、いてて……
澪彩
あれ?ここ俺の部屋?
吹夏
澪彩やっと起きた
吹夏
一緒に██観ようよ
澪彩
ああおけ!
吹夏
澪彩なんか口調男っぽい
澪彩
え?だって男だし?
澪彩
……あ
そこで気づいた。
声が高くなっていることに
吹夏
何言ってるの?
吹夏
澪彩は女でしょ?
澪彩
……
澪彩
そっか
澪彩
なんか変な夢見てた
吹夏
だよね