桃赤 学パロ 死ネタ? 苦手な方はUターン それでは れでぃご!!
桃
赤
さとみはノートに一文字だけの漢字を書く 「隙」
桃
赤
桃
赤
桃
なんで気づかねぇんだよ どんだけ単純なんだよ…
赤
何か聞こえた気がしたが気のせいだと思いまた前を向く
数週間が経った頃 莉犬は学校に来なくなった
俺は気になり莉犬の親に聞きに行った
そこで俺は真実を知った
赤side
神様は意地悪
苦しむ姿を楽しんでいる
俺は生まれつき病気だった
心臓病で余命宣言もされていた
高校に入りいろんな出会いがあって好きな人も出来た
でも容態が急変した
学校に行けなくなった
入院することになった
余命が早まりあと1ヶ月
正直生きてる実感がわかなかった
今までは生きることが嫌だったのに
彼に出会ってから生きたいって思えた
君と会えなくなる
君と話せなくなる
君の顔がもう見れない
君の声がもう聞けない
そう思うと涙が出てきて止まらなくて
その場に崩れ落ちて泣きじゃくった
気づいた時にはもう病院のベッドの上にいた
顔を横に向ければポタポタと落ちていく点滴にピッピとなる機械の音
起き上がり窓を見れば少し空いていてカーテンが揺れ隙間から見えたのは綺麗な三日月ともうすぐ咲きそうな桜
不意に彼の顔が浮かびまた涙が溢れる
泣いたって意味がないことなんてわかってる
今の俺じゃ走ることも難しい
こんな俺なんてもう嫌だ
その日は泣いて鳴いて泣き叫んだ
数日が経った
心臓が痛くなることが頻繁に起きた
息が出来なくなることもあった
彼にはこんな姿を見せたくなくて先生や親には黙っててもらった
今の俺はベッドから動くことができない
ご飯も食べられなくて皮膚から骨が浮かび上がっている
先生や親が見舞いに来る度哀しそうな顔をするが俺は精一杯笑う そうすれば先生たちも笑顔になるから
今の俺じゃ話すこともできないのでみんなの話を聞くだけだけどなかなか面白い
そんな日が続いたある日
俺はいつものように外の景色を見ていた
外はもう真っ暗で今日は綺麗な満月だった
桜の花びらが風に揺られて病室の中に入ってくる
ちょうど掌に降りてきたので軽く握る
開けばまた風に揺られて外に出る
するとガラッと勢いよくドアが開いた
振り返ってみるとそこには
会いたくて、でも会いたくなった
さとみくんが居た
桃
さとみくんは病室に入って俺を見るとズカズカと早歩きで近寄り優しく俺に負担をかけないように抱きしめた
桃
さとみくんはずっと俺を確かめるかのように名前を呼ぶ
俺はゆっくりと彼の背中に手を回す
会いたくて会いたくて堪らなかった
好きで好きで堪らない
俺の初恋の人
俺が初めて好きになったたった1人
神様は意地悪
苦しむ姿を楽しんでいる
なんで俺なんだよ
何度もそう思った
でも
最後ぐらい、いいよね
俺はさとみくんの顔が見たくて少し胸ら辺を叩くと彼は離れ俺と目を合わせる
多分今酷い顔をしているだろう
俺は笑って最後の力を振り絞り声を出す
そして俺は眠りにつく
桃side
俺は走った
走って走って何度も人にぶつかり何度もこけそうになった
でも一刻も早く彼に会いたくて会いたくて走り続けた
病院につき急いで階段を登る
524号室が見えて勢いよくドアを開ける
そこには俺の大好きな、初恋の
莉犬が居た
俺は莉犬に近づき優しく抱きしめる
久しぶりに会えた嬉しさ、気づけなかった悔しさ色々な感情が出てきて迂闊にも泣きそうになってしまった
暫くすれば莉犬が胸をトントンと優しく叩いてきたので離して莉犬と目を合わせる
すると彼は大粒の涙を流しながら笑った
彼は俺の背中に回っていた手はすっとすべに落ち俺にもたれ掛かった
莉犬を抱きしめると同時に涙が溢れて止まらなくて久しぶりに声を出して泣いた
どんどん冷たくなる莉犬 でもその莉犬の顔はもうこれ以上ないくらい幸せに満ちたような笑顔だった
その後 看護師や親などが来てその後のことはあまり覚えていない
半年後
俺は毎日のように花を持ってある場所へ向かっている たまに友達も連れて
友達と話した内容や遊んだ内容授業が難しいなど
色々な話をした
今日もその場所へ向かえば何人かの見覚えのある人影が見えた
桃
紫
黄
青
桃
橙
賑やかだなぁなんて思いながら線香を受け取り花を置く
紫
『莉犬が
次は元気な体で生まれて
幸せな生活が出来ますように』
そして帰り道にみんなでゲーセンに行ったりしてみんなそれぞれの帰り道を行く
ここの通学路いつも莉犬と歩ってたなぁなんて思いながら1人歩く
あの日を思い出すと今でも泣けてしまう
この先忘れる事は絶対にないだろう
あの日見せた莉犬の涙に幸せそうな顔
また涙が出てきて袖で拭き俺はまた歩き出した
『今まで本当にありがとう大好き』
~ end ~
コメント
27件
ぶくしつです
ブクマ失礼します⸜(*⃙⃘˙꒳˙*⃙⃘)⸝
泣きました。まず病室が524=❤🐶くんの誕生日、❤🐶くんが最後に見たのが💗🐱くん、💗🐱くんが❤🐶くんのことを思い出してなく。何この神なストーリー、