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十二支の神様

十二支の神様

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4

4話 夏休み

♥

343

2023年08月28日

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次の日

凪斗(ナギト)

由希 ここから先は俺が
入ると 知らせが行く
ように なってる

凪斗(ナギト)

だから 俺は行けない

出来れば 傍に居てあげたい

凪斗(ナギト)

1人でも行ける?

由希

うん....

由希は不安そうな顔していた

由希

大丈夫、

それでも行くことを 決心したから 俺は何だか 嬉しかった

由希

凪斗!帰ろう!!

今まで見た中で1番 生き生きとした 笑顔だった

由希の中で何かが 変わったのだろう

夏休み当日

ですが!夏休みの始まり
というものは やはり!

ウキウキワクワクですね!!

凪斗(ナギト)

w

透は しっかり者だか たまに出る 子供らしい姿がある

お前は ほんと単純だな

由希

本物の単純に 単純って
言われたくない

喧嘩が始まる予感がする

あぁ?俺のどこが
単純だってんだ!?

ゴラ!

由希

本田さん 帰りに夕ご飯の
買い物して 行こうか

由希は夾のことを無視して 透の顔を 覗き込んだ

シカトすんな!!

夾は階段を飛ばして降り 由希の前に 立ち塞がった

喧嘩ふっかけといて逃げん
じゃねぇぞ クソネズミ!

由希

いちいち喧嘩 買うところが
単純何だって気づけよ

由希

バカ猫

透を間に 喧嘩しないで欲しい

はわっ!?

凪斗(ナギト)

こ〜ら!喧嘩しないの!

喧嘩は やめたけど そっぽを向いた

えっと、夕ご飯は何に
致しましょうか!

撥春

生姜焼き

声のする方を 皆が向いた

あ?

撥春

生姜焼き 食べたい

凪斗(ナギト)

え...、

何してるのか 不思議でたまらない

あ!撥春さん..?

由希

何やってるの..?

撥春

涼しい....

もうちょっと 楽しんでもいいと思う

そうか。涼しいか...

ボーッとスプリンクラー
浴びてる姿は こっちには
不気味に映るがな...

紅葉

えーーーい!

紅葉が夾の顔面に向けて 水鉄砲を放った

凪斗(ナギト)

w

紅葉

暑っつい日は 水浴び
するのが 1番だよー!

紅葉は悪気が無いのか 夾が怒ってる ことに気づいてない

紅葉

えへへっ

このっ、イカレうさぎ!!

いきなり水をかけられ ビシャビシャに なれば誰でも怒る

紅葉

うわぁぁぁ!透ぅぅぅ!!(泣)

きょ、夾くん!

バシャーーーーーンッ

紅葉

あははwずぶ濡れw

水遊びは楽しそうだ

撥春

夏バテには生姜焼き

由希

それは分かったから...、

何だか可笑しくって 声を出して 笑っていた

そんな様子を皆は 不思議そうな 顔をして見つめている

凪斗(ナギト)

楽しいなぁ〜w

まだまだ 夏休みは
始まったばっかだぞ〜!

夾は勢いよく抱きついた

紅葉

そうだよ!

楽しい思い出 いっぱい
作りましょうね!

撥春

うんうん

ハルも軽めに 抱きついてきた

凪斗(ナギト)

夾!ハル!濡れる!!

紅葉

夏休みスタートを
お祝いして!

紅葉

今日は皆で遊ぶのよ!

外に出て 遊んだ事がないから 少し期待していた

紅葉

こっちなのよー!

ですが紅葉くん ここは
デパートの中なのですが...

紅葉

つっくまで内緒〜!

内緒というものは こんなに ワクワクするもの なのだろうか

紅葉

由希達も早く早く〜!

俺は帰りてぇのだがな..、

水遊びをして 疲れたらしい

撥春

若者らしい覇気が
足りない

凪斗(ナギト)

w

おめぇもそんなねぇだろ

夾は沢山ありそうな気がする

凪斗(ナギト)

ハルは ボーッとしてる
だけだよ

同じだろ!

凪斗(ナギト)

そう?

紅葉

あのね!クラスの子がね!

紅葉

面白いのよって教えて
くれたのよ!

紅葉

だから 皆で行こって
思ってたの!

面白いところなのですか?
楽しみです!

紅葉

あ、ここ!これ!

紅葉

わぁぁ!
ほんとに面白そうー!

何だか 真っ黒な店だ

これは.....))

由希

どうみたって...、))

凪斗(ナギト)

お化け屋敷?

初めて見る名前で 不思議だった

紅葉

ワクワクするね!

紅葉

レッツゴー!!

ちょっと待てガキ

紅葉の服を掴んで 留まらせた

由希

入るかどうか 他の人の
意見も ちゃんと聞いて
からにしよう...

由希

例えば 本田さんとか...、

透に目を向けると 魂が抜け駆けていた

あ..あ...ぁ....

撥春

言葉もないっと..、

ハルは透の代わりに 代弁していた

却下だな

紅葉

うわぁぁぁ!

夾によって 紅葉は引っ張られた

帰んぞ

紅葉

えぇ!!

紅葉は楽しみにしていたらしい

紅葉

透!ダメなの?

紅葉

苦手なの..、?

紅葉は自分の可愛さを 利用していた

い、いいえ!苦手か苦手じゃ
ないかと聞かれれば とても
苦手かも しれませんが!

凪斗(ナギト)

おぉ..、

だいぶ苦手なのだろう

いつまでも 避けて
通ってはいけません!!

いや 別に良いぞ?避けても

私は入ります!
入ってみせます!!

ファイトです!!

透は勢いで 受付け口に向かった

さつしんで入場させて
いただきます!!

ギャァァァ!!

ひゃぁぁぁぁぁ!!?

ビョーーーーンッ

びゃぁぁぁぁあ!!!?

うわぁぁぁ!!!

うぅ...(泣)

地面に座り込んでしまった

何で そんなにビビるんだ?

な、何故なので
しょう...、

由希

でも ずっと笑いどうし
なのも どうかと思うけどね...

紅葉

あははw

ハルはジッと見つめていた

で、ですが 笑うという
行為は良い手段なのかも
です!

笑いが怖さを 消し去って
下さいます!

由希

どうして そこまでして!?

さっさと 引き返せば
良いじゃねぇか!

夾の言葉は聞こえず 前に進んでいった

おい!

きゃぁぁぁ!!(泣)

俺の背中に何かが ぶつかった音がする

す、すみません!!

凪斗(ナギト)

ん?透?

凪斗(ナギト)

泣いてるじゃん。大丈夫?

だ、大丈夫なのです!

震えているのを見ると 大丈夫では 無さそうだ

はわっ!!?

凪斗(ナギト)

怪我したら 危ないから
抱えてるよ?

透は混乱してはいたけど やはり怖いのか そのまま前に進んだ

由希

何で そんな事を
自然に出来るんだ...))

撥春

あ、凪斗 何処にも居ないと
思ったら 前に居たんだ

凪斗(ナギト)

うん。何かよく分からない
生物が沢山いて 面白いから
観察しようかと

初めて見る物が沢山だ

面白いか..、? ))

ぐわぁぁぁぁぁぁぁ!!!

うわぁぁぁぁぁ!!!(泣)

凪斗(ナギト)

透 怖いなら抱きついても
いいから 余り暴れないでね?

凪斗(ナギト)

落ちたら 危ないからさ

落ち着かせるように とりあえず微笑んだ

は、はい!!

うぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!

うひゃぁぁぁぁぁ!!?(泣)

こ、怖いれふ......

俺を掴む手は 微かに震えていた

おめぇの方が怖ぇよ..、))

ひょぉぉぉぉぉぉ!!

うわぁぁぁ!!?(泣)

紅葉

透!手を握ってて あげるね!

女性に 優しくするところは 紅葉の良いところだ

有難うございます、
紅葉くん(泣)

撥春

本田さん 大丈夫?

ハルも前のことを 気にしてか 気にかけるようになった

は、はい...

何とか....、

撥春

そんなに怖いなら、
自分 設定付けてみたら?

え?自分設定?

わがぁぁぁ!!

凪斗(ナギト)

お、

ひぎぃ!?

紅葉

あははw

撥春

例えば その人

ハルは口を開いて 語り出した

撥春

その人は 見た目こそ
怖いけど...、

撥春

実は人情に熱く 動物と料理好きの好青年

2人はキョトンとして 話を聞いていた

凪斗(ナギト)

なるほど....

あがァ!!

撥春

日曜には自発的に
ボランティア活動に参加

撥春

ご近所では結婚したい
男性No.1の人気だが、

失礼だけど 余りそうは見えない

撥春

涙脆いのが たまに傷

紅葉

え?そうなの!?

そうだったのですか....、

あがァ!!

撥春

__が、そんな彼にも重く
悲しい 過去があったのです

撥春

それは 10歳の時 生き
別れた母親の存在

2人は同じ反応をして 驚いていた

あがァ!!

撥春

強く 冷たい雨の振り
すぎる夜

撥春

手編みのセーターを そっとかけてくれた。優しい手

撥春

優しい声...

撥春

両目に浮かんでいた涙...

撥春

それが 彼の記憶に残る
母の最後の姿

暇すぎて とりあえずボーッとしていた

撥春

次の朝 既に母の姿はなく

撥春

残ったのは 飲んだくれの
父と多額の借金と 手編みの
セーター.....

撥春

けれど彼は あの夜の母の
涙を信じ 決して恨みは
しなかった...

あがァ!!

撥春

そして ただ黙々と父の為
借金 返済の為に働いた...

撥春

母の匂いが香る セーターを
抱きながら、

撥春

いつか いつか母と
再開できる日を見て...

あがァ!!

撥春

そんな お母さん。今日
ここに会いに来ています

何してんだ?お前ら

凪斗(ナギト)

あ、夾

後ろにいた夾達とも 合流した

撥春

お母さんには お母さん
なりの事情があって 家を
出ました

撥春

今では その行為を くいて
いると 語ってくれました...

撥春

後は お母さんの口から
説明して 貰いましょう

おぉぉぉぉぉぉぉ!!!

ハルは頭を掴んで 首を取って壊した

凪斗(ナギト)

は?

由希

え?

えぇ!?

撥春

感動の対面

全然 理解が出来なかった

壊すなぁ!!

紅葉

良かったねぇ!

良かったですねぇ!

撥春

良かった良かった

何故か感動してる2人も よく分からない

良いわきゃねぇだろ!!

1から10まで考えてみろよ
クソボケ!!

由希

はぁ...

全く。困るんだよねぇ〜

親御さんに弁償して 貰うからね!!

ほんとに 申し訳ないことをした

しかし 何だろう...))

この顔の整った子達は....、))

モデルさん? ))

何かを黙り込んで 俺達を見つめている

ちょっと そこで待って いなさい!!

紅葉

待って!

紅葉

ちゃんと弁償するから
2人は離れ離れに しないで!!

はぁ!?

店長さんも 混乱するはずだ

お願いです!あの二人は!

紅葉

あの二人はね 生き別れに
なった親子なの!!

凪斗(ナギト)

はぁ...

だから ハルのバカ話を
真に受けんな!

2人はハルから聞いた話を 全て話した

おじさん 久しぶりに いい話 聞かせて貰っちゃったよ...

涙ぐんでいる店長さん 俺達が可笑しいのだろうか

馬鹿だ!!馬鹿が
住む土地だ!ここは!!

凪斗(ナギト)

すみません。
うちの子達が..、

由希

お母さんみたいだな...))

凪斗(ナギト)

100万で足ります?

黒いカードを 取り出した

え?

撥春

わ〜お...

凪斗(ナギト)

足りなかったら後で
お電話下さい

深々とお辞儀をして ハルにも謝らせた

撥春

生姜焼き。わーい

喜んでいるのか 分からない反応だ

紅葉

僕も!僕も!

紅葉

僕もお肉ー!

おかわりも ありますよ〜!

本田さんには 迷惑をかけている

紫呉

で、今日は皆で 何処
行ってきたの?

紅葉

お化け屋敷〜!

紫呉

透くん 怖くなかったの?

感動しました!

紅葉

僕も僕も!

やっぱり まだ信じてるようだ

紫呉

感動...?

紫呉

お化け屋敷で?

こっちは疲れたよ...、

撥春

あれ?凪斗は?

よくよく見ると 凪斗の姿が見えない

紫呉

あ、ほんとだ

紫呉

凪斗が居ないけど
どうしたの?

その...部屋から出てきて
下さらないのです....、

本田さんは 少し落ち込んでいた

由希

僕が見てくるよ

あ、はい!
有難うございます!

コンコンッ

由希

凪斗 僕だけど
どうしたの?

何でもないよ

由希

だったら 一緒に
ご飯 食べようよ

今日は 大丈夫

由希

何でもなく無いでしょ

由希

何があったの?

大丈夫だから、!

由希

いつも そうやって1人で
無理して...

由希

何で 僕達を頼って
くれないの?

頼る訳には いかない問題何だ

由希

そんなに信用 出来ない?

由希

ねぇ、凪斗!!

なんて答えていいのか 分からなかった

由希

入る...から.....

辞めて!!

凪斗(ナギト)

見ないで...、

由希

凪斗.....その....髪.......

月に1度 姿が元に戻るんだ、

だから いつもは風邪だと 誤魔化していたのに...

段々と戻る速度が 早くなっている

俺は警戒心が 強くなっていて 触られると思った瞬間に怒鳴った

凪斗(ナギト)

触らないで!!!

由希は驚いたのか 動きが止まった

凪斗(ナギト)

ご、ごめん.....

由希

大丈夫、

しばらく沈黙が続いた

由希

ねぇ、近づいても...
良い..?

由希の方に目を向けると 目が合った

凪斗(ナギト)

良いよ。近づいても..、

由希は隣に来て座った

凪斗(ナギト)

ねぇ、由希

由希

ん?

凪斗(ナギト)

何にも 聞かないの..?

バレたら沢山のことを 質問されると思った

由希

うん。凪斗が話して
くれるまで待つ

凪斗(ナギト)

そっか...

その後も しばらく沈黙が続いていると 由希の顔を見て ギョッとした

何を どうしたらいいのか 分からなくて 抱きしめた

由希

え....?

凪斗(ナギト)

何で 泣いてるの..、?

凪斗(ナギト)

何が 悲しくて
泣いてるの...?

泣いてる姿を見たくない 笑顔を見たい

由希

凪斗の その姿を見れて
嬉しくて....

由希

そして 悲しくなる....、

凪斗(ナギト)

そう...

悲しくなる理由は明白だった

由希

やっと 会えたね.....

由希

俺の神様...

由希は十二支の本能のように 俺に抱きついた

凪斗(ナギト)

....うん

由希には まだ言えない

慊人が俺達を結ぶ 鎖に なってることを。

由希

今日は要らないって
伝えとくから

凪斗(ナギト)

有難う。由希

由希

うん!

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