夕焼けに染まる遊園地に
1人佇む少女…
あんり
あんりは賑やかさが消えた
遊園地の中を歩く
あんり
あんりが足を止めていると
ひた…ひた……
と、遠くから足音が聞こえ
あんりは足音のする方を向く
あんり
足音はどんどんと此方へ近づいて
来ている
あんり
あんり
あんり
あんりが何度も呼び掛けるが
足音の主は返事を返さない
……
数分して、足音がピタリと止む
あんり
あんりの前に姿を現したのは
白い服を着.痩せ細った少女だった
少女
あんり
少女
少女
あんり
あんりの声と重なるように
ドタドタと此方に向かって走って来るような足音が聞こえる
………
あんり
少女
あんり
少女
少女
少女はすぅ…と消えていった
あんりは走ってくる足音に怯え
近くの木影に隠れた
続く
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