すごい静かな人だな…

これから…義兄弟か

コンコン

ガチャ

アイツらの前では黙っておこう。

数日後、夜

俺らは仲良くなった。

本当の兄弟みたいに。

親の前では2人は黙り、

2人の時は思いっ切りはしゃぐ。

訳あって学校に行けない俺らは

勉強も教え合っていた。

あいつは頭がいいんだよなぁ

羨ましい〜！

いつまでもずっとこんなに楽しかったらいいのに

ﾎﾞﾝｯ…ﾎﾞｶｯﾄﾞﾝｯ…

朝

俺が起きたらさとみが

俺のベッドの横で寝転んでいた。

はっきりと見えた。

グロ注意

さとみの腕に痣が見えた。

まだ新しいであろう痣が。

ガチャ

リビング

俺にそんな態度とったことないのに…

急にどうした？

さとみに対して当たりが強い。

そんなに気に入らなかったん？

でも…さとみは良い奴

…うまっ

こんな美味いの、初めて

…そういや

母さんの手料理、初めて食べたかも

うふふっ

さとみ視点

…気持ち悪い

こいつら…昨日あんなに殴ってきたくせに

めんどくさい。

やりたくない。

でも…

もう殴られるの、嫌だしなぁ

ジャー

…俺のはそんなに美味しくなかった。

きっと冷凍食品なんだろう。

ジェルのあの顔...

嬉しそうな顔…

初めてみたなぁ

ダメだ…ジェル…!!

アイツらに甘えるな…!!

ジェル…!!アイツらにだけは…!!

甘えるな…!!

ジェルの部屋

勉強中

ｶﾞｯｼｬｰﾝ…ﾊﾟﾘﾝｯ…ﾄﾞﾝｯ

ガチャ

ﾌﾞﾝｯ

ﾄﾞﾝｯ!!

なんで…俺なんか庇ったんだよ！！

ﾎﾞｶｯ…ﾄﾞﾝｯﾄﾞﾝｯ…!!

やめろ…痛い…

怖い…ふらふらする…

…さとみ

ガチャ

あぁ…怖い…

早く…ここから…逃げらな…

ﾎﾞｶｯ…ﾄﾞﾝｯﾄﾞﾝｯﾄﾞﾝｯ…ｺﾞﾝｯ!!

バンッ!!

※警察署

痛い…!!

やめろ…!!助けて…!!

ジェル…お前は絶対に俺が守るから!!

…もうジェルは、安全な所でいるかな…

…ジェル

ガチャ

ﾋﾟｰﾎﾟｰﾋﾟｰﾎﾟｰ

そして俺たちは急遽施設に入ることになった。

施設に入ってもうどれだけたったんだろ

ここは本当に楽しくて

暖かくて

でも…さとみはもう17歳

もうすぐ18歳…

この施設は18歳になると出ていく決まり。

俺を置いてくのかな…

この2人は俺達よりもずっと前に入っていたらしい。

といっても2人は4歳

俺と12歳も離れてるんだよなぁ〜

残念、聞こえてんぞ〜

まぁ、ノリにのったれ！

俺の大事な弟。