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次の日

教室に行くと、なんだか視線を感じた

紗良

ねぇ、愛美夏

そう言って歩み寄ってきたのは紗良だった

紗良

愛美夏〜、私ね、蓮太と付き合っちゃった〜

・・・え?

頭の中が真っ白になった

愛美夏

付き合・・・え・・・

紗良

でもぉ、ざまぁみろだよね

紗良

だってさぁ

紗良

こんなことしたもんね?

そう言って紗良がみせて来たのは1枚の学校新聞だった

2年A組の佐々凪愛美夏、いじめで親友を殺害しようとしたか

そんなことがかかれていた

貼ってある写真はどう見ても合成だ

愛美夏

これ・・・

紗良

私を殺害しようとしたからこんな大きな記事になっちゃうのよ。

紗良

有名人になれて良かったわねぇ〜笑

愛美夏

・・・!

どうしてみんな合成写真だって気づかないの?

こんなの・・・デマなのに!

愛美夏

こんなこと・・・してない

紗良

は?

愛美夏

これ、合成写真・・・だよね?

紗良

はぁ?何言っちゃってんの。

紗良

目腐ってんじゃないの?

私が言い返そうとすると紗良が耳打ちしてきた

「余計なこと言ったらどうなるか分かってんの?」

私は金縛りされたかのように動けなくなった

今目の前にいるのは親友の優しい紗良じゃない

見憎いいじめっ子の紗良だ

紗良

ねぇ、みんな。

紗良

この殺人犯、どうにかしてこの学校から追い出そうよ

紗良・・・?

何言ってるの?

紗良

こんなやつ、学校に必要ないよね?

周りにいるクラスメイトは目を泳がせている

クラスメイト🚺

そ、そうだね

クラスメイト🚹

確かに・・・必要ねぇな

愛美夏

・・・え?

私、今いじめられてるの?

それとも・・・本音をぶつけられてるだけ・・・・?

みんなの本音なの・・・?

本当は私など必要ないの?

愛美夏

やめ・・・て

私は溢れる涙を止めようとしながら言った

聞こえたか分からないくらいのか細い声だったけれど勇気をだして言うことが出来た

紗良

は?聞こえない

紗良

もっとハッキリとした声で話しなさいよ

愛美夏

だから・・・やめ・・・

紗良

聞こえなーい

紗良

虫みたいな声を私に聞かせないで

クラスメイト🚹

虫!‪w

クラスメイト🚺

おもろ‪w

さっきまで目を泳がせていたクラスメイトが変貌する

優しくて割と仲の良かった友達も今や私を追い出そうとしている

紗良

ほら、お似合いよ、虫

そう言って紗良は私の頭の上でゴミ箱をひっくり返した

愛美夏

キャッ!

そしてゴミが私の頭を多い尽くした瞬間、紗良が写真を撮った

愛美夏

え、何・・・してるの・・・?

紗良

写真を撮ったのよ

紗良

そんなのも分からないの?

クラスメイト🚹

ゴミを被る女‪w

クラスメイト🚺

タイムラインにでも載せとく?‪w

私は地獄にいるような気持ちだった

ゴミが臭くて汚かったからじゃない

いじめられることが苦しかった

助けてよ

こんなの毎日続いたら鬱になっちゃうよ

俊哉

なぁ、紗良

俊哉

随分と好き勝手なことしてるな

私が涙を堪えられなくなったその時、男子らしい声が聞こえた

紗良

しゅ、俊哉くん!

紗良

なんで・・・ここにいるの・・・?

なんと、紗良の好きな人、俊哉さんだった

俊哉

ここの学校の生徒会の人と会議をするから来たんだ

俊哉

学校新聞見たらさ、どう見ても合成写真だよなっていう写真があって何かと思えば紗良を殺害しようとした?みたいなこと書いてあってさ、絶対紗良の嘘だと思ったんだ

俊哉

俺の好きな人が愛美夏ちゃんだからって愛美夏ちゃんのこと虐めるなよ

・・・?!

俊哉さんの好きな人が・・・私?

じゃあ・・・小6の頃紗良がいじめようとしてたのは・・・私?

もともと私の事をいじめる気でいたの・・・?!

紗良

・・・バレたなら仕方ないわね

紗良

愛美夏。あ、間違えた。虫か‪w

紗良

あのね、私はもともと愛美夏のこといじめようと思ってた。

紗良

けどね。愛美夏がとめてくれた

紗良

いいや、止められたっていった方がいいわね

紗良

あの時は取り敢えずいじめるのやめとこうと思ったけど小6の頃思ってたことを愛美夏から言われたせいで私はおかしくなったの

紗良

今の私はあんたの知ってる私じゃない

紗良

仲良かった時のことは忘れなさい

なんでだろう

紗良のことを恨みきれない

紗良が・・・私の知っている優しい紗良がまだ今の紗良の心の中にいる気がして・・・

ついさっきの言葉も意地悪で言っているような気がしなかった

私は間違ってるのかな

帰り道

何故か蓮太に一緒に帰って欲しいと言われた

愛美夏

あのさ・・・その・・・

愛美夏

紗良と付き合ったのに一緒に帰らなくていいの・・・?

蓮太

うん

蓮太

ちょっと話したい事があってさ

絶対に学校新聞のことを言われると思った

けど違った

蓮太

もしかして・・・紗良って愛美夏のこといじめてる?

愛美夏

・・・え?!

なんで・・・それを?

蓮太

だってさ、今日の学校新聞もそうだけど・・・

蓮太

愛美夏・・・おれのこと好きって思ってくれてるんだろ?なのにさ、仲のいい紗良が愛美夏にも付き合ったこと報告しようっていうの、おかしいよな

あぁ

さすが私の好きな人

よくそんなことに気づいてくれたね

愛美夏

実は・・・

私はいじめられるまでの出来事を話した

蓮太はうんうんと頷きながら聞いてくれた

紗良

あいつ・・・

紗良

・・・なんで、愛美夏とー

家に帰ってすぐ、紗良から電話がきた

本当は出たくなかったのだが、でろと言われて出るしかなくなった

紗良

あんた、今日蓮太と2人で帰ってたよね

愛美夏

え・・・いや・・・

紗良

嘘つかないで!!

紗良

私、見たのよ

紗良

何を話してたのか言いなさい!

紗良の声は震えていた

愛美夏

普通に・・・雑談してた・・・だけ

紗良

そんな馬鹿な嘘、信じると思う?

紗良

素直に言わないなら、蓮太に聞くからもういいわ

紗良

あんたの声なんか聞きたくないわ

そう言って紗良は電話をブチりと切った

紗良

ちょっと、蓮太!

蓮太

何?

蓮太

(やべえ、バレたか?)

紗良

なんで・・・愛美夏と2人で帰ってたのよ

紗良

私には生徒会会議だから帰れないって言ったのに!!

蓮太

誤解だよ、あの子は・・・その・・・

蓮太

1年の生徒会の子で

紗良

会議じゃないじゃない!

紗良

それに、あれはどう見ても愛美夏よ!!

蓮太

いや、1年の子なんだよ

蓮太

似てるよな、姿も声も顔も愛美夏に

蓮太

俺、会議だって聞いてたんだけど、あの子の嘘だったみたいで

蓮太

その子が一緒に帰って2人で会議をしたいって言い出したんだ

蓮太

ゴメンな勘違いさせて

紗良

本当なんでしょうね?

蓮太

うん

紗良

なら、相談があるんだけど

蓮太

ん?

紗良

あのさ・・・

紗良

私、愛美夏の思うつぼになっちゃった

蓮太

・・・?

蓮太

どういうこと?

紗良

愛美夏はね、私が結構前から蓮太のこと好きなのを知ってるのに

紗良

私に蓮太のこと好きだから〜コクる!!って言ってきたの

紗良

それで、振られたから私に当たってきて

紗良

私が怒るって分かっててわざと当たってきて

紗良

いじめようと思っちゃうことを予想して

紗良

それが蓮太にバレたら蓮太のこと奪えるって思って仕掛けてたらしい

紗良

そしたら私が愛美夏の思うつぼになっちゃった

蓮太

そんな・・・ことを・・・愛美夏が?

蓮太

気づかなくてごめんな

紗良

いいの

紗良

私も・・・紗良のこといじめちゃったし・・・

紗良

もう我に帰ったから愛美夏のことはいじめない

紗良

だけど・・・

紗良

今度は私がいじめられるかもって思うと学校に行きたく無くなるの・・・

蓮太

大丈夫

蓮太

何かあったら必ず俺が紗良を守る

紗良

蓮太・・・

紗良

ありがとう

紗良

大好き!

蓮太

俺も

蓮太

じゃあ

蓮太

また明日学校でな👋🏼

紗良

うん!ばいばーい👋🏼

ねぇ、分かってよ

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