注意
ナチ日帝
死ネタ
ナチス「もう、私達に勝ち目など…..ないな」
彼は酷く悲しい顔をして、床を見る。もう何もかもお終い。
日帝「そうですね、先輩」
ナチス「ふふっ…..私の闘争は終わるのか…..」
頑張って笑っている姿を見ると、心が苦しくなる。
日帝「……」
ナチス「どうして、こんなことになっちまったんだろうな」
始まりだなんて、もう忘れてしまった。戦場のことで2人とも精一杯なのだから……何が原因で何が悪かったのかさえも、何もかも…..
ナチス「イタ王は裏切り、もう何もかも、お終いとなった」
ナチス「君はこの先、一体どうする?日帝」
振り返り、私に真剣な眼差しを見せた。今までにもないほど…….
私は正直に
日帝「私は、死ぬまで貴方について行きます」
日帝「貴方が死にたいのならば、一緒に死にます」
日帝「それか、まだ抗い続けるのならば、私も抗い続けます」
少し驚き、目を丸くする先輩。
だが、直ぐに笑い。
ナチス「そうか、流石私の後輩だ」
ナチス「日帝」
ナチス「もし、幸運ならば、今ならば勝てるかもしれない」
ナチス「それでも?」
日帝「それでも、貴方に中立を誓います」
幸運なんてもう、私には取り残されていない。今は黙って彼の背中を見続けるしかできないのだから、
ナチス「そうか…..」
ナチス「なぁ、日帝…..」
日帝「?」
ナチス「私と一緒に死のう…..」
驚いた。彼にそんな言葉が出るなんて…..
日帝「…..」
ナチス「2人で、2人だけで、一緒に…..誰も邪魔しない、2人だけで一緒に死のう」
ナチス「それはそれでいいと思わないか?」
無意味な連鎖を繰り返しても、意味は無い。
それが彼の考えなのだろう。
彼と死ねるなんて、どれだけの幸福だろうか
日帝「はい….嬉しいです、私は」
日帝「貴方と一緒に死ねて」
ナチス「そうか…..だが、君は大好きな人と離れ離れになってもいいのか…..?」
大好きな人というのは、海軍航空隊、海軍のことだろう。
ナチス「君の弟…..」
日帝「いいです、いつかは百年もすれば、私なんて誰にも知られない、認識されないのだから」
人類は何億人もいる中、その中の一人が無くなっても、気づくのは数十人。
日帝「どうなっても構わないんです」
ナチス「君らしい答えだな」
また優しく笑う彼の姿にドキとなる。
日帝「….そうかもしれませんね…」ニコッ
ナチス「それと….心残りは…?」
日帝「心残り…..ですか…..?」
日帝「心残りならば…..」
日帝「…….」
彼と抱き合いたい、そんなの無理だ。
ナチス「どうしたんだ?」
日帝「い、いえ!心残りなんてありません」
ナチス「そうか?ありそうだが…..」
ナチス「なら、私は心残りがある」
ナチス「日帝、ちょと動かないでくれ」
ニコッと笑っていたずらっ子のような笑顔を見せた。
日帝「?」
ガバッと私を抱きしめてくれた。あまりにの恥ずかしさに顔を埋める。
日帝「ちょ、せ、先輩…..?!//」
ナチス「大好き、愛してる…..日帝…..」
ナチス「本当は死ぬのが怖いんだ….」
ぎゅうっと少し強く抱きしめる。
ナチス「でも、日帝と死んだら、少しは楽になれる気がするんだ」
ナチス「ははは、情けないよなぁ…..」
日帝「先輩…..」
ナチス「….ありがとう、ああ、今すぐ毒を用意するな、飲み物と一緒に飲もう」
日帝「は、はい!」
ナチス「…….」
ナチス「日帝、すまないな…….」
日帝「….先輩ってば…意地悪ですね」
私だけ毒を入れてなかったなんて…….
でも、いつかそっちに行きますよ
待っててくださいね
コメント
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凄く心に来ました…。 こういう話を思いつくなんて 凄すぎませんか? 天才ですか?天才ですね。