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師弟組さんです。自殺未遂表現ありです。通報禁止どぞ。
smside
制服に付けていたニコちゃんマークのバッチを取って。今まで作った事無い笑顔を作って。服を捲れば紫苑色や葡萄染色、更に今紫色の痣が体を彩ってる。袖を捲れば唐紅色と朱殷色に赤銅色の線が交わって少し薄い乙女色の俺の肌を隠す。やっと楽になれる。そう思い柵に足を掛ける。重心を前に掛けようとした時だった。
na 何してるの?
naside
本当に偶然だった。委員会で残っていた俺が見回りをしていた。最後に誰も居ないであろう屋上をふらっと見て帰ろうと思っていた。すると紫水晶の瞳を持った誰かが柵に足をかけていた。考えるより先に声が出た。
na 何してるの?
俺の声に反応して振り返った彼はこう答えた
sm お前には関係ない
na 何があったかは分からないけど、話してみたら?
na
na 楽になれるよ?
sm 俺はお前が思っている奴じゃ無い
na 別に良いよ。俺はそれを辞めて欲しいだけだから
sm 何故お前は俺に固執する
na 分かんない!ただ一つ言えるのは
na 君は一人じゃ無いよ
sm そんな訳無い、、、
na だって俺が居るじゃん?
冷たかった彼はポロポロ泣き出してただ一言
sm 愛されたかった、、、
それから四年の月日が経った。今、俺の横を歩いてくれる人はあの日助けた彼だった。今は立場逆転で俺が相談してる。でもスマイルは嫌な顔一つせず真剣に聞いてくれる。もしかしたらあの時俺が見回りになったのは偶然では無かったのかもしれない。
na スマイル!
俺の呼び掛けに振り返った彼の瞳はあの日と変わらない紫水晶だった。