こんにちは、みじんこです。
なんと、3連休投稿祭りにしようと思ったにもかかわらず。
少ししか書いていないという事実。
さすがですね。
安定の無能加減。
皆さま、いつも本当に申し訳ありません。
ということで、何とか巻き返すべく、大急ぎで書いていきます。
今回はロールの人魚パロです。
お兄ちゃんズも出てきますので、お楽しみに。
これもこの前、登校中に思いつきました。
なんでしょう、朝だと思いつきやすいのか?
それでは、腐が苦手な方や地雷の方はお帰りください。
大丈夫という方のみお進みください。
昼を少し過ぎ、ようやく患者の診察がひと段落ついたころ。
「キャープテン」
「お疲れさまー、今日は人多かったねぇ」
「…ペンギン、その呼び方はやめろと…」
「いいじゃないですかー」
「こっちのほうが先生って言うよりもしっくりくるし」
カルテをまとめていると、看護師のペンギンがやってくる。
なぜかここで働く者たちは俺のことを「キャプテン」と呼ぶ。
その呼び方はどうなのかと思い、やめるよう言うが、まったく変わらない。
そのため最近、諦めつつある。
軽くため息をつきながら、目の前の男へ言う。
「で、何か用か」
「用がなくちゃ来ちゃいけないんですか?」
「…何もないんなら仕事に戻れ」
「わー!ごめんってー!」
「もう、キャプテンは本当に冗談通じねぇんだから…」
こんなにも忙しいのに、お前に付き合う時間なんかない。
そう言いそうになったが、なんとか口をつぐむ。
俺だって優しさというものはある。
こんな風だが、こいつは仕事に関しては非常に優秀だ。
真面目に仕事をこなすため、サボるということはしない。
そのため、何か話があって来たのだろう。
そう目星をつけ、続きが話されるのを待つ。
「ちゃんと用があって来たんですよ」
「今、話しても大丈夫ですか?」
「…手短に話せ」
「あいあい」
「最近、町中で変な噂が流れてるのを知ってます?」
「噂…?」
「えぇ、なんでも」
「夜になると海に、人魚が出るとか」
「…は?」
思わず疑惑の声が口からこぼれる。
人魚?
おとぎ話なんかに出てくる、あの人魚か?
にわかに信じることのできない単語が出てきて混乱する。
それだけじゃない。
さっきペンギンは町中で流れている、と言っていた。
つまり、町中の人がこのうわさを真に受けている、ということだ。
…そんなに大勢が人魚の噂を…?
「そんなのデマじゃねぇのか?」
「いや、それがそうでもないらしくて」
「夜に海辺を歩いてると、歌ってる人魚を見たって人が結構いるんですよねー」
「実際に目撃者、か…」
「その人たちの話によるとすっごい綺麗だったらしいですよ」
「あー、いいなー」
「俺も可愛い子に会いたいー」
冗談のつもりなのか、信じているのか、うきうきと話すペンギン。
その姿を見ているとなんだか馬鹿らしくなってきた。
…はっ、人魚なんて嘘くせぇ。
どうせ酔っ払いどもが人か何かを見間違えたに決まってる。
でなければ誰かがこの噂に便乗し、いたずらに海に行ってそれっぽくしただけだろう。
所詮噂の真相なんてそんなものだろう。
人魚なんて、いるわけがない。
「…用はそれだけか?」
「え?あ、うん、これだけだけど」
「ならもう戻れ、俺は忙しい」
「えぇー、キャプテンひどいよー」
「噂のこと、信じてないでしょ?」
「当たり前だ」
「そんなもの、ただの噂だろう」
「でもいろんな人が言ってるんだよ?見たって」
「知るか。俺はそんなものに興味はない」
「もー…、もっとこう、驚くなりなんなりさぁ…」
残念そうに肩を落とし、あからさまにアピールしてくるが無視を決め込み、
書きかけのカルテの処理を続ける。
その様子からもう話すことはできないと察したのだろう。
渋々といった様子でペンギンが立ち去ろうとする。
だがやはり、面白くなかったのだろう。
「キャプテンが人魚に会ったって言っても俺、信じてあげないからね!」
そう子供じみた捨て台詞を残していった。
「…会うわけがねぇだろ…」
誰もいなくなった病室で一人、ぽつりと吐き捨てる。
そして、まだ残っている大量のカルテを少しでも早く処理し終えるべく、
疲れ切った頭を回転させ、黙々と手を動かす。
人魚、か…。
先ほどの噂を頭に残しながら。
20歳になるまで、海の上へ行くことができない。
それは俺たち人魚の絶対的なルール。
「ぅあー、早く海の上に行きてぇ…」
「ん?何か言ったか?ルフィ?」
夜飯を作っていたサボに、思わずこぼした声が届いたのだろう。
こちらを不思議そうに見てくる。
「気にすんな、またいつものやつだ」
「はぁ…、まったく…」
「よくそんな飽きずに言えるよなぁ?」
床に片手だけを突き、腕立て伏せをしているエースが呆れたように言う。
それを聞いたサボはなるほど、といった様子で料理を再開する。
まぁ、再開するといっても、こちらを見ている間もその手は止まっていなかったのだが。
真面目に取り合ってくれない兄たちに不満の目を向けるが、方や料理中、
方や筋トレ中のため、その視線も届かない。
そのためなんともなしに兄二人の様子を眺めることになる。
「でもそういえば」
野菜をリズミカルに切り分け、次々と刻んだ野菜の山を作りながらサボが言う。
ちなみに今日は鍋だ。
エースと俺のリクエストで、肉たっぷりの。
ここは海の中だが、長の力のおかげでなんなく火を使うことができる。
そのため、焼き料理も炒め料理も煮込み料理も、なんだって可能だ。
それほど長の力は強大で、俺たちの生活には欠かせないものだった。
「もうすぐルフィも20だろ?」
「誕生日、来週じゃねぇか」
そう、来週には、ずっと待ち望んでいた20歳を迎える誕生日が控えているのだ。
だから来週には、恋い焦がれてやまなかった海の上へと、初めて行くことができる。
だが、だからこそ。
「そうだけどよー」
「我慢できねぇよ…」
「まぁ、待ち望んでた日が近づいてきてるからな」
「少しでも早く行きたくなる気持ちはわかるぞ」
「そういえば、俺たちも結構うずうずしたよなぁ」
「あぁ、そのせいでガープのジジイにしこたま殴られたもんだ」
「あのジジイ、手加減てもんを知らねぇからな…」
懐かし気に笑うサボと、苦々し気に顔を歪めるエース。
エースとサボも、そんなときがあったんだな…。
兄二人も一緒だったと知り、なんだか嬉しくなる。
「あ?何ニヤニヤしてんだよ、ルフィ?」
「なにか面白かったか?」
「いや、エースもサボも俺と一緒だったんだなって思って!」
「なんか嬉しくなっちまった!」
「…あぁぁぁぁ…」
「…俺の弟最高…、天使…」
「…お前よぉ…」
なぜだろうか。
二人とも顔を覆い、何やらうめいている。
?なんか変なこと言ったか?
よくわからないが、まぁ、何かあったのだろう。
気にせず話を続ける。
「なぁサボ」
「神よ、こんなにも可愛い弟を下さりありがとうございま…」
「サボ?」
「え?…あ、あぁ、なんだ?」
「外ってどんな感じなんだ?」
「えぇ…?そうだなぁ…」
「うーん…、いろんなものがある?」
「いろんなもんって?」
「家とか、服とか、あ、食いもんもあるぞ」
「!そうなのか!」
「あぁ、どれもここのものとは全然違って面白いぞ」
「それにうまい」
ますます行きたくなった。
思わずうずうずとから体が動いてしまう。
「おいサボ、お前こいつに食いもんのことを言うんじゃねぇよ」
「もっと行きたがるだろうが」
「あ、悪ぃ」
「まぁ、言っちまったもんは仕方ねえ」
「だが…」
ちらと、最愛の弟のほうを見る。
すっかり外のことで頭がいっぱいになってしまったらしい。
きらきらと目を輝かせながら、思いをはせている。
その姿を見ていると少し心配になる。
「こいつ、ちゃんと誕生日まで待てるよな…?」
一気に不安になる兄たちなのであった。
こうして、運命の歯車が動き出す。
やばい、読み切りのつもりが全然書ききらんかった。
どうしましょう、また連載を増やしてしまいました。
もう収集がつかなくなりそう。
書きたいものをぽんぽん書くからこんなことになるんですよね。
ほんと、つくづく自分に呆れます。
てか本当にどうしよう。
まじでピンチじゃんか。
えっと、今回は少々混乱中なのでいつもの挨拶はなしです。
それではさようなら。
いやほんとどうしよう。(2回目)
コメント
4件
わぁぁぁ人魚パロだぁぁ😭 最高です(((o(*゚▽゚*)o))) 書きたいものはぽんぽんと書くって僕もそんな感じですwww