らっだぁの過去編_2
あれから数年後。
中学を卒業し、高校、大学に進学。バイトも始めたし、そこそこ他人とは関わってる。
学校のいじめについては、飛び降りたあの日から、痛みも辛さも感じなかった。
そして、ついに成人した。……けど深く関わってる人は未だに0。
もう俺には、何十年、何百年経っても俺を好きになる人はいないかと思っていた。
早く、楽になりたいのに…楽になれない。
神と名乗る人物は、あの日から現れていない。
…まぁ、こっちとしては楽だからいいけど。
俺は、死に急ぎ過ぎてしまっているかもしれない。
だからいつまで経っても好きになる人はいないのだ。
少し、息抜きをしよう。バイト先には仮病でも使っておこう。
ぶらぶら歩いていたらある神社を見つけた。
rd『それが、ここ。○△神社。』
pn『……………』
その神社はなんだか不思議な雰囲気が漂っていた。
心が無になれるように、落ち着く。…って、俺には本当の心なんて無かったな…笑
そこで、何時間も過ごした。いつになっても、飽きない場所だった。
でも、なんか物足りない。欲求がすぎるけど…笑
とういうことで、この神社の周辺を探索することにした。
子供心になれて、気持ちがよかった。
そんな事を考えていたら、森の中へ続く道を見つけた。
俺に恐怖心はない。ただただ気になって、その森に足を踏み入れた。
歩いて数分。周りは、草木だらけ。
元々道だった形跡があるけど、何年も管理されていないようだった。
もちろん、雰囲気は悪い。オバケでも出そうだ。
でも、肝試しみたいな感じがして、俺は楽しかった。
ずっと歩いていると、奥から光が差し込んでいた。
今の時刻は、おそらく昼過ぎだろう。
その光に目掛けて、一歩、一歩と進んでいった。
その光の先は、超現実主義みたいな場所で、野原が広がっていた。
そこだけ、木がなく光が差し込んでおり、その真ん中には綺麗な池があった。
覗いてみると、俺の顔がはっきり見える水だった。ひんやりと冷たくて、気持ちがよかった。
辺りを見渡すと、隣に小さな子供を見つけた。
子供?あんな薄暗くて、気味の悪いあの道を通ってここに来たのか?怖いもの知らずだな…
その子の顔は、半分だけ長い髪の毛にかかってて見えなかったけど、その子があまりにも綺麗で、つい見惚れてしまっていた。
そんな俺に子供は気づいたようで、驚いた反応をした。初めて、その子と顔を見た。
本当に子供らしく、丸顔で目は大きい。おまけに瞳も綺麗な黄色だった。
でも、その子は尻もちをついてしまったらしく、それどころじゃなかった。
?「……わぁッッ!!…ドサッ_…いてて〜、ッ…」
rd「…あッ、大丈夫…?」
?「おじさん…誰…?」
お、おじさん…俺まだ21なんだけど!?…
まぁ、こんな小さい子供からしたら俺はおっさんか。
rd「俺は、らっだぁっていうんだよ。君は?」
そう、聞いたら、君はこう答えた。
「ぺいんと。」と。
これが、俺と、ぺんちゃんが出会うまでの話。
【ぺいんと視点】
rd「それでね、俺は救われたんだ。
急に『お友達になってほしい』っていうから、すっごく嬉しかった。
まとめると、ぺんちゃんが俺の1番最初の友達で、1番最初に好きになってくれた。
そして、俺の1番大好きな存在!
でも、ぺんちゃんがここにずっと来るのはダメだと思って俺は姿を消しちゃったんだけどね…笑
それでも、ずっと、ぺんちゃんのそばにいたからね…!」
もう、会えないような…最後に話すようにペラペラと話すらっだぁ。
そうだ…思い出した。唯一信頼していた友達が、らっだぁということ。
でも、いろいろ理解ができないところもあった。
らっだぁが、俺よりもずっと生きていて、ずっと苦しんでいた。
そして、もう、この世にはいない存在ということ。信じられない…信じられないけど、
腰の部分まで彼の姿が消えていた。確信した。もう、時間がないんだ。
俺は、俯いて涙を流して話を聞いていることしかできなかった。
誰かのために、こんなに想えてこんなにこんなに涙を流す友達は初めてだった。
こんなにも、彼が愛しい。せっかく思い出すことができたというに、もう会えないと思うと、凄く、寂しい。
rd「神様って、本当に自己中だよね。
俺らの全ての運命を決めるくせに、時間を戻すことができないんだ。
俺は、ぺんちゃんとずっと一緒に過ごしたい。…でも、俺が死んだから一緒にこの世界で生きることはできない。」
rd「…だけど、一緒に生きることはできる。俺は、心の中でずっとぺんちゃんと生きているからね?」
俺が今まで見てたものは夢ではなく、記憶だったということ。
そして、もう、お腹まで消えているらっだぁはもう一度。確かめるように、質問をした。
rd「ぺんちゃん、、……俺のこと…好き…?…ずっと、忘れないでいてくれる…?」
pn「……ッッ…!…もちろん…ッッ!…ずっとずっとッ…、いなくなってもずっと…ッ…大好きだよぉッ…ポロポロッ_」
俺は、らっだぁを抱きしめた。今まででもこれからでも1番強く彼を抱きしめた。
彼も、強い力で抱きしめ返してくれた。そして、全てを出し切ったように、彼は消えていった。
彼の服だけが残って、消えた後でもずっと抱きしめて泣いていた。
pn「……ッッ…、らっだぁッ…!…ッ、らっだぁッッ!…ポロポロッ_…置いてッ、逝くなよぉ…ッッ!」
その後のことは、よく覚えていない。
次の日は、目が見えなくなるほどに腫れていたから、学校を休んだ。
なんで、あんなに泣いていたかを知らない母は凄い眉間にしわを寄せていたことだけは覚えている。
母には、感謝だな…w
らっだぁ。
俺の声が聞こえますか。あなたがいる場所は、仲良くしてくれている人はいますか。
俺と出会ってくれてありがとう。俺を好きになってくれて、好きでいさせてくれてありがとう。
どうか今は、安心して休んでいる事だけを願っています。
『好きになってくれてありがとう。』
♡⇒200以上
これで、「たとえ、忘れていても。」は、完結です!
題名と内容がちょっと合ってない気がするんですけど、そこは多めに見てください…w
難しいんですよねぇ…💦
あと、フォロワー様が950人突破しました!1000人まで後少し!
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また〜♪
コメント
3件
うわぁ〜……やばぁいほんとにやばい!マジで泣いちゃった笑笑 話作るのやっぱりうますぎません!?話読んでる時、その場面を想像して、さらにやばくなった笑笑 ありがとうございます!神作品を作ってくれてほんとに感謝です!!!!