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怜央side
「怜央〜」
『ん?』
「今日デイリー捨て地だから。捨て地に行かない?」
『….いいよー』
湊が居なくなってから
1度も捨て地に行っていない
急に怖くなってしまったから。
また襲われるのか
大切な人まで巻き込んでしまうのか
不安で仕方なかった
「…やっぱ捨て地辞める?」
『え、何で?』
「怜央の顔が暗くなってるから」
『まじか、』
「嫌だよね、」
「ごめんね、捨て地行こうなんて誘って…」
『いや、行くよ』
「え、いいの?」
『うん、1度も捨て地に行ってないから、』
『これを機に行けるようになったらいいなと思うし…』
「そっか、きつくなったりしたらいつでも言ってね?」
『うん』
「今日はキャリーするよ!」
『ありがと』
「いいえ!」
慧と居るうちに
お揃いの格好をするようになって
前より親しくなっていった
だから、捨て地には行かないようにしていた。
でも、いつまでも怖がっていたら慧が1人で行って、帰らぬ人となるかもしれない
そう
湊みたいに…
だから慣れないといけない
慧を守らなくてはならない
「今んとこは大丈夫そ?」
『うん、大丈夫』
「エビちゃんとこは?」
『そこは大丈夫だよ』
『神殿前ぐらいのとこがちょいキツイかなと思ってるから』
「あ〜、おっけい」
「そこら辺まではちゃちゃっと行っちゃうね〜」
『ありがと』
改めて慧の優しさに触れた
湊を大切な人を守れなかった俺に
優しく接してくれる
この人が師匠でよかったと思った
「よし、ここら辺だな 」
『うん』
色々と考えているうちに神殿前のエリア前に着いたらしい
「今は大丈夫?」
『うん』
手が震えている
「大丈夫?」
『う、ん』
闇の花を上手く焼けない
「落ち着いて、深呼吸」
段々と呼吸がしずらくなる
「すぐ終わらせるから」
頭が痛い
吐き気がする
「もう終わったよ」
『ん、』
そこのエリアを通り過ぎると
ちょっとずつマシになってきた
「ここは大丈夫そうだね、」
『うん』
「まぁ、仕方のないことだよ」
「ちょっとずつ慣れていけばいいから」
『ありがと』
慧のおかげで
ちょっとは向き合おうと思った
「ホームに戻ってきたけどどう?」
『大丈夫』
「そっか、ごめんね捨て地連れて行っちゃって」
『いいよ全然』
『慧のおかげで向き合おうと思ったから』
「そっか、 一緒に慣れていこうね」
「怜央が慣れるまで付き合うから」
『ありがと』
これからもずっと一緒に
居れるように
俺自身が強くならないといけない
強くなる必要がある。
そう心に決めた。